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98.愛しい(アデルバート視点)※R18です
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宴の場で、私はこれでもかと言うくらいにシャトレーヌの素晴らしさを見せ付けた。
シャトレーヌは私の妻なのだと、知らしめたかった。
皆が口々にシャトレーヌを褒め称えるのを聞くと、自分の事の様に誇らしい気持ちになった。
一通り挨拶を終えると私はシャトレーヌに問いかけた。
挨拶さえ終われば、領主としての役目は終わりだ。
私は一刻も早くシャトレーヌを抱きたかった。
「慣れぬことで疲れただろう?」
「いえ、討伐に行かれた方たちのほうがずっと大変な思いをされておりますもの。もてなすのは私の役目ですから、これくらいの疲れは何てことありません」
シャトレーヌは、私の意図を全く理解していないようだ。
「………そうか」
私はそれだけ呟くと、それ以上は何も言わなかった。
仕方ない。もう少し我慢しているか………。
「あの、でも確かに疲れているのかもしれませんわ………」
突然、シャトレーヌがそんな風に言い出した。
まさか、心の声が漏れていたのではと思ったが、どうやらそうではないらしい。
私は、心の中でニンマリとしながらも、仕方ないといった風を装ってわざとらしく溜息をついた。
「………皆、すまぬが妻の体調が優れぬようだ。私達は下がらせて貰うが、存分に楽しむが良い」
そう宣言すると、私はシャトレーヌを抱えあげ、軽い足取りで寝室へと向かう。
シャトレーヌが私の気持ちを汲んでくれたのだと思うと、心の距離が縮んだような気がした。
寝室へと到着すると私はシャトレーヌの体を寝台に投げ出しのしかかるが、湯浴みをしたいというシャトレーヌに拒まれる。
私はちょっとした悪巧みを思いついた。………シャトレーヌの湯浴みを手伝ってやろうと提案した。
「大丈夫です………湯浴みくらい、一人で………」
「私が手伝ってやると言っているのだ」
案の定恥ずかしがって遠慮がちにそう呟くシャトレーヌにそう告げると、彼女は大人しく従った。
湯船の中で、私は彼女の身を清めながら執拗に彼女の弱点を責め立てた。
彼女は白い肌を朱に染めて、靭やかに悶えた。
その様に、私は得も言われぬ幸福を感じる。
そう。湯浴みの手伝いなど、口実だ。
たまには違った趣向でシャトレーヌを堪能したかっただけに過ぎない。
「遠征中、お前が恋しくて仕方がなかった。どれだけお前をこの腕に抱きたいと思ったことか………」
心からの言葉を、シャトレーヌに向ける。
「アデルバートさま、もう………」
潤んだ目でそう訴えるシャトレーヌが、たまらなく愛おしい。
私はそれを受け流し、また焦らすように彼女の肌に舌を這わせた。
「お願いですから、早く………!」
必死に訴える彼女は可愛らしく、つい誂いたくなる。白磁のような肌に所有印を付けながら、私はにやりとして告げた。
「きちんと強請ることが出来たなら、与えてやろう。………どうして欲しいか、言ってみろ」
おそらく、シャトレーヌは男を誘う術など知らないだろう。
彼女がどう出るのか、私は期待に胸を膨らませる。
「………アデルバート様が、欲しいです………」
あろうことか、彼女は涙を浮かべながら、自らの指で蜜に塗れた花弁を拡げて見せたのだ。
途端に私は理性が弾け飛ぶのを感じた。
「………上出来だ。そのまま、拡げていろ。じっくりとかわいがってやる………」
私は自身の欲望の証を取り出し、シャトレーヌのそこにあてがうと、本能のままに彼女と繋がる。
愛しいシャトレーヌ………。
東の空が白んでくるまで、私は夢中で彼女を貪ったのだった。
シャトレーヌは私の妻なのだと、知らしめたかった。
皆が口々にシャトレーヌを褒め称えるのを聞くと、自分の事の様に誇らしい気持ちになった。
一通り挨拶を終えると私はシャトレーヌに問いかけた。
挨拶さえ終われば、領主としての役目は終わりだ。
私は一刻も早くシャトレーヌを抱きたかった。
「慣れぬことで疲れただろう?」
「いえ、討伐に行かれた方たちのほうがずっと大変な思いをされておりますもの。もてなすのは私の役目ですから、これくらいの疲れは何てことありません」
シャトレーヌは、私の意図を全く理解していないようだ。
「………そうか」
私はそれだけ呟くと、それ以上は何も言わなかった。
仕方ない。もう少し我慢しているか………。
「あの、でも確かに疲れているのかもしれませんわ………」
突然、シャトレーヌがそんな風に言い出した。
まさか、心の声が漏れていたのではと思ったが、どうやらそうではないらしい。
私は、心の中でニンマリとしながらも、仕方ないといった風を装ってわざとらしく溜息をついた。
「………皆、すまぬが妻の体調が優れぬようだ。私達は下がらせて貰うが、存分に楽しむが良い」
そう宣言すると、私はシャトレーヌを抱えあげ、軽い足取りで寝室へと向かう。
シャトレーヌが私の気持ちを汲んでくれたのだと思うと、心の距離が縮んだような気がした。
寝室へと到着すると私はシャトレーヌの体を寝台に投げ出しのしかかるが、湯浴みをしたいというシャトレーヌに拒まれる。
私はちょっとした悪巧みを思いついた。………シャトレーヌの湯浴みを手伝ってやろうと提案した。
「大丈夫です………湯浴みくらい、一人で………」
「私が手伝ってやると言っているのだ」
案の定恥ずかしがって遠慮がちにそう呟くシャトレーヌにそう告げると、彼女は大人しく従った。
湯船の中で、私は彼女の身を清めながら執拗に彼女の弱点を責め立てた。
彼女は白い肌を朱に染めて、靭やかに悶えた。
その様に、私は得も言われぬ幸福を感じる。
そう。湯浴みの手伝いなど、口実だ。
たまには違った趣向でシャトレーヌを堪能したかっただけに過ぎない。
「遠征中、お前が恋しくて仕方がなかった。どれだけお前をこの腕に抱きたいと思ったことか………」
心からの言葉を、シャトレーヌに向ける。
「アデルバートさま、もう………」
潤んだ目でそう訴えるシャトレーヌが、たまらなく愛おしい。
私はそれを受け流し、また焦らすように彼女の肌に舌を這わせた。
「お願いですから、早く………!」
必死に訴える彼女は可愛らしく、つい誂いたくなる。白磁のような肌に所有印を付けながら、私はにやりとして告げた。
「きちんと強請ることが出来たなら、与えてやろう。………どうして欲しいか、言ってみろ」
おそらく、シャトレーヌは男を誘う術など知らないだろう。
彼女がどう出るのか、私は期待に胸を膨らませる。
「………アデルバート様が、欲しいです………」
あろうことか、彼女は涙を浮かべながら、自らの指で蜜に塗れた花弁を拡げて見せたのだ。
途端に私は理性が弾け飛ぶのを感じた。
「………上出来だ。そのまま、拡げていろ。じっくりとかわいがってやる………」
私は自身の欲望の証を取り出し、シャトレーヌのそこにあてがうと、本能のままに彼女と繋がる。
愛しいシャトレーヌ………。
東の空が白んでくるまで、私は夢中で彼女を貪ったのだった。
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