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43.求める心※R18です

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お湯の熱なのか、自分の体の熱さなのか、最早分からない。
湯浴みだなんて口実で、アデルバート様はお湯の中で執拗に私を責め立てた。

「白い肌がほんのりと朱に染まって、いやらしいな……」
「あっ、違っ……これはお湯のせいで……あ、ああっ!」
「……全く困ったものだ。これでは湯あたりしてしまうな」

誰のせいで、と詰りたい気持ちよりも、ぐずぐずに蕩けたそこを早く鎮めて欲しいと願う気持ちの方が大きくなっていた。

ヴェーチェル

タオルで自分と私の体を拭くと、アデルバート様が魔法を詠唱した。風魔法で私の髪を乾かしたのだ。そして、裸の私を抱え上げると再び寝台へと横たえられた。

「遠征中、お前が恋しくて仕方がなかった。どれだけお前をこの腕に抱きたいと思ったことか……」

熱っぽい視線を向けられ、そう告げられると、私は胸の奥が疼くのを感じた。
私も、アデルバート様に抱かれたかった。心が、アデルバート様を求めていた。

「アデルバートさま、もう……」

先程散々乱された私の体も、アデルバート様を欲してはしたなく蜜を流しているのが分かった。
潤んだ目でそう訴えると、アデルバート様がまた焦らすように私の肌に舌を這わせた。

「お願いですから、早く……!」

何とも言えないもどかしさに、足をもじもじさせて再度訴えるけれど、アデルバート様は私の肌に紅痕を付けていくだけで、それ以上の強い刺激を与えてくださらない。

「きちんと強請ることが出来たなら、与えてやろう」

その言葉に私は愕然とした。

「どうして欲しいか、言ってみろ」

酷薄な笑みを浮かべたアデルバート様は、深紅の双眸に欲望を滾らせていた。
追い詰められた私は覚悟を決めると、震えながら告げた。

「……アデルバート様が、欲しいのです……」

理性も、羞恥心もかなぐり捨てると、涙を浮かべながら、私は自らの指で蜜に塗れた花弁を拡げて見せた。
こんな事をするなんて、淑女として失格だと思っても、私はもう自分の欲望が抑えられなかった。
身も心も、アデルバート様の虜になってしまっているから。

「……上出来だ。そのまま、拡げていろ。じっくりとかわいがってやる……」

アデルバート様がようやくトラウザーズの前を寛げると、自身の欲望の証を取り出し、私のそこにあてがった。

「んあああっ!」

太くて長い、アデルバート様の分身が一気に私を貫いた。
渇望していたものを与えられ、私は歓喜の悲鳴を上げた。

「くっ……相変わらずきついな……。締め過ぎだ」
「そんなの……分からな……あっ、そこは駄目ぇ……!」

淫らな水音と、互いの肌がぶつかる音、私の嬌声と寝台の軋む音は、明け方まで部屋に響いていたのだった。
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