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12.初夜(4)※R18です

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アデルバート様の指によってぐずぐずに蕩けたそこは、痺れきっていた。

「汚れを知らぬというのに、こんなにも蜜を溢れさせて、本当に淫らな体だ」

低く艷やかな声でそう囁かれると、恥ずかしさで体が更に熱くなった。

と、ふいに指が抜かれたかと思うと、その場所に別の何かが触れた。

「ひぃっ!?あっ、ああっ……!」

熱の塊の様なそれは、私の下肢の中心部を引き裂くかの様にめり込んできた。
あまりの痛みに、私は目を見開き悲鳴を上げてしまう。

「い、痛っ………!」
「かなり念入りに解したつもりだが、まだ足りなかったか。………っ、すまぬが少しだけ堪えろ」

どうしてか苦しそうに顔を歪めながら、アデルバート様が呟いた。次の瞬間。

「きゃあああっ!」

楔が、最奥までねじ込まれた。凄まじい圧迫感と、じわりと広がるずきずきとした痛み。

「………これで、お前は名実共に私の花嫁だ」

この痛みは、アデルバート様の妻になった証。それを実感すると、ぽろり、と涙が零れる。
胸の奥が苦しくて、切ないような不思議な感覚だった。
私が痛みに耐えかねて涙を流したと思われたのか、アデルバート様はまるで子供をあやすかの様な優しい手付きで、私の頭をそっと撫でてくださった。

「……そろそろ馴染んだか。動くぞ」
「あっ……ああっん」

何が、と問いかけるよりも早く、アデルバート様が腰をゆるゆると揺さぶり始めた。
初めのうちは痛みしか感じなかったのに、次第に甘い痺れが下腹部から体全体に広がっていく。
結合部からはグチュグチュという、いやらしい水音が聞こえてきたけれど、私にはそれを気にするような余裕はない。

「んあっ……ぁ……」

強すぎる快感に、自然と腰が揺れてしまう。すると、アデルバート様の表情が徐々に険しくなってきた。

「お前の体は、この上なく具合がいい。私のものにも絡みついて、締め付けてくるぞ……」
「そんなつもりは………っああん!」

最奥を強く突き上げられると、甲高い矯声が洩れてしまう。
徐々に早まってくるアデルバート様の動きに、私はどんどん追い詰められるような未知の快感にただひたすら身を任せるしかなかった。
ぐり、と腰を回すような動きをしたかと思えば、強い突き上げられ、何度も快感が上書きされていく。

「くっ……そろそろ限界だ……!」
「ああああっ……!」

アデルバート様が一際強く、最奥を穿った瞬間、私は全身が痙攣したような衝撃を覚えた。頭の中が真っ白になる。
同時に、私の中に入っているアデルバート様のものが質量を増し、熱い飛沫がお腹の中に広がっていく。
凄まじい疲労感が押し寄せてきて、体に力が入らなかった。

「あ………」

朦朧とした意識の中、アデルバート様の深紅の瞳が私を見つめて、幸せそうに微笑んだ気がした。
私は、そのまま意識を手放したのだった。
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