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晴れた日のカメラのトラウマ。3
しおりを挟むそれで、何故なのでしょうか?
交代の時間はとっくにすぎています、それなのに私は何故か教室に……店内にいるなんて。
(あと十五分で正午です……)
私は現時点の状態に内心慌てていました。
……いつお父さんが来てもおかしくない時間になっていたのですから。
慣れていない執事をやる苦労は特にたいしたことはないのですが、 落ち着きません。
(晴れている日の学校でお父さんには会いたくないです)
公立中学で迎えた『あの日』を……思い出してしまいます。
『叶、何故こうなる前に報告しなかったんだ』
何故か女の子達は私を指名していきます。
『綺麗』と、私を見て言うなんてどうかしています。
こんな混血の私なんて。
……どこの国の生まれでもないような、回りと見た目が違う日本人私を。
(……何処の国の人とも言えない容姿の人間です)
「叶、いる?」
「あ、杉原先輩!」
(え?杉原先輩が何故こんな時に……)
ですが何故か、先生まで一緒にいました。
私は何かしてしまったのでしょうかと思いましたが、何か先生が焦っているようにも見えたので、別のことですよね?
「笹倉、三年の教室まで来てくれ」
「え、何故ですか?」
ここから抜け出せるのなら、それはそれで助かるのですが……。
すると杉原先輩は私の耳元で、話してきました。
「叶の親父をウチのクラスで足止めしてる」
「……ぇ」
「その方が楽デショ」
にっこりと先輩は笑います。
「何故、先輩が……」
「ここ、学校は一応は名門だってこと叶は忘れてる?」
(え?)
「忘れてはいないですけど……」
「笹倉!!」
先生は私達のやり取りにじれていた様子で、まくしたてられてしまいました。
「早くしてくれ!!」
「は、はいっ」
私達は急いで三年の先輩のクラスに向かいました。
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