230 / 233
3部、1章
強引な人
しおりを挟む
俺たちはダンジョン内にて全員揃った。ある程度安全を確認してから大きめの明かりを付けて暗いダンジョンを進んでいく。俺だけ足が重い。リヴァイアサンが俺に抱き着いて離れないからだ。
「ごめんな、先頭の俺が遅くて」
リヴァイアサンは体重を掛けている訳でもない、彼女の重さはおそらく一般成人女性と同じくらいだろう。俺が女性慣れしてないから気遣いのしてしまうだけなのだ。
「いいよ! 悠人のお母さんなんでしょ?」
「そんな訳あるか! 凛音も俺の母さんに会ったこと……。無いか。俺の母さんも一般人!」
「そっかー!」
「良いじゃないか悠人。リヴァイアサンは強力な味方だ、僕としては親しくして懐柔しといて欲しい」
それはそうだが、あんまり仲良くなると付いてきそうで怖い。だが、その言葉にリヴァイアサンは反応した。リュセラを睨みつける。
「リュートはそんなことしません!」
「悠人です。俺は誰も傷付かないためならそう言うことします。だから別人ですって」
リヴァイアサンは口に手を当てて涙目に。
「優しく成長しているんですね」
「強引な解釈!」
そのまま、進んでいくと暗いダンジョンの奥に明かりが見えた。ダンジョンの地下世界は太陽の光が無いが代わりに光る鉱石や魔法によって国々は照らされている。
「エルドラス。国までどのくらいだ?」
「湿地の森を抜けて遺跡を通ったら直ぐなの。でも……」
「悠人。息子の気配があります。湿地森林のあたりでしょう」
「早速か。なるべく穏便に解決しますね」
「兄弟ですものね」
「違います! 傷つけたく無いだけです」
「でも、私。ちょっとくらい戦闘したい!」
「凛音。親御さんの前で……」
「良いでしょう。ただ、末っ子なので加減が効かないかもしれません」
「リヴァイアサンの力は確かにやばい」
俺は直接リヴァイアサンの能力を見た。あの大爆発や溶かせない氷など。俺と凛音のような普通の人間が勝てる相手では無い。凛音は精霊の子供だけど。普通に生活していた彼女には荷が重い。トライ狂いで鍛えられてそうだが。
「ごめんな、先頭の俺が遅くて」
リヴァイアサンは体重を掛けている訳でもない、彼女の重さはおそらく一般成人女性と同じくらいだろう。俺が女性慣れしてないから気遣いのしてしまうだけなのだ。
「いいよ! 悠人のお母さんなんでしょ?」
「そんな訳あるか! 凛音も俺の母さんに会ったこと……。無いか。俺の母さんも一般人!」
「そっかー!」
「良いじゃないか悠人。リヴァイアサンは強力な味方だ、僕としては親しくして懐柔しといて欲しい」
それはそうだが、あんまり仲良くなると付いてきそうで怖い。だが、その言葉にリヴァイアサンは反応した。リュセラを睨みつける。
「リュートはそんなことしません!」
「悠人です。俺は誰も傷付かないためならそう言うことします。だから別人ですって」
リヴァイアサンは口に手を当てて涙目に。
「優しく成長しているんですね」
「強引な解釈!」
そのまま、進んでいくと暗いダンジョンの奥に明かりが見えた。ダンジョンの地下世界は太陽の光が無いが代わりに光る鉱石や魔法によって国々は照らされている。
「エルドラス。国までどのくらいだ?」
「湿地の森を抜けて遺跡を通ったら直ぐなの。でも……」
「悠人。息子の気配があります。湿地森林のあたりでしょう」
「早速か。なるべく穏便に解決しますね」
「兄弟ですものね」
「違います! 傷つけたく無いだけです」
「でも、私。ちょっとくらい戦闘したい!」
「凛音。親御さんの前で……」
「良いでしょう。ただ、末っ子なので加減が効かないかもしれません」
「リヴァイアサンの力は確かにやばい」
俺は直接リヴァイアサンの能力を見た。あの大爆発や溶かせない氷など。俺と凛音のような普通の人間が勝てる相手では無い。凛音は精霊の子供だけど。普通に生活していた彼女には荷が重い。トライ狂いで鍛えられてそうだが。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
異世界で検索しながら無双する!!
なかの
ファンタジー
異世界に転移した僕がスマホを見つめると、そこには『電波状況最高』の表示!つまり、ちょっと前の表現だと『バリ3』だった。恐る恐る検索してみると、ちゃんと検索できた。ちなみに『異世界』は『人が世界を分類する場合において、自分たちが所属する世界の外側。』のことらしい。うん、間違いなくここ異世界!なぜならさっそくエルフさん達が歩いてる!
しかも、充電の心配はいらなかった。僕は、とある理由で最新式の手回しラジオを持っていたのだ。これはスマホも充電できるスグレモノ!手回し充電5分で待ち受け30分できる!僕は、この手回しラジオを今日もくるくる回し続けて無双する!!
ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話
ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。
異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。
「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」
異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
ぽっちゃりおっさん異世界ひとり旅〜目指せSランク冒険者〜
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
酒好きなぽっちゃりおっさん。
魔物が跋扈する異世界で転生する。
頭で思い浮かべた事を具現化する魔法《創造魔法》の加護を貰う。
《創造魔法》を駆使して異世界でSランク冒険者を目指す物語。
※以前完結した作品を修正、加筆しております。
完結した内容を変更して、続編を連載する予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる