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2部3章
穏便な解決
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暴発した移動魔法により異世界に飛ばされた俺、凛音、リュセラ、セレスト。
やってきたのは確かに畑のある世界だが、俺たちを取り囲む現地人達は武器を持って今にも襲ってきそうな勢いだ。
「新たな神! お前達が、我々を苦しめているんだろ?!」
「そんなことは無いですって! 困っているなら手伝いますから」
「デーモンの言葉を信じられるか!」
「確かに……」
「言い負かされるな悠人。実力で納得させるしか無い」
「でも相手は無抵抗だ……」
俺の発言の瞬間、頬を掠める何か。下に落ちたものを見ると槍だった。俺の頬を伝う液体。(今はリヴァイアサンなので水)
「俺はこの世界で五本の指に入る戦士。そして、世界最強の戦闘民族三百人! 俺たちを倒せるなら納得してやる!」
「まって! 支配権とか要らないから! 畑貸してくれたら良いから」
俺の言葉は届かず、迫ってくる大勢の村人。対してこちらは四人。この人数ではみんなが……。怪我する? 強い人ばっかりなので無傷な気もしてきたが。とにかく俺が守る。
「アザレア!」
「ここに。虐殺ですか?」
何処からともなく現れたのは魔王軍の秘書アザレアは膝をついて、魔道書を抱えている。
「物騒! みんなを守りたい! 何か多人数を止められる魔法を」
「では、こちらになります」
アザレアがページを開いた。そこに書かれていたものは馴染みのある魔法。
「なんで……。魔王の魔道書に。星の海が……」
「この魔法は魔王が使った中でも多人数戦闘に向いておりまして、殲滅できます」
「まった! 待って! なるべく穏便にー!」
俺はつい驚いて読んでしまった。魔道書から闇が溢れてきたので、手で抑えてみたが魔法は止まらない。手で抑えられるわけないけどさ!
魔道書から闇が広がっていく。数多の光の精霊が村人を取り囲んで、今にも攻撃をしようとした。
慌てて彼らの前に移動した俺。精霊の手は止まった。
「良かった……。グェッ!」
殴られたのは俺、殴ったのは精霊だった。
「なぜ?」
「指示だから、取り敢えず悪いやつを倒せと」
「俺が魔法使ったんですが?」
「でも、デーモンだし……」
「ちょっと、まっ!」
迫り来るのは全ての光の精霊、その全てに俺は殴られた。みんなや戦闘民族の方々無事だったのが救いだった。
それが目的だったし。
やってきたのは確かに畑のある世界だが、俺たちを取り囲む現地人達は武器を持って今にも襲ってきそうな勢いだ。
「新たな神! お前達が、我々を苦しめているんだろ?!」
「そんなことは無いですって! 困っているなら手伝いますから」
「デーモンの言葉を信じられるか!」
「確かに……」
「言い負かされるな悠人。実力で納得させるしか無い」
「でも相手は無抵抗だ……」
俺の発言の瞬間、頬を掠める何か。下に落ちたものを見ると槍だった。俺の頬を伝う液体。(今はリヴァイアサンなので水)
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「まって! 支配権とか要らないから! 畑貸してくれたら良いから」
俺の言葉は届かず、迫ってくる大勢の村人。対してこちらは四人。この人数ではみんなが……。怪我する? 強い人ばっかりなので無傷な気もしてきたが。とにかく俺が守る。
「アザレア!」
「ここに。虐殺ですか?」
何処からともなく現れたのは魔王軍の秘書アザレアは膝をついて、魔道書を抱えている。
「物騒! みんなを守りたい! 何か多人数を止められる魔法を」
「では、こちらになります」
アザレアがページを開いた。そこに書かれていたものは馴染みのある魔法。
「なんで……。魔王の魔道書に。星の海が……」
「この魔法は魔王が使った中でも多人数戦闘に向いておりまして、殲滅できます」
「まった! 待って! なるべく穏便にー!」
俺はつい驚いて読んでしまった。魔道書から闇が溢れてきたので、手で抑えてみたが魔法は止まらない。手で抑えられるわけないけどさ!
魔道書から闇が広がっていく。数多の光の精霊が村人を取り囲んで、今にも攻撃をしようとした。
慌てて彼らの前に移動した俺。精霊の手は止まった。
「良かった……。グェッ!」
殴られたのは俺、殴ったのは精霊だった。
「なぜ?」
「指示だから、取り敢えず悪いやつを倒せと」
「俺が魔法使ったんですが?」
「でも、デーモンだし……」
「ちょっと、まっ!」
迫り来るのは全ての光の精霊、その全てに俺は殴られた。みんなや戦闘民族の方々無事だったのが救いだった。
それが目的だったし。
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