186 / 233
2部3章
助ける理由
しおりを挟む
俺たちが簡易キャンプにたどり着くと凛音たちは起きて、調理場に立っていた。コピーたちとにらみ合いながら、朝食をつくっている。
「あ。お帰り悠人、セレスト! それとなんか知らない人ー」
「はじめましてなの! ロボットのおもちゃの擬人化、エルドラスなの」
「エルドラスよろしくー。あなたは異世界のおもちゃなの?」
「そうなの!」
「おもしろーい! 何が出来るのー?」
「変身したり、戦ったり出来るの! あとは給仕に掃除、お茶会の準備に料理……」
「遊び相手と言うより執事だな!」
俺たちが戻ってきたことにより、みんなは料理の手を止めた。軽く食材の品質保護の魔法をかけてくれたリュセラたちに感謝だ。
「凛音、リュセラ。頼みがあるんだ……」
「いいよー」
「即答か! 内容言ってないんだけど?」
「悠人。僕たちは悠人に頼ることが多い、料理とかな。だからある程度、悠人の頼みは聞いてやる事にしている。凛音は渡さんがな!」
「ありがとう。じゃあ、エルドラス、詳しく教えてくれるか?」
「はいなの! 事は一年前に遡る。おもちゃの王国は平和で皆で遊び、人間と共に楽しい生活をしていたの。けれど、突然やってきた親リヴァイアサンとリヴァイアサン四兄妹が王様を浚って国は大混乱。そこで私たち王の配下が集まって討伐しに行ったけど……」
「返り討ちにあって、命がけで逃げてきたの」
「生きるためには仕方ない。俺は逃げたことを責めないよ」
「そうなの? 私たちは壊れようが直せば戻るの。それを出来るのが修理師の王様だけなの」
「ほぼ不死身! でもそうか、王様が居なければ国は……」
「そうなの。この前の大洪水で国の人々はたくさん流されてしまったし、きっと修理が必要。だから王様を奪還したいの!」
「「「「「大洪水……」」」」」
その場の全員が俺をみた。
「何で俺を?」
「悠人、リヴァイアサンの魔法で出した水はどこへ流れ落ちたと思う?」
「それは大穴の底へ……。それ俺のせいじゃん!」
岩竜さんとか、エルリックさんとか戦う度に垂れ流しで水を出しまくったのだ。相手の強さに比例する量を……。
「ごめん! エルドラス。俺のせいで国のみんなは……」
「大丈夫なの! みんな魔力で動くから溺れないの。呼吸もしないし仲間はみんな集まってるし」
「でも、みんな流されちゃったなら俺に責任がある。みんなには悪いが、手伝ってくれるか?」
「「「「「いいよ」」」」」
エンチャントしたばかりの魔法で、またもや被害が。だからこそ。エルドラスたちを助けると誓う。エルドラスの仲間は無事なのはひと安心だが。
「あ。お帰り悠人、セレスト! それとなんか知らない人ー」
「はじめましてなの! ロボットのおもちゃの擬人化、エルドラスなの」
「エルドラスよろしくー。あなたは異世界のおもちゃなの?」
「そうなの!」
「おもしろーい! 何が出来るのー?」
「変身したり、戦ったり出来るの! あとは給仕に掃除、お茶会の準備に料理……」
「遊び相手と言うより執事だな!」
俺たちが戻ってきたことにより、みんなは料理の手を止めた。軽く食材の品質保護の魔法をかけてくれたリュセラたちに感謝だ。
「凛音、リュセラ。頼みがあるんだ……」
「いいよー」
「即答か! 内容言ってないんだけど?」
「悠人。僕たちは悠人に頼ることが多い、料理とかな。だからある程度、悠人の頼みは聞いてやる事にしている。凛音は渡さんがな!」
「ありがとう。じゃあ、エルドラス、詳しく教えてくれるか?」
「はいなの! 事は一年前に遡る。おもちゃの王国は平和で皆で遊び、人間と共に楽しい生活をしていたの。けれど、突然やってきた親リヴァイアサンとリヴァイアサン四兄妹が王様を浚って国は大混乱。そこで私たち王の配下が集まって討伐しに行ったけど……」
「返り討ちにあって、命がけで逃げてきたの」
「生きるためには仕方ない。俺は逃げたことを責めないよ」
「そうなの? 私たちは壊れようが直せば戻るの。それを出来るのが修理師の王様だけなの」
「ほぼ不死身! でもそうか、王様が居なければ国は……」
「そうなの。この前の大洪水で国の人々はたくさん流されてしまったし、きっと修理が必要。だから王様を奪還したいの!」
「「「「「大洪水……」」」」」
その場の全員が俺をみた。
「何で俺を?」
「悠人、リヴァイアサンの魔法で出した水はどこへ流れ落ちたと思う?」
「それは大穴の底へ……。それ俺のせいじゃん!」
岩竜さんとか、エルリックさんとか戦う度に垂れ流しで水を出しまくったのだ。相手の強さに比例する量を……。
「ごめん! エルドラス。俺のせいで国のみんなは……」
「大丈夫なの! みんな魔力で動くから溺れないの。呼吸もしないし仲間はみんな集まってるし」
「でも、みんな流されちゃったなら俺に責任がある。みんなには悪いが、手伝ってくれるか?」
「「「「「いいよ」」」」」
エンチャントしたばかりの魔法で、またもや被害が。だからこそ。エルドラスたちを助けると誓う。エルドラスの仲間は無事なのはひと安心だが。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話
ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。
異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。
「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」
異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
ぽっちゃりおっさん異世界ひとり旅〜目指せSランク冒険者〜
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
酒好きなぽっちゃりおっさん。
魔物が跋扈する異世界で転生する。
頭で思い浮かべた事を具現化する魔法《創造魔法》の加護を貰う。
《創造魔法》を駆使して異世界でSランク冒険者を目指す物語。
※以前完結した作品を修正、加筆しております。
完結した内容を変更して、続編を連載する予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる