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2部、1章
安全のために
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隊員の紹介を終えたエリカ大尉。再び麗音大臣が前に出た。
「では大臣から一言いただきたい」
「この作戦は国のため、互いの世界の境界を維持するための重大な作戦だ、心してかかれ。特に悠人君たち一般人の安全を第一に作戦遂行を。凛音、お父さんも時間出来たら行くからな! リュセラ、貴様指一本でも凛音に触れてみろ、星の数ほど切り裂くからな!」
「大臣。一言でお願いします」
「ううん! では無事を祈っている」
「麗音! 僕だって貴様をすべての聖霊でぶん殴ってやるからな!」
二人がバチバチとにらみ合い出したので俺は頭を伸ばし目隠しする。にらみ合いは終わらないのだが。
「取り敢えず行きましょう。長引く方が危険ですから」
エリカ大尉が手で合図を送ると、装甲車が走ってきた。運転手のアキラさんが親指で後部座席を示す。
送り迎えで俺たちが乗った装甲車よりも大きな車体。俺たちとリュセラたちで六人、エリカ隊の隊員含めて八人の合計十四人が乗るのだ。
「では、安全に走行するために、装備を配布する」
エリカ大尉は装甲車のドアを開けて、先頭に通信兵のカズヒロさん、ミホさんが乗り込みエリカ大尉が入り口に立った。
「凛音さんから支給の特殊防弾チョッキをその場で着て乗り込んで。ゆっくりでいいから、しっかり着用してください」
凛音が車の前に立ち、エリカ大尉から防弾チョッキを受け取った。俺が見た感じは普通の防弾チョッキだが、特殊と付いている。
凛音は慣れた手付きで、羽織るように被り、位置を整えてからストラップで二度ほど固定して、頑丈そうなジッパーを上げて装着を完了した。
続いて藍華の番となる。
「よく分からないので教えてください」
「はい。では着てから手順を教えます」
藍華も無事に装着を完了した。
リュセラ、セレスト、カインは装着を断った。
「異世界の協力者方は本当に必要ないのですか?」
「ああ、俺たちは俺たちの世界の装備を身に付けている」
「下手な砲撃じゃ傷つかない程度には固いので」
「僕も選りすぐりの職人に作って貰った、堅固な衣服てすので」
そして俺の番になった。手を差し出し受け取る。つもりだった。
ガチャリ!
手錠を付けられた、指先までカバーするめちゃくちゃ頑丈なやつ。
「あの……?」
「悠人君は手から火が出ているので。火薬に引火すると危険です」
「そう言えばそうでしたね……」
俺はチラッとセレストを見たが。知らんぷりされた。その対応は俺のせいなので、甘んじて受けるが。
続いて乗り込もうとした俺の首に何か太めのロープが巻かれた。
「えっと……」
「ハイドラの頭は多いので、纏めておかないと、壁に当たり危険です。怪我は回復能力でどうにかなりますが、装甲車に穴を開けるわけにもいきません」
「そうですね……」
中に乗り込むと広い対面の座席が並んでいた。
すると俺の背中にかなり厚めの布が被せられた。
「え?」
「車内で風の翼は、荷物が散乱して危険です。防風シートをかけておきます」
「それ防ぐために使うやつですよね?!」
「この場合、発生源を止めた方が早いので」
「はい……」
俺は席に座った。藍華が隣の席を空けておいてくれた。
「おにーちゃん犯罪者みたい……」
「言わないでくれ、気にしないつもりだったから」
先行きが不安だが、これで出発の準備が出来た。俺だけ危険生物輸送なのは、触れないで下さい。
「では大臣から一言いただきたい」
「この作戦は国のため、互いの世界の境界を維持するための重大な作戦だ、心してかかれ。特に悠人君たち一般人の安全を第一に作戦遂行を。凛音、お父さんも時間出来たら行くからな! リュセラ、貴様指一本でも凛音に触れてみろ、星の数ほど切り裂くからな!」
「大臣。一言でお願いします」
「ううん! では無事を祈っている」
「麗音! 僕だって貴様をすべての聖霊でぶん殴ってやるからな!」
二人がバチバチとにらみ合い出したので俺は頭を伸ばし目隠しする。にらみ合いは終わらないのだが。
「取り敢えず行きましょう。長引く方が危険ですから」
エリカ大尉が手で合図を送ると、装甲車が走ってきた。運転手のアキラさんが親指で後部座席を示す。
送り迎えで俺たちが乗った装甲車よりも大きな車体。俺たちとリュセラたちで六人、エリカ隊の隊員含めて八人の合計十四人が乗るのだ。
「では、安全に走行するために、装備を配布する」
エリカ大尉は装甲車のドアを開けて、先頭に通信兵のカズヒロさん、ミホさんが乗り込みエリカ大尉が入り口に立った。
「凛音さんから支給の特殊防弾チョッキをその場で着て乗り込んで。ゆっくりでいいから、しっかり着用してください」
凛音が車の前に立ち、エリカ大尉から防弾チョッキを受け取った。俺が見た感じは普通の防弾チョッキだが、特殊と付いている。
凛音は慣れた手付きで、羽織るように被り、位置を整えてからストラップで二度ほど固定して、頑丈そうなジッパーを上げて装着を完了した。
続いて藍華の番となる。
「よく分からないので教えてください」
「はい。では着てから手順を教えます」
藍華も無事に装着を完了した。
リュセラ、セレスト、カインは装着を断った。
「異世界の協力者方は本当に必要ないのですか?」
「ああ、俺たちは俺たちの世界の装備を身に付けている」
「下手な砲撃じゃ傷つかない程度には固いので」
「僕も選りすぐりの職人に作って貰った、堅固な衣服てすので」
そして俺の番になった。手を差し出し受け取る。つもりだった。
ガチャリ!
手錠を付けられた、指先までカバーするめちゃくちゃ頑丈なやつ。
「あの……?」
「悠人君は手から火が出ているので。火薬に引火すると危険です」
「そう言えばそうでしたね……」
俺はチラッとセレストを見たが。知らんぷりされた。その対応は俺のせいなので、甘んじて受けるが。
続いて乗り込もうとした俺の首に何か太めのロープが巻かれた。
「えっと……」
「ハイドラの頭は多いので、纏めておかないと、壁に当たり危険です。怪我は回復能力でどうにかなりますが、装甲車に穴を開けるわけにもいきません」
「そうですね……」
中に乗り込むと広い対面の座席が並んでいた。
すると俺の背中にかなり厚めの布が被せられた。
「え?」
「車内で風の翼は、荷物が散乱して危険です。防風シートをかけておきます」
「それ防ぐために使うやつですよね?!」
「この場合、発生源を止めた方が早いので」
「はい……」
俺は席に座った。藍華が隣の席を空けておいてくれた。
「おにーちゃん犯罪者みたい……」
「言わないでくれ、気にしないつもりだったから」
先行きが不安だが、これで出発の準備が出来た。俺だけ危険生物輸送なのは、触れないで下さい。
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