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3章
訓練2
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宿を出た俺たちは大通りを抜けて、町の外へたどり着いた。
町の外に広がる草原は、風でそよぐ草以外は何もない。
「町の間、打ち消してくれて助かった」
「仕方ないよ。あんな姿は通報されるからね。城に連行されてドラクに会えばまたバトルする流れだし」
「そうだよな。ドラクならそうする確信がある」
「まあ、エンチャントお菓子で変身した子供とかよく見かけるけどね」
「それで大丈夫なのか」
「基本、保護者が居れば証明出来るから」
「俺は保護者が居ないからヤバかったな」
「私でもいいでしょ。ま、こんなにエンチャントお菓子を食べるのは禁止されているけどね」
町から遠ざかり、俺たちは向き合った。ここなら人が居ないから戦うことが出来るのだけれど。
「俺、ダンジョンに来るまではバトルなんてしたこと無いんだ」
「じゃあ戦う修行も兼ねてだね」
セレストは銃を取り出した。銃口を俺に向ける。
「そう言えば物理無効って言ってたけど、銃は平気なのか?」
「平気だよ、これでなければね」
俺は銃で撃たれた、俺の体はエンチャントお菓子によりスライム、ドライアド、火の精霊となっているが、腹に痛みが走った。
見てみるとスライムの部分を貫通して弾丸がドライアドの木の体に刺さっている。
「痛ってえ! 撃つことはないだろ、死んじゃうかもしれない」
「命懸けはどんな戦いでもそうだよ。悠人は自分の戦いかたについて考えるといい」
「命懸けって、俺たちは仲間なのに……」
「攻撃できない?」
「なるべく穏便にすませたい」
「甘い。その甘さで勝つには相手の何倍も強くないと。特にネリーが相手ならね」
セレストは銃を何度も撃ち、俺の体に当てていく。その度に痛い。どうすれば?
俺は鞄に触れた。中からクラッカーを取り出す、そこには猫と書かれている。食べると、俺の頭に猫の耳が生えた、木製だけど。
再度、セレストと向き合った。猫によって強化された俺は彼女の撃った弾丸の軌道が見える。それを回避しながらセレストに接近し銃だけを押さえた。
「考えたね、対応できる魔法を」
「ああ、武器を押さえれば攻撃できない」
「非力にあらずの加護」
セレストの手が俺の腕をつかみ、軽々と持ち上げた。そのまま投げ飛ばされてしまう。
「相手も次の手を打ってくるよ」
飛ばされた俺はスライムの体によって落下ダメージを軽減し向き直った。だが、既に目の前にセレストが居て、拳を付き出している。
俺はセレストの打撃を受けて、吹っ飛ばされる。顔の木が抉られて、強い痛みが俺を襲う。
「痛い! 俺の顔有るよな?」
「大丈夫だよ、むき出しになった炎の顔がある」
良かった。今の俺が化物で。生身で受けたら死んでた。
「銃より効いたんだけど!」
「あれ手加減だから」
「現代兵器が手加減……」
俺の方へセレストが走り、一瞬で俺の前まで来て蹴りをする。俺は彼女が足を上げた瞬間に顔を伏せてしまう。見るのは失礼だから。それどころでないとしても。
セレストの足は俺の顔を捉え、蹴り飛ばした。炎がむき出しになった顔は体がないのに、蹴られた衝撃で倒れる。
「気を配るところ間違えてない?」
「仕方ないだろ。あんまり無防備に動くと。その、困る」
「ふーん」
ジャンプしたセレストがそのまま飛び蹴りをしてきた。めくれたスカートに、俺はまた目を伏せる。
「恥じらいとかないのか!」
「相手も弱点をついてくるよー」
蹴り飛ばされた俺は地面を転がった。だが、痛みはない。気がつけば体が再生しているからだ。スライムの部分が衝撃を緩和して、顔も元通りになる。
「戦闘は難しいかもね。凛音の方が経験がある」
「そうだよな。でも、凛音を無事に帰してやりたい。俺が戦わないと」
「じゃあ、試練を与えてみるか。逃がさずの加護」
セレストは拍手をした。俺の周りに透明な箱が出現する。
「ちょっときゅーけい。その拘束魔法から抜け出せたら勝ちでもいいよ。世界の法則が破れたら出られるからね」
「そんなん出来るか!」
俺は魔法の壁を殴ってみた。固さがまるで、リュセラの土の魔法だ。殴り続けるが、疲れて座り込む事しか出来なかった。
「おー。頑張ったじゃんその壁攻撃しまくったのは悠人が初めてだよ。壊せたのはきっと五人くらいだけど」
セレストは調味料ボトルを取り出した。
「俺のハチミツのボトル。まだ隠し持っていたのか!」
「借りられても分からないほど持っているのが悪いの。悠人が出られるまでに飲みきっちゃおうかなー」
「どうすれば……。煽らないでくれ」
「リュセラも居ないし、私が拐って行っちゃおうかなー」
「不穏な冗談はよせって」
「本気かもよー」
リュセラと並ぶほどの力があるセレストに、俺は何も出来ないのか?
そのまま時間が過ぎていく。セレストにハチミツを奪われていく。このままでは回復の杖さえも手に入らない。
「父さんなら……」
父さんなら出来た。どんな困難も乗り越えて行く父さん。その背中は遠い。でも!
俺は水筒を二つ取り出した。マジカルハチミツに、マジカルシナモンも。
その間、セレストはマジカルハチミツをティースプーンにちょっとだけ出して嘗めている。
「熊かよ!」
「魔法はエネルギー使うんですー!」
俺はティースプーンを取り出して、ひたすら飲んだ。体に新たな魔法が出てそれを試し、続ける。幾つか試していると、セレストは声をかけてきた?
「運勝負? 無謀だけどね」
「父さんなら、諦めずに続ける!」
五杯目のコーヒーを飲んだ時に拳に光を感じて見る。その手だけが化物でない、人間の俺の手になっていた。
だから、俺は触れた、魔法の壁に。
壁が溶けて消え。俺は外に出た。
「魔法を打ち消す魔法! 運で勝ったの?!」
「いや、諦めない心の勝ちだ」
その台詞に、セレストは驚い俺を見る。
「やっぱり。あなたの強さも根気と準備のよさなのね」
だが、俺を見ていたセレストが顔を反らす。
「どうした? どこか痛むのか?」
「いえ、自分の体をみてみ……」
全裸でした。スカーフだけ着けてる。
「なんでだ!」
慌てて前も後ろも隠す。手遅れだけど。
「多分ね、さっきの戦いで破けた服(スライム部分)が回復する前に、魔法を打ち消したんだと思う」
「この魔法打ち消せない?」
「いえ。打ち消す魔法を打ち消せると思う?」
草原で全裸になってしまった俺。服がない。魔法は一日くらいかからないと解けない。流石に替えの服など持っていない。
町の外に広がる草原は、風でそよぐ草以外は何もない。
「町の間、打ち消してくれて助かった」
「仕方ないよ。あんな姿は通報されるからね。城に連行されてドラクに会えばまたバトルする流れだし」
「そうだよな。ドラクならそうする確信がある」
「まあ、エンチャントお菓子で変身した子供とかよく見かけるけどね」
「それで大丈夫なのか」
「基本、保護者が居れば証明出来るから」
「俺は保護者が居ないからヤバかったな」
「私でもいいでしょ。ま、こんなにエンチャントお菓子を食べるのは禁止されているけどね」
町から遠ざかり、俺たちは向き合った。ここなら人が居ないから戦うことが出来るのだけれど。
「俺、ダンジョンに来るまではバトルなんてしたこと無いんだ」
「じゃあ戦う修行も兼ねてだね」
セレストは銃を取り出した。銃口を俺に向ける。
「そう言えば物理無効って言ってたけど、銃は平気なのか?」
「平気だよ、これでなければね」
俺は銃で撃たれた、俺の体はエンチャントお菓子によりスライム、ドライアド、火の精霊となっているが、腹に痛みが走った。
見てみるとスライムの部分を貫通して弾丸がドライアドの木の体に刺さっている。
「痛ってえ! 撃つことはないだろ、死んじゃうかもしれない」
「命懸けはどんな戦いでもそうだよ。悠人は自分の戦いかたについて考えるといい」
「命懸けって、俺たちは仲間なのに……」
「攻撃できない?」
「なるべく穏便にすませたい」
「甘い。その甘さで勝つには相手の何倍も強くないと。特にネリーが相手ならね」
セレストは銃を何度も撃ち、俺の体に当てていく。その度に痛い。どうすれば?
俺は鞄に触れた。中からクラッカーを取り出す、そこには猫と書かれている。食べると、俺の頭に猫の耳が生えた、木製だけど。
再度、セレストと向き合った。猫によって強化された俺は彼女の撃った弾丸の軌道が見える。それを回避しながらセレストに接近し銃だけを押さえた。
「考えたね、対応できる魔法を」
「ああ、武器を押さえれば攻撃できない」
「非力にあらずの加護」
セレストの手が俺の腕をつかみ、軽々と持ち上げた。そのまま投げ飛ばされてしまう。
「相手も次の手を打ってくるよ」
飛ばされた俺はスライムの体によって落下ダメージを軽減し向き直った。だが、既に目の前にセレストが居て、拳を付き出している。
俺はセレストの打撃を受けて、吹っ飛ばされる。顔の木が抉られて、強い痛みが俺を襲う。
「痛い! 俺の顔有るよな?」
「大丈夫だよ、むき出しになった炎の顔がある」
良かった。今の俺が化物で。生身で受けたら死んでた。
「銃より効いたんだけど!」
「あれ手加減だから」
「現代兵器が手加減……」
俺の方へセレストが走り、一瞬で俺の前まで来て蹴りをする。俺は彼女が足を上げた瞬間に顔を伏せてしまう。見るのは失礼だから。それどころでないとしても。
セレストの足は俺の顔を捉え、蹴り飛ばした。炎がむき出しになった顔は体がないのに、蹴られた衝撃で倒れる。
「気を配るところ間違えてない?」
「仕方ないだろ。あんまり無防備に動くと。その、困る」
「ふーん」
ジャンプしたセレストがそのまま飛び蹴りをしてきた。めくれたスカートに、俺はまた目を伏せる。
「恥じらいとかないのか!」
「相手も弱点をついてくるよー」
蹴り飛ばされた俺は地面を転がった。だが、痛みはない。気がつけば体が再生しているからだ。スライムの部分が衝撃を緩和して、顔も元通りになる。
「戦闘は難しいかもね。凛音の方が経験がある」
「そうだよな。でも、凛音を無事に帰してやりたい。俺が戦わないと」
「じゃあ、試練を与えてみるか。逃がさずの加護」
セレストは拍手をした。俺の周りに透明な箱が出現する。
「ちょっときゅーけい。その拘束魔法から抜け出せたら勝ちでもいいよ。世界の法則が破れたら出られるからね」
「そんなん出来るか!」
俺は魔法の壁を殴ってみた。固さがまるで、リュセラの土の魔法だ。殴り続けるが、疲れて座り込む事しか出来なかった。
「おー。頑張ったじゃんその壁攻撃しまくったのは悠人が初めてだよ。壊せたのはきっと五人くらいだけど」
セレストは調味料ボトルを取り出した。
「俺のハチミツのボトル。まだ隠し持っていたのか!」
「借りられても分からないほど持っているのが悪いの。悠人が出られるまでに飲みきっちゃおうかなー」
「どうすれば……。煽らないでくれ」
「リュセラも居ないし、私が拐って行っちゃおうかなー」
「不穏な冗談はよせって」
「本気かもよー」
リュセラと並ぶほどの力があるセレストに、俺は何も出来ないのか?
そのまま時間が過ぎていく。セレストにハチミツを奪われていく。このままでは回復の杖さえも手に入らない。
「父さんなら……」
父さんなら出来た。どんな困難も乗り越えて行く父さん。その背中は遠い。でも!
俺は水筒を二つ取り出した。マジカルハチミツに、マジカルシナモンも。
その間、セレストはマジカルハチミツをティースプーンにちょっとだけ出して嘗めている。
「熊かよ!」
「魔法はエネルギー使うんですー!」
俺はティースプーンを取り出して、ひたすら飲んだ。体に新たな魔法が出てそれを試し、続ける。幾つか試していると、セレストは声をかけてきた?
「運勝負? 無謀だけどね」
「父さんなら、諦めずに続ける!」
五杯目のコーヒーを飲んだ時に拳に光を感じて見る。その手だけが化物でない、人間の俺の手になっていた。
だから、俺は触れた、魔法の壁に。
壁が溶けて消え。俺は外に出た。
「魔法を打ち消す魔法! 運で勝ったの?!」
「いや、諦めない心の勝ちだ」
その台詞に、セレストは驚い俺を見る。
「やっぱり。あなたの強さも根気と準備のよさなのね」
だが、俺を見ていたセレストが顔を反らす。
「どうした? どこか痛むのか?」
「いえ、自分の体をみてみ……」
全裸でした。スカーフだけ着けてる。
「なんでだ!」
慌てて前も後ろも隠す。手遅れだけど。
「多分ね、さっきの戦いで破けた服(スライム部分)が回復する前に、魔法を打ち消したんだと思う」
「この魔法打ち消せない?」
「いえ。打ち消す魔法を打ち消せると思う?」
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