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1章
獣避けの柵の望み3
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獣避けの柵により閉じこめられて一時間ほど経っただろうか。
テーブルに座り、凛音とリュセラと共にアップルパイを分け合う。ナイフで軽く切ると、サクサクとしたパイ生地が割れて、中からほんのり甘酸っぱい香りが漂う。
「良くできてるね、これなら売れるよ!」
「だいたいレシピ通りだからな」
「外側のサクサクに中身の食感。これ程面白い料理は貴族も好きそうだな」
「俺も良く作って食ってた。買ったことは無いがな」
熱々のりんごの中に、ホクホクとした食感が広がって口の中で広がる。
「次のスイーツどうしよっか?」
「取り敢えず、砂糖を節約しないとな」
俺はハチミツのビンを取り出してビンごとアップルパイに掛けた。
「言ってる側からかけすぎだろ!」
「これがおいしんだよ、砂糖は使ってないだろ」
そして、俺はシナモンを一振、二振りとかける。
「シナモンかけながら言うな!」
リュセラは呆れる。
「そんな食い方するのはお前くらいだ」
「私もそれ食べたいかも!」
「凛音よせ。体に悪いぞ」
「ハチミツは健康にいいぞ!」
「その量かけなければな!」
しばらく俺たちは黙って味わい、美味しさにうっとりする。テーブルの上に広がるほっこりとした雰囲気が、一瞬の幸せを運んでくる。
「で、次のスイーツは何にしようか?」
荷物の確認にと俺は鞄を探る。調味料や小麦粉の減り具合。調理用具や水筒、カップなどを見る。仕入れが出来ないために、量に気を付けないとならないからだ。
「小麦粉があと二袋しかない」
俺は鞄の中身を二人に見せる。
「大袋じゃん!」
「その袋一杯に入っているとか、持ちすぎだろう」
「使い放題だね」
「堪忍してくれ、予備がないと不安だ」
アップルパイを食べている俺たち。スイーツの食材は、果物と俺の持つ小麦粉のみ。次の食材を探すのも良いが、冒険では無駄な体力と物資を使うわけには行かない。
次で決めなければというプレッシャーがあった。これは自分のための冒険ではない、妹の足を治すためなんだ。
次の行動、俺は何を作れば良いのか。迷ってしまった。そこで側に手を上げる奴がいた。アライだ。
「砂糖を減らせ、俺の田舎ではそうやって作っていた」
「でも、スイーツは甘いものだよアライさん」
凛音はアップルパイを食べる手を止めて、二切れをアライに差し出した。
「凛音、こいつの案なんて聞くな。悲劇教団は敵なんだぞ」
リュセラの言う通りだと思った。奴らは何かを企んでいる。鞄を盗まれた一件から信用ならない相手だ。だが、そんな俺の鼻にある匂いが届いた。
「信じよう」
「なぜだ悠人?」
「俺たちの世界でも、甘さを控えめにして、味のバランスを整える作り方があった。試すべきだ」
「一理あるわ。私もリュセラもスイーツは作ったことが無い。悠人の経験を信じるよ」
「凛音がそう言うならいい。奴を信用したわけではないからな!」
「それに、同好の士だ」
「悲劇のか?」
リュセラが俺を睨んだ。まだ、彼には信用されてないのか。それとも別の理由かもだが。俺は悲劇を尊ぶ気はない、世界を救えたとしても。
「ハーブ持ってたからな」
「そこかよ!」
俺は鞄から有るものを取り出して、アライに見せた。
「あんたの持ってるミント、食用だろ。これと交換してくれないか?」
「それは?」
「アップルミントだ、これからアップルパイに乗せる」
アライは俺のミントを受け取った。自分の懐を探ると、小瓶に入ったミントを取り出し俺に差し出した。
ミントは茎が付いていて、幾つかの葉っぱがある。それらは緑なのに、白っぽい物に覆われていた。
「これは何て名前なんだ?」
「冷やしミントだ。こいつは魔力を持っていて、氷のような冷たさなんだ」
俺は冷やしミントの葉っぱに触れた。ほんのりと冷気を放っていた。
葉っぱを一枚取り、匂いを嗅ぐ。市販のミントと同じような香りがした。その間アライも同じようにアップルミントの葉をむしって香りを楽しんでいた。リュセラの冷ややかな視線を感じつつも口に含んだ。
「冷たさで、ミントのスッキリした香りがより強く味わえるな」
「こっちのミントは甘い感じがする、はじめて食べた味だ」
笑顔がこぼれた。俺もアライも、ミントを味わった。
「冷やしミント、私もトライしたい!」
凛音にも分けてやった。魔力のある植物だ、トライしたがるのも分かる。
「普通の葉っぱなのに冷たい、外側には霜みたいに細い氷か付いている。これは外からではなく内側から冷気が出ているからか。冷気が空気中の水分を氷結させてるんだ。魔力はいつまで持つ? 魔力がなくなったらどうなる?」
凛音は試験管を取り出して、ミントを入れる。さらに観察しようとしていたので俺がたしなめた。
「それは後でな。取り敢えず、砂糖控えめアップルパイを作る」
「はーい」
気を取り直して、再び生地から作る。凛音の手際は良く美味しそうなアップルパイに仕上がった。調理は滞らず、手順も間違えなかった。彼女は器用だ。
テーブルに焼きたてのアップルパイが置かれ、小麦の香りが漂う。焼き上がったパイは見事な照り具合で、サクサクなのが伝わる。その様子に俺の舌も思わず鳴る。
獣避けの柵はナイフで丁寧に切り分けて、フォークで口に運んだ。そして、苦々しい顔をする。
「合格ですわ」
「でも、なぜその表情に?」
「わたくしの立っていた屋敷は貧しかった、それを思い出しましたの」
獣避けの柵は切り分けたアップルパイを口に運んだ。そして、天井を見上げる。この土地が彼女のものだと言うのなら、ここに住んでいた人がいて、獣避けの柵を設置して。そして、死んでいった。
「悪い思い出ではないみたいだな」
「ええ、楽しかった。だから、まだここに居る」
「寂しくないのか?」
「このダンジョンを通るものなら必ずここを通りますもの。その時に戯れを行いますもの」
「食料を与えてだな」
獣避けの柵は笑った。彼女は非道な貴族でなく、ただのさみしがりだったのだ。だから、果物を世話して待っていたのだろう。次に来る人を。
かつてをの賑わいを感じるために。
「お行きなさい」
「ああ」
テーブルの側にトラバサミが座った。
「お元気でな、お嬢様。また来る!」
「あなたはいつでも来るでしょう?」
「知り合いなのか?」
「同じ主の元に居た、滅多に会わんがな!」
「日に三度顔を見せるのに?」
テーブルから立ち上がった獣避けの柵はトラバサミを見下ろした。
「あなたにはうんざり、顔を見せる度に外の話をして。わたくしが動けないこと、分かっている?」
「だから、話すのだ!」
「お話にならないですわ! 一昨日にお出でなさい」
「ここは良い庭だ。果物があり、水を引いてあり、あなたが居る」
「食べ物の無心に来る癖に」
「それと、あなたを守りにな!」
そこで獣避けの柵が身を引いた。照れている。のか、髪の毛の先に指を掛ける。
「あなたの尊顔を見足りない、あなたの知らない話を持っていく。そして、共に食事をする」
トラバサミは彼女に歩み寄り顔を近づける。さらに獣避けの柵は離れようと下がる。
「それが、騎士の勤めだ!」
凛音が手を上げて主張した。彼女にしては控えめな主張。凛音の頬は赤い。
「恋人?」
「いいや、それはない!」
断言したトラバサミ。彼の顔がそれたので安堵した獣避けの柵。
「堅物め……」
呟いた獣避けの柵は身を起こし、お嬢様らしい高貴な振る舞いになる。
「とっととお行きなさい! 二度と顔も見たくないですわ!」
森を囲っていた獣避けの柵が開いた。そして、俺たちは片付けを済ませて森を出る。彼女の怒りは相当だが拒んではいない。柵を開けるのは彼女だけなのだから。
テーブルに座り、凛音とリュセラと共にアップルパイを分け合う。ナイフで軽く切ると、サクサクとしたパイ生地が割れて、中からほんのり甘酸っぱい香りが漂う。
「良くできてるね、これなら売れるよ!」
「だいたいレシピ通りだからな」
「外側のサクサクに中身の食感。これ程面白い料理は貴族も好きそうだな」
「俺も良く作って食ってた。買ったことは無いがな」
熱々のりんごの中に、ホクホクとした食感が広がって口の中で広がる。
「次のスイーツどうしよっか?」
「取り敢えず、砂糖を節約しないとな」
俺はハチミツのビンを取り出してビンごとアップルパイに掛けた。
「言ってる側からかけすぎだろ!」
「これがおいしんだよ、砂糖は使ってないだろ」
そして、俺はシナモンを一振、二振りとかける。
「シナモンかけながら言うな!」
リュセラは呆れる。
「そんな食い方するのはお前くらいだ」
「私もそれ食べたいかも!」
「凛音よせ。体に悪いぞ」
「ハチミツは健康にいいぞ!」
「その量かけなければな!」
しばらく俺たちは黙って味わい、美味しさにうっとりする。テーブルの上に広がるほっこりとした雰囲気が、一瞬の幸せを運んでくる。
「で、次のスイーツは何にしようか?」
荷物の確認にと俺は鞄を探る。調味料や小麦粉の減り具合。調理用具や水筒、カップなどを見る。仕入れが出来ないために、量に気を付けないとならないからだ。
「小麦粉があと二袋しかない」
俺は鞄の中身を二人に見せる。
「大袋じゃん!」
「その袋一杯に入っているとか、持ちすぎだろう」
「使い放題だね」
「堪忍してくれ、予備がないと不安だ」
アップルパイを食べている俺たち。スイーツの食材は、果物と俺の持つ小麦粉のみ。次の食材を探すのも良いが、冒険では無駄な体力と物資を使うわけには行かない。
次で決めなければというプレッシャーがあった。これは自分のための冒険ではない、妹の足を治すためなんだ。
次の行動、俺は何を作れば良いのか。迷ってしまった。そこで側に手を上げる奴がいた。アライだ。
「砂糖を減らせ、俺の田舎ではそうやって作っていた」
「でも、スイーツは甘いものだよアライさん」
凛音はアップルパイを食べる手を止めて、二切れをアライに差し出した。
「凛音、こいつの案なんて聞くな。悲劇教団は敵なんだぞ」
リュセラの言う通りだと思った。奴らは何かを企んでいる。鞄を盗まれた一件から信用ならない相手だ。だが、そんな俺の鼻にある匂いが届いた。
「信じよう」
「なぜだ悠人?」
「俺たちの世界でも、甘さを控えめにして、味のバランスを整える作り方があった。試すべきだ」
「一理あるわ。私もリュセラもスイーツは作ったことが無い。悠人の経験を信じるよ」
「凛音がそう言うならいい。奴を信用したわけではないからな!」
「それに、同好の士だ」
「悲劇のか?」
リュセラが俺を睨んだ。まだ、彼には信用されてないのか。それとも別の理由かもだが。俺は悲劇を尊ぶ気はない、世界を救えたとしても。
「ハーブ持ってたからな」
「そこかよ!」
俺は鞄から有るものを取り出して、アライに見せた。
「あんたの持ってるミント、食用だろ。これと交換してくれないか?」
「それは?」
「アップルミントだ、これからアップルパイに乗せる」
アライは俺のミントを受け取った。自分の懐を探ると、小瓶に入ったミントを取り出し俺に差し出した。
ミントは茎が付いていて、幾つかの葉っぱがある。それらは緑なのに、白っぽい物に覆われていた。
「これは何て名前なんだ?」
「冷やしミントだ。こいつは魔力を持っていて、氷のような冷たさなんだ」
俺は冷やしミントの葉っぱに触れた。ほんのりと冷気を放っていた。
葉っぱを一枚取り、匂いを嗅ぐ。市販のミントと同じような香りがした。その間アライも同じようにアップルミントの葉をむしって香りを楽しんでいた。リュセラの冷ややかな視線を感じつつも口に含んだ。
「冷たさで、ミントのスッキリした香りがより強く味わえるな」
「こっちのミントは甘い感じがする、はじめて食べた味だ」
笑顔がこぼれた。俺もアライも、ミントを味わった。
「冷やしミント、私もトライしたい!」
凛音にも分けてやった。魔力のある植物だ、トライしたがるのも分かる。
「普通の葉っぱなのに冷たい、外側には霜みたいに細い氷か付いている。これは外からではなく内側から冷気が出ているからか。冷気が空気中の水分を氷結させてるんだ。魔力はいつまで持つ? 魔力がなくなったらどうなる?」
凛音は試験管を取り出して、ミントを入れる。さらに観察しようとしていたので俺がたしなめた。
「それは後でな。取り敢えず、砂糖控えめアップルパイを作る」
「はーい」
気を取り直して、再び生地から作る。凛音の手際は良く美味しそうなアップルパイに仕上がった。調理は滞らず、手順も間違えなかった。彼女は器用だ。
テーブルに焼きたてのアップルパイが置かれ、小麦の香りが漂う。焼き上がったパイは見事な照り具合で、サクサクなのが伝わる。その様子に俺の舌も思わず鳴る。
獣避けの柵はナイフで丁寧に切り分けて、フォークで口に運んだ。そして、苦々しい顔をする。
「合格ですわ」
「でも、なぜその表情に?」
「わたくしの立っていた屋敷は貧しかった、それを思い出しましたの」
獣避けの柵は切り分けたアップルパイを口に運んだ。そして、天井を見上げる。この土地が彼女のものだと言うのなら、ここに住んでいた人がいて、獣避けの柵を設置して。そして、死んでいった。
「悪い思い出ではないみたいだな」
「ええ、楽しかった。だから、まだここに居る」
「寂しくないのか?」
「このダンジョンを通るものなら必ずここを通りますもの。その時に戯れを行いますもの」
「食料を与えてだな」
獣避けの柵は笑った。彼女は非道な貴族でなく、ただのさみしがりだったのだ。だから、果物を世話して待っていたのだろう。次に来る人を。
かつてをの賑わいを感じるために。
「お行きなさい」
「ああ」
テーブルの側にトラバサミが座った。
「お元気でな、お嬢様。また来る!」
「あなたはいつでも来るでしょう?」
「知り合いなのか?」
「同じ主の元に居た、滅多に会わんがな!」
「日に三度顔を見せるのに?」
テーブルから立ち上がった獣避けの柵はトラバサミを見下ろした。
「あなたにはうんざり、顔を見せる度に外の話をして。わたくしが動けないこと、分かっている?」
「だから、話すのだ!」
「お話にならないですわ! 一昨日にお出でなさい」
「ここは良い庭だ。果物があり、水を引いてあり、あなたが居る」
「食べ物の無心に来る癖に」
「それと、あなたを守りにな!」
そこで獣避けの柵が身を引いた。照れている。のか、髪の毛の先に指を掛ける。
「あなたの尊顔を見足りない、あなたの知らない話を持っていく。そして、共に食事をする」
トラバサミは彼女に歩み寄り顔を近づける。さらに獣避けの柵は離れようと下がる。
「それが、騎士の勤めだ!」
凛音が手を上げて主張した。彼女にしては控えめな主張。凛音の頬は赤い。
「恋人?」
「いいや、それはない!」
断言したトラバサミ。彼の顔がそれたので安堵した獣避けの柵。
「堅物め……」
呟いた獣避けの柵は身を起こし、お嬢様らしい高貴な振る舞いになる。
「とっととお行きなさい! 二度と顔も見たくないですわ!」
森を囲っていた獣避けの柵が開いた。そして、俺たちは片付けを済ませて森を出る。彼女の怒りは相当だが拒んではいない。柵を開けるのは彼女だけなのだから。
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