落ちこぼれは消えました。

白雨

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生活

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学校に入ってから2年がたちました。学校の生徒たちとは馴染めずにいました。

ほとんどの授業に参加してないから当然ですよね。

学力はそれなりにあるので授業を真面目に聞きなくても大体の事はすでに理解しています。

授業中は寝ても別に関係ないです…ふぁぁ?
「マフユさん?それはなんですか、どう見てもやばいやつですよね。そんな雪の塊はさすがに夏でも死んじゃいますよ私」

「あれ?起きたんですか。眠いなら寝かせてあげようと思ってたんですけどね、これで。
私はこれでよく眠れるから…」


マフユさんが腕いっぱいに抱えた雪を私にかけようとはこんできていました。
寝るのがもっと速かったら死んでたかもしれませんね。

「エスメラルダさんが、シャルちゃんには優しくしろ~って言うから。私なりに優しくしようとしてたのに…」

「マフユさんは雪女だからですよね?私がそれかぶったらすぐに死んでしまいますよ。
優しくする前にお亡くなりですよ私が、」



こんな感じで、マフユさんとはかなり仲良くなりました。料理のレパートリーもマフユさんに教えてもらった結果かなり増えたんですよ。冷凍モカンとかいろいろ…
私とマフユさんの完成品の違いがすごいですけど…評判は私の料理の方が上です。
張り合ってマフユさんが真剣に料理を作った時、傭兵団のみんなが頭がいたい症状が治らないから翌日の仕事をサボる事件が起きてお姉さんがキレるなんて事があってからマフユさんは料理の手伝いしかしなくなったんですが…デザートはすごく美味しいんです。
あの事件後マフユさんがもう厨房になんか入らない、料理なんてもう作らないって泣いた時はお姉さんが慰めてましたもん。お姉さんが1番楽しみなんですよねマフユさんのデザート。

学校生活はまぁそれなりですが、傭兵団にいると毎日明るくて楽しくてみんながみんな輝いていて…私ももっと輝けるような気がするんです。

学校ではもうすぐ武道大会の準備が始まり私はさらにサボることになりそうです。
これはマフユさんと話し合ってこの期間は傭兵団のみんなと依頼を受けていてもいいんじゃない?ってことになっているので今年も傭兵団のみんなについて行って久しぶりの依頼を受けることになりますね。

「お姉さん、依頼はいくつぐらい入っているんですか?」

「シャルちゃんか、相変わらず学校をサボってるみたいね…。まぁいいか、私たち天の星月への指名依頼はなし。あなたが受けるような依頼もなし。残念だったね」

「私が受けれる依頼がないってなんなんですか、もの探しからみんなとならドラゴン討伐だってできるんですよ。」

「あなたが受けたことないジャンルの依頼も沢山あるの…人殺しとか…ね」

「私は、傭兵ギルドに殺人依頼があるのを見た事ないんですけど」

「殺人依頼は1番上の階の掲示板しか載ってないからね。シャルちゃんは行った事がないでしょうけど…」


殺人依頼ですか…「なんでそんな依頼を受けようとしてるんですか?って言いたそうな顔だね~。私達は基本的に雇われたら指示された事をミスなくこなす。傭兵だからね」

「でも、そんな依頼別に受けなくても…」

「王命。傭兵ギルドに通達、即急に王の元へと来たるべし。これが今回の依頼。みんな集合なのよ」

「どこにも殺人の要素なんてないじゃないですか、なんで私は参加しちゃいけないんですか」

「王命での傭兵の全員集合は大型の盗賊団の討伐または隣国との戦争って大体決まってるの。あなたは人を殺せる?」

「……殺せます…」

「無理ね、あなたはまだ若い、それにこの依頼を受けてたら武道大会の期間じゃ短すぎる…。シャルちゃんには時間も経験も足りないのよ……シャルちゃんってうちの傭兵団に入ってたっけ?」

「入ってませんよ。お姉さんが許可くれないんじゃないですか!」

「そっか、入ってないか入ってないなら面白い依頼が王都の掲示板にあるよ…あの依頼は人気がありすぎてこの辺はもうないのよね」

「どんな依頼なんですか?」

「それはね…」









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