37 / 49
お礼のご飯
しおりを挟む
「いやぁ~ありがとうございました!危うくボッタクられる所でしたよ!」
「いやぁ~なになに!いいってばさ!」
もじゃもじゃさんとオレたちはスクロールの代金を払ってさっさと店を出た。
「あの……でもこの店に何か買い物に来たんじゃないですか?えっと……、あ、申し遅れましたが、トウゴ・ニシカタと言います。良ければあなたのお名前は?」
「あぁ、そうだったそうだった、私はミズィ・オーヨウ。ちょっとは魔法に詳しい魔法使いの端くれだよ」
「ミズィさんですか、助かりました。魔法に詳しい方が話に入ってくれて無かったら今ごろ大損する所でした。改めてありがとうございます」
「いいっていいって!もぉ~!そんなそんな!くゅぅふふふふ!」
露骨に照れてるな。そして笑い方が変。
「まぁーほら!お世話になったし、金も浮いた事だから、せっかくだから晩ご飯でも奢りますよぉ!なぁトウゴ!」
こういう時のコミュ力の高さよ。ゼニいい事言うなあ。
「そうですね、ご迷惑じゃなかったらぜひ奢らせてください」
「いやいや!いやぁ~!そんな大層なことは!してないけど!奢りたいって言うならぁ~仕方がないかなぁ~、奢られちゃうかなぁ!くゅぅふふふ!」
「じゃあさっそく行こうぜ!もう日も暮れかかってるし!オレらこの街に来たばっかりなんだけど、ミズィさんのおすすめの店ってある!?奢りだからってあんまり高い所は無しッスよ!」
「わぁーかってるわかってる!ってそういやお兄さんの名前聞いてなかったんじゃない?何くんなのさぁ?」
「ゼニッス!ゼニ・サッコーカって言います!ささ!行きましょうミズィさん!何となくミズィさんについてったら間違い無さそうだ!」
「わかるぅ~?それわかっちゃう~?ゼニくん見る目ありすぎでしょお!お兄さんプレッシャーかかりまくってますよ!」
なんだなんだ?なんかこの2人意気投合してるぞ?とにかくミズィさんは煽てに弱すぎるって事は理解した。
ウキウキで先頭を歩くミズィさん、そしてその横でワイワイ騒ぐゼニ。なんか盛り上がってるなぁー。その2人の会話に時折混ざりつつしばらく歩くと、飲食店がいくつも並ぶエリアに着いた。
「この辺ならなんでもあるんだわ。何が食べたい?って私が奢られる方だった!いやぁ!ねぇ!くゅぅふふふ!じゃあ私おすすめの肉料理が美味い店にしちゃうよ!しちゃうよー!何も言わずについてらっしゃい!」
「イェーイ!!!」
ノリノリで腕を天に向かって突き上げるゼニに合わせてオレも突き上げる。こういうのも悪くないな。魔物や魔法で溢れる世界ってもっと殺伐としてるのかと思ったけど、案外そうでも無くて良かった。
「ここの料理はねぇ~スパイスがいい!とにかくスパイスがいい!なんて言うの?こう……ビリっと来るのよ。分かる?分かるかなぁ~?」
「分かんないから今日勉強するッス!なぁトウゴ!」
「あ、うん!もちろん!」
このテンションについて行くのがやっとだ。ミズィさんに連れられて入ったお店は肉料理が美味いで有名らしい。ってミズィさんが言ってた。晩ご飯時にはほんの少し早かった事もあったが、それでも店内は混みあっていた。待つことも無くテーブルに着けたのはラッキーだったそうだ。店内は結構雑多としていてほぼ満席。客席にいてもそこらじゅうから漂う肉とスパイスの匂いがさらにお腹を空かせる。
テーブルに案内されて席に座る。この世界に来てこういう店に入るのは初めてだからちょっとソワソワする。周りを見渡すと、どうやら客のほとんどがソジンの様だ。おそらくそれがこの国ならではの風景で、他の国ではこうでは無いのだろう。つまりこの世界では珍しい光景なのかも知れない。
席に座って数分後、お姉さんが水の入ったグラスとメニュー表を持って来た。
「何にします?今日のおすすめはシールドオーク肉ですよ。シールドオークなんてなかなか入って来ないから、お客さんラッキーですよ」
オーク食うのか……。オークってあれだろ?豚だけど人みたいなやつ……。
「いいねぇ!シールドオークかぁ!脂がのってて美味いんですよねぇ!?」
「おぉ?分かるねぇゼニくん、いかにもそうだよ!美味い!よし!それにしよう!」
うお、オーク肉で決まってしまった。オークかぁ……、複雑……。
「オーク肉ですね!じゃーあー、私のおすすめの料理はぁ、そうですね、豪快にステーキなんてどうです?シールドオーク肉の脂身の甘さを1番美味しく味わえますよ!」
「決まりじゃああ~ん!お姉さんそれ3つ!あとパンにする?それともコメにする?あ、もちろんサラダは付けるよね!?ドレッシングは私ゴマがいいなぁ!」
「コメ!?米があるんですか!?」
「え?あるよ?このメラスぐらい大きな街ならだいたいあるよ?まぁパンよりはちょっと値が張るけどね」
うおおー!この世界に来ても米が食えるとは!もしかしたら醤油や味噌なんて物にも出会えるかもな!!!
「じゃあコメで!コメでお願いします!」
「くゅうふふふふ!じゃあみんなコメでいいかな!あ、お姉さん!お腹空いてるから先にサラダ持ってきてちょーだい!ドレッシングはたっぷりかけてね!そこはケチんないでよ!」
「分かりましたよ!少々お待ちくださいね!」
店員のお姉さんは眩しい笑顔で奥へと消えて行った。水をちびちび飲みつつ周りをキョロキョロしてたらゼニがなんか嫌な顔をした。なんだよ、だって珍しいんだもん。この世界初心者のオレには全てが珍しく見える。数分後、お姉さんがサラダを持ってきた。サラダとは言うものの、3人分だとはいえ山盛りの野菜が大皿に載せられて届いた。そしてドレッシング。茶色いこれはオレが想像するあれだよな?
「いただきます!!!」
いち早くゼニががっつく。それに続いてミズィさんもサラダに手をつける。そしてオレも。
「ゴマだ……ゴマドレッシングじゃんこれ……」
「いやゴマドレッシング注文したんだから、ゴマドレッシングじゃなかったら困るでしょ。あぁたなぁに言ってんの?」
「あー、気にしないでください。こいつ変わってるんで」
「変わってるってなんだよ、失礼な。このゴマドレッシングがオレの生まれた所と同じ味がしたんで驚いているんですよ。この辺りにもゴマがあるんだな、って」
「ゴマぁ?そりゃあ世界中にあるでしょ。むしろ世の中にはもっと変わったドレッシングだってあんのよ。ジェネラルオークの血を固めたぷるっぷるのドレッシングは衝撃的な味だったよ?」
またオークかよ……。うう、抵抗あるなぁ。
「お待たせしましたぁ~」
お姉さんがドン!っとワゴンに乗せて運んできた皿を3つ、それぞれの前へ置く。さらに小さめのボウルもそれぞれの前へ。皿にはめちゃくちゃいい匂いのするステーキ、ボウルにはほっかほかの白米が盛られていた。
「コメだ!」
「コメだよ」
ミズィさんが笑ってる。そしてオーク肉……めっちゃいい匂いじゃあーん……。
「うおおー!うめぇー!これうめぇー!」
ゼニもう食ってる。早えぇな。
「くゅぅふふふ、そらぁ美味いでしょお~、シールドオークって言ったら脂身の甘さが段違いだからねぇ!」
「そうなんですよぉ~!シールドオークって言うのは、群れの中でもその硬い皮で仲間を守るタンク役なのであまり積極的に動かないんですよ。速く動くよりも、より体を大きく、より体を重くした方が都合がいいので、必然的に体に多くの脂肪を蓄えるんです。それが上質な脂身になるって訳ですね」
「な、なるほど……」
とは言えオークだろ?勇気いるなぁ……。でも2人ともめちゃくちゃ美味そうだ。お姉さんも感想期待してそうだし……。
「い、いただきまふ!」
割と小さめに切った肉を一気に口に放り込む。そしてひと噛み。
「う……うまい!!!なんだこれ!めちゃくちゃうまい!!!」
「うふふ!良かったぁ~!じゃあゆっくりしていってくださいね!」
お姉さんに軽く会釈をして、その後は無言で肉と米をかき込んだ。とにかくうまい!気がつくと頭の中からオークの姿は消えていた。
「いやぁ~なになに!いいってばさ!」
もじゃもじゃさんとオレたちはスクロールの代金を払ってさっさと店を出た。
「あの……でもこの店に何か買い物に来たんじゃないですか?えっと……、あ、申し遅れましたが、トウゴ・ニシカタと言います。良ければあなたのお名前は?」
「あぁ、そうだったそうだった、私はミズィ・オーヨウ。ちょっとは魔法に詳しい魔法使いの端くれだよ」
「ミズィさんですか、助かりました。魔法に詳しい方が話に入ってくれて無かったら今ごろ大損する所でした。改めてありがとうございます」
「いいっていいって!もぉ~!そんなそんな!くゅぅふふふふ!」
露骨に照れてるな。そして笑い方が変。
「まぁーほら!お世話になったし、金も浮いた事だから、せっかくだから晩ご飯でも奢りますよぉ!なぁトウゴ!」
こういう時のコミュ力の高さよ。ゼニいい事言うなあ。
「そうですね、ご迷惑じゃなかったらぜひ奢らせてください」
「いやいや!いやぁ~!そんな大層なことは!してないけど!奢りたいって言うならぁ~仕方がないかなぁ~、奢られちゃうかなぁ!くゅぅふふふ!」
「じゃあさっそく行こうぜ!もう日も暮れかかってるし!オレらこの街に来たばっかりなんだけど、ミズィさんのおすすめの店ってある!?奢りだからってあんまり高い所は無しッスよ!」
「わぁーかってるわかってる!ってそういやお兄さんの名前聞いてなかったんじゃない?何くんなのさぁ?」
「ゼニッス!ゼニ・サッコーカって言います!ささ!行きましょうミズィさん!何となくミズィさんについてったら間違い無さそうだ!」
「わかるぅ~?それわかっちゃう~?ゼニくん見る目ありすぎでしょお!お兄さんプレッシャーかかりまくってますよ!」
なんだなんだ?なんかこの2人意気投合してるぞ?とにかくミズィさんは煽てに弱すぎるって事は理解した。
ウキウキで先頭を歩くミズィさん、そしてその横でワイワイ騒ぐゼニ。なんか盛り上がってるなぁー。その2人の会話に時折混ざりつつしばらく歩くと、飲食店がいくつも並ぶエリアに着いた。
「この辺ならなんでもあるんだわ。何が食べたい?って私が奢られる方だった!いやぁ!ねぇ!くゅぅふふふ!じゃあ私おすすめの肉料理が美味い店にしちゃうよ!しちゃうよー!何も言わずについてらっしゃい!」
「イェーイ!!!」
ノリノリで腕を天に向かって突き上げるゼニに合わせてオレも突き上げる。こういうのも悪くないな。魔物や魔法で溢れる世界ってもっと殺伐としてるのかと思ったけど、案外そうでも無くて良かった。
「ここの料理はねぇ~スパイスがいい!とにかくスパイスがいい!なんて言うの?こう……ビリっと来るのよ。分かる?分かるかなぁ~?」
「分かんないから今日勉強するッス!なぁトウゴ!」
「あ、うん!もちろん!」
このテンションについて行くのがやっとだ。ミズィさんに連れられて入ったお店は肉料理が美味いで有名らしい。ってミズィさんが言ってた。晩ご飯時にはほんの少し早かった事もあったが、それでも店内は混みあっていた。待つことも無くテーブルに着けたのはラッキーだったそうだ。店内は結構雑多としていてほぼ満席。客席にいてもそこらじゅうから漂う肉とスパイスの匂いがさらにお腹を空かせる。
テーブルに案内されて席に座る。この世界に来てこういう店に入るのは初めてだからちょっとソワソワする。周りを見渡すと、どうやら客のほとんどがソジンの様だ。おそらくそれがこの国ならではの風景で、他の国ではこうでは無いのだろう。つまりこの世界では珍しい光景なのかも知れない。
席に座って数分後、お姉さんが水の入ったグラスとメニュー表を持って来た。
「何にします?今日のおすすめはシールドオーク肉ですよ。シールドオークなんてなかなか入って来ないから、お客さんラッキーですよ」
オーク食うのか……。オークってあれだろ?豚だけど人みたいなやつ……。
「いいねぇ!シールドオークかぁ!脂がのってて美味いんですよねぇ!?」
「おぉ?分かるねぇゼニくん、いかにもそうだよ!美味い!よし!それにしよう!」
うお、オーク肉で決まってしまった。オークかぁ……、複雑……。
「オーク肉ですね!じゃーあー、私のおすすめの料理はぁ、そうですね、豪快にステーキなんてどうです?シールドオーク肉の脂身の甘さを1番美味しく味わえますよ!」
「決まりじゃああ~ん!お姉さんそれ3つ!あとパンにする?それともコメにする?あ、もちろんサラダは付けるよね!?ドレッシングは私ゴマがいいなぁ!」
「コメ!?米があるんですか!?」
「え?あるよ?このメラスぐらい大きな街ならだいたいあるよ?まぁパンよりはちょっと値が張るけどね」
うおおー!この世界に来ても米が食えるとは!もしかしたら醤油や味噌なんて物にも出会えるかもな!!!
「じゃあコメで!コメでお願いします!」
「くゅうふふふふ!じゃあみんなコメでいいかな!あ、お姉さん!お腹空いてるから先にサラダ持ってきてちょーだい!ドレッシングはたっぷりかけてね!そこはケチんないでよ!」
「分かりましたよ!少々お待ちくださいね!」
店員のお姉さんは眩しい笑顔で奥へと消えて行った。水をちびちび飲みつつ周りをキョロキョロしてたらゼニがなんか嫌な顔をした。なんだよ、だって珍しいんだもん。この世界初心者のオレには全てが珍しく見える。数分後、お姉さんがサラダを持ってきた。サラダとは言うものの、3人分だとはいえ山盛りの野菜が大皿に載せられて届いた。そしてドレッシング。茶色いこれはオレが想像するあれだよな?
「いただきます!!!」
いち早くゼニががっつく。それに続いてミズィさんもサラダに手をつける。そしてオレも。
「ゴマだ……ゴマドレッシングじゃんこれ……」
「いやゴマドレッシング注文したんだから、ゴマドレッシングじゃなかったら困るでしょ。あぁたなぁに言ってんの?」
「あー、気にしないでください。こいつ変わってるんで」
「変わってるってなんだよ、失礼な。このゴマドレッシングがオレの生まれた所と同じ味がしたんで驚いているんですよ。この辺りにもゴマがあるんだな、って」
「ゴマぁ?そりゃあ世界中にあるでしょ。むしろ世の中にはもっと変わったドレッシングだってあんのよ。ジェネラルオークの血を固めたぷるっぷるのドレッシングは衝撃的な味だったよ?」
またオークかよ……。うう、抵抗あるなぁ。
「お待たせしましたぁ~」
お姉さんがドン!っとワゴンに乗せて運んできた皿を3つ、それぞれの前へ置く。さらに小さめのボウルもそれぞれの前へ。皿にはめちゃくちゃいい匂いのするステーキ、ボウルにはほっかほかの白米が盛られていた。
「コメだ!」
「コメだよ」
ミズィさんが笑ってる。そしてオーク肉……めっちゃいい匂いじゃあーん……。
「うおおー!うめぇー!これうめぇー!」
ゼニもう食ってる。早えぇな。
「くゅぅふふふ、そらぁ美味いでしょお~、シールドオークって言ったら脂身の甘さが段違いだからねぇ!」
「そうなんですよぉ~!シールドオークって言うのは、群れの中でもその硬い皮で仲間を守るタンク役なのであまり積極的に動かないんですよ。速く動くよりも、より体を大きく、より体を重くした方が都合がいいので、必然的に体に多くの脂肪を蓄えるんです。それが上質な脂身になるって訳ですね」
「な、なるほど……」
とは言えオークだろ?勇気いるなぁ……。でも2人ともめちゃくちゃ美味そうだ。お姉さんも感想期待してそうだし……。
「い、いただきまふ!」
割と小さめに切った肉を一気に口に放り込む。そしてひと噛み。
「う……うまい!!!なんだこれ!めちゃくちゃうまい!!!」
「うふふ!良かったぁ~!じゃあゆっくりしていってくださいね!」
お姉さんに軽く会釈をして、その後は無言で肉と米をかき込んだ。とにかくうまい!気がつくと頭の中からオークの姿は消えていた。
31
お気に入りに追加
140
あなたにおすすめの小説

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~
春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。
冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。
しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。
パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。
そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。

神様の願いを叶えて世界最強!! ~職業無職を極めて天下無双する~
波 七海
ファンタジー
※毎週土曜日更新です。よろしくお願い致します。
アウステリア王国の平民の子、レヴィンは、12才の誕生日を迎えたその日に前世の記憶を思い出した。
自分が本当は、藤堂貴正と言う名前で24歳だったという事に……。
天界で上司に結果を出す事を求められている、自称神様に出会った貴正は、異世界に革新を起こし、より進化・深化させてほしいとお願いされる事となる。
その対価はなんと、貴正の願いを叶えてくれる事!?
初めての異世界で、足掻きながらも自分の信じる道を進もうとする貴正。
最強の職業、無職(ニート)となり、混乱する世界を駆け抜ける!!
果たして、彼を待っているものは天国か、地獄か、はたまた……!?
目指すは、神様の願いを叶えて世界最強! 立身出世!
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる