25 / 49
旅立ち
しおりを挟む
コドクグモ討伐から3日経った。 オレ達はクッタさんに王都まで連れて行ってもらう事になっているのでクッタさんが村に滞在する間は待っている事になった。その間はトーラさんや村の人達と壊れた建物や畑なんかを直して回った。さすがに修復のスキルでも踏み荒らされた畑までは元には戻せない。
それ以外の空いた時間はゼニと一緒に鍛錬に励んだ。まぁオレの場合は鍛錬と言うよりは基礎体力作りなんだけど……。ただそんな時間にも収穫があった。それはヒールという魔法の効果だ。思った通りではあったけど、なんと筋肉痛には効果があるらしい。それはどういう事かと言うと、壊れた筋繊維が回復するって事みたいだ。
「?それが何だって言うんだよ?」
ゼニに説明したらこんな返事が返ってきた。まぁゼニだし仕方ないとも思ったけど、そもそもこの世界には筋肉がどうやって肥大するかって知識が存在しないのかも知れない。そこんとこの知識は意外にも豊富なんだよな、オレ。この辺は前世でお世話になったアキラさんに感謝だな。まぁ本人はただ筋肉のうんちくを誰かに話したかっただけなんだとは思うけど。
で、筋肥大のメカニズム、ざっくり言うと壊れた筋繊維が回復する時に筋肉が大きくなる、そんな所だ。ただ普通なら筋繊維が回復するのには2、3日かかる。でもオレにはヒールのスクロールがある訳で、筋繊維が壊れたそばからすぐに回復させる事が出来る訳だ。つまり数日かかるトレーニングを数時間でこなせるって訳だ。
「ふーん、じゃあお前、1日でムキムキになんの?」
ゼニさんそれは違います。ヒールで回復するのはあくまで怪我。そして怪我判定の壊れた筋繊維が回復するってだけで、失われた体力が戻る訳じゃない。それともう1つ分かったことがある。それはヒールは正確には『傷を治す』のでは無く、『強制的に傷を治させる』という事の様だ。
「何言ってんの?お前?」
うんそうだね、ゼニさんには理解出来ませんよね。つまりあくまで傷を治すのは本人の体、回復力を使うと言うこと。例えば片腕を失った場合、ヒールでは傷口は治せても失った腕は新しく生えてこないって事だ。もしかしたらくっつけてヒールかけたら元通りに戻るかも知れないけど。
で、本人の回復力を使って傷を治すって事は、その人自体の回復力が底をついたら治らないって事で、治せば治すほど本人は疲れてしまうって事なんだよな。だから1日でムキムキになるほど壊して回復してって言うのは現実的に無理な訳だ。世の中そんなに都合良くは出来ていないんだなぁ。
筋肉は1日にしてならず、とはアキラさんも良く言ったものだ。
そんなこんなで、あっという間に3日間が過ぎた。
「トーラさん、おじさん、おばさん、それとリリちゃん、お世話になりました」
「いやいや!お世話になったのはこっちの方だよ!特にトウゴくんがいなかったら今頃お母さんは……。コドクグモの巣も焼き払えたし、さらにその後村の修復まで……。なんてお礼を言ったらいいか分からないぐらいだよ!」
「そう言ってもらえると嬉しいですよ」
「あ!いたいた!トウゴくん!」
向こうから大声でオレを呼びながら走ってくる人がいるぞ?
「あれ?どうしたのコガさん?」
コガさん?そう呼ばれた村人は50歳前後といった所の男性。あぁー、確か討伐の時もいた気がするな。
「間に合って良かったよトウゴくん。恩人の君に是非とも受け取って欲しい物があってね」
息を切らしながらそう言ったコガさんは背負っていた袋から何やら取り出した。
「僕はね、一応革職人をやっているんだ。で、コドクグモの皮はなんて言うか、虫と言うより獣に近い素材だったんだよ。軽くて丈夫だし、それでいて薄くて体の動きを邪魔しなさそうなんだ。それで君に使ってもらえたらって思って作ってみたんだけどギリギリになっちゃって……。でも間に合って良かった」
コガさんが渡してくれたのはどうやら何かを持ち歩くホルスターの様だ。何だろ?棒状の物を差すのかな?
「それは腰と両腕に巻いて使う物なんだよ。君はほら、スクロールを何度も使えるじゃない?だからスクロールを持ち歩く様にいいかなって思ったんだよ」
「なるほどぉ~!そう言う事なんですね!」
試しにリュックにしまってあったスクロールを1つ取り出してホルスターにはめてみる。
「ピッタリだ……」
「おぉ!良かった!じゃあそれは腰に巻いてみてくれ」
言われるがままに腰にホルスターを巻いてみる。
軽い、確かに軽いな。そして丈夫そうってのも何となく分かる。
「で、残りの2つは両腕に巻いみてくれ。うまく行くかは分からないが、そこに裏返しに巻いたスクロールをはめてみて欲しいんだ」
「裏返し?」
コガさんの言う通りにファイアボールのスクロールを一度開いて、裏返しにしてくるくる巻き、それを右腕に装備したホルスターに入れた。
「スクロールって開いた状態で触れる必要があるだろ?だからそれだと開いたって状態になってるんじゃないかって。厳密に言うと触れなくても魔力が送り込めればスクロールは使えると思うから、そのままで魔法が使えるんじゃないかって思ったんだけど……どうかな?」
「なるほど……そう言う事なんですね」
オレは試しに右手を少し先の石畳に向けて魔法を発動してみる。すると見事にファイアボールが打ち出された。
「おぉ!うまく行きましたね!コガさん!」
「やった!成功だね!」
そしてボロボロになり始めたスクロールに左手で触れて『修復』する。
「これは便利だなぁ~!コガさん!ありがとうございます!」
「喜んでもらえて嬉しいよ!これで少しは恩返し出来たかな?」
「もちろんです!むしろお釣りが出るぐらいですよ!」
コガさんも嬉しそうに笑ってくれた。その後少し談笑していると荷物をまとめ終わったクッタさんが合流した。
「さて、そろそろ準備はいいかな?良ければそろそろ出発するよ?」
「あ、分かりました」
オレとゼニは姿勢を正す。
「皆さん本当にお世話になりました。これからオレはこの世界の色んな所を見て回ろうと思います。機会があったらまた必ず寄りますね」
「あぁ!ぜひそうしてくれ!本当は少し寂しくなるが……旅の無事を祈っているよ!」
「ありがとうございます!では……行きますね」
「じゃあな!みんな元気でな!その内オレ様とトウゴの名声がこの村にも届くと思うから楽しみにしててくれよ!」
「お前何言ってんだよ!恥ずかしい!」
皆の笑い声に送られながらオレ達は村を後にした。
それ以外の空いた時間はゼニと一緒に鍛錬に励んだ。まぁオレの場合は鍛錬と言うよりは基礎体力作りなんだけど……。ただそんな時間にも収穫があった。それはヒールという魔法の効果だ。思った通りではあったけど、なんと筋肉痛には効果があるらしい。それはどういう事かと言うと、壊れた筋繊維が回復するって事みたいだ。
「?それが何だって言うんだよ?」
ゼニに説明したらこんな返事が返ってきた。まぁゼニだし仕方ないとも思ったけど、そもそもこの世界には筋肉がどうやって肥大するかって知識が存在しないのかも知れない。そこんとこの知識は意外にも豊富なんだよな、オレ。この辺は前世でお世話になったアキラさんに感謝だな。まぁ本人はただ筋肉のうんちくを誰かに話したかっただけなんだとは思うけど。
で、筋肥大のメカニズム、ざっくり言うと壊れた筋繊維が回復する時に筋肉が大きくなる、そんな所だ。ただ普通なら筋繊維が回復するのには2、3日かかる。でもオレにはヒールのスクロールがある訳で、筋繊維が壊れたそばからすぐに回復させる事が出来る訳だ。つまり数日かかるトレーニングを数時間でこなせるって訳だ。
「ふーん、じゃあお前、1日でムキムキになんの?」
ゼニさんそれは違います。ヒールで回復するのはあくまで怪我。そして怪我判定の壊れた筋繊維が回復するってだけで、失われた体力が戻る訳じゃない。それともう1つ分かったことがある。それはヒールは正確には『傷を治す』のでは無く、『強制的に傷を治させる』という事の様だ。
「何言ってんの?お前?」
うんそうだね、ゼニさんには理解出来ませんよね。つまりあくまで傷を治すのは本人の体、回復力を使うと言うこと。例えば片腕を失った場合、ヒールでは傷口は治せても失った腕は新しく生えてこないって事だ。もしかしたらくっつけてヒールかけたら元通りに戻るかも知れないけど。
で、本人の回復力を使って傷を治すって事は、その人自体の回復力が底をついたら治らないって事で、治せば治すほど本人は疲れてしまうって事なんだよな。だから1日でムキムキになるほど壊して回復してって言うのは現実的に無理な訳だ。世の中そんなに都合良くは出来ていないんだなぁ。
筋肉は1日にしてならず、とはアキラさんも良く言ったものだ。
そんなこんなで、あっという間に3日間が過ぎた。
「トーラさん、おじさん、おばさん、それとリリちゃん、お世話になりました」
「いやいや!お世話になったのはこっちの方だよ!特にトウゴくんがいなかったら今頃お母さんは……。コドクグモの巣も焼き払えたし、さらにその後村の修復まで……。なんてお礼を言ったらいいか分からないぐらいだよ!」
「そう言ってもらえると嬉しいですよ」
「あ!いたいた!トウゴくん!」
向こうから大声でオレを呼びながら走ってくる人がいるぞ?
「あれ?どうしたのコガさん?」
コガさん?そう呼ばれた村人は50歳前後といった所の男性。あぁー、確か討伐の時もいた気がするな。
「間に合って良かったよトウゴくん。恩人の君に是非とも受け取って欲しい物があってね」
息を切らしながらそう言ったコガさんは背負っていた袋から何やら取り出した。
「僕はね、一応革職人をやっているんだ。で、コドクグモの皮はなんて言うか、虫と言うより獣に近い素材だったんだよ。軽くて丈夫だし、それでいて薄くて体の動きを邪魔しなさそうなんだ。それで君に使ってもらえたらって思って作ってみたんだけどギリギリになっちゃって……。でも間に合って良かった」
コガさんが渡してくれたのはどうやら何かを持ち歩くホルスターの様だ。何だろ?棒状の物を差すのかな?
「それは腰と両腕に巻いて使う物なんだよ。君はほら、スクロールを何度も使えるじゃない?だからスクロールを持ち歩く様にいいかなって思ったんだよ」
「なるほどぉ~!そう言う事なんですね!」
試しにリュックにしまってあったスクロールを1つ取り出してホルスターにはめてみる。
「ピッタリだ……」
「おぉ!良かった!じゃあそれは腰に巻いてみてくれ」
言われるがままに腰にホルスターを巻いてみる。
軽い、確かに軽いな。そして丈夫そうってのも何となく分かる。
「で、残りの2つは両腕に巻いみてくれ。うまく行くかは分からないが、そこに裏返しに巻いたスクロールをはめてみて欲しいんだ」
「裏返し?」
コガさんの言う通りにファイアボールのスクロールを一度開いて、裏返しにしてくるくる巻き、それを右腕に装備したホルスターに入れた。
「スクロールって開いた状態で触れる必要があるだろ?だからそれだと開いたって状態になってるんじゃないかって。厳密に言うと触れなくても魔力が送り込めればスクロールは使えると思うから、そのままで魔法が使えるんじゃないかって思ったんだけど……どうかな?」
「なるほど……そう言う事なんですね」
オレは試しに右手を少し先の石畳に向けて魔法を発動してみる。すると見事にファイアボールが打ち出された。
「おぉ!うまく行きましたね!コガさん!」
「やった!成功だね!」
そしてボロボロになり始めたスクロールに左手で触れて『修復』する。
「これは便利だなぁ~!コガさん!ありがとうございます!」
「喜んでもらえて嬉しいよ!これで少しは恩返し出来たかな?」
「もちろんです!むしろお釣りが出るぐらいですよ!」
コガさんも嬉しそうに笑ってくれた。その後少し談笑していると荷物をまとめ終わったクッタさんが合流した。
「さて、そろそろ準備はいいかな?良ければそろそろ出発するよ?」
「あ、分かりました」
オレとゼニは姿勢を正す。
「皆さん本当にお世話になりました。これからオレはこの世界の色んな所を見て回ろうと思います。機会があったらまた必ず寄りますね」
「あぁ!ぜひそうしてくれ!本当は少し寂しくなるが……旅の無事を祈っているよ!」
「ありがとうございます!では……行きますね」
「じゃあな!みんな元気でな!その内オレ様とトウゴの名声がこの村にも届くと思うから楽しみにしててくれよ!」
「お前何言ってんだよ!恥ずかしい!」
皆の笑い声に送られながらオレ達は村を後にした。
31
お気に入りに追加
77
あなたにおすすめの小説
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
ゴブリンに棍棒で頭を殴られた蛇モンスターは前世の記憶を取り戻す。すぐ死ぬのも癪なので頑張ってたら何か大変な事になったっぽい
竹井ゴールド
ファンタジー
ゴブリンに攻撃された哀れな蛇モンスターのこのオレは、ダメージのショックで蛇生辰巳だった時の前世の記憶を取り戻す。
あれ、オレ、いつ死んだんだ?
別にトラックにひかれてないんだけど?
普通に眠っただけだよな?
ってか、モンスターに転生って?
それも蛇って。
オレ、前世で何にも悪い事してないでしょ。
そもそも高校生だったんだから。
断固やり直しを要求するっ!
モンスターに転生するにしても、せめて悪魔とか魔神といった人型にしてくれよな〜。
蛇って。
あ〜あ、テンションがダダ下がりなんだけど〜。
ってか、さっきからこのゴブリン、攻撃しやがって。
オレは何もしてないだろうが。
とりあえずおまえは倒すぞ。
ってな感じで、すぐに死ぬのも癪だから頑張ったら、どんどん大変な事になっていき・・・
異世界転生!俺はここで生きていく
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。
同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。
今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。
だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。
意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった!
魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。
俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。
それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ!
小説家になろうでも投稿しています。
メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。
宜しくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる