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─────
名前:リン・メイルト
Lv.15→19
ランク:E→D
筋力:153→184
体力:161→201
耐久:110→162
敏捷:165→208
魔力:162→207
精神:125→169
〈所持魔法〉
【クリエイト・ウォーター】
・市販魔法
・水生成
【偽りの英雄】
・昇華魔法
・身体能力急上昇
・発動対象は術者限定
・発動後、要間隔必須
【愚者の足掻き】
・昇華魔法
・攻撃力急上昇
・一撃必殺
・威力は込めた魔力量に依存する
【フリーズ】
・市販魔法
・氷結魔法
【ティンダー】
・市販魔法
・着火魔法
【ライト】
・市販魔法
・光源魔法
〈所持技巧〉
【未来視】
・数秒先の未来を見ることが可能
【操作画面】
・自己ステータスの閲覧可能
・マップ表示
・アイテム収納空間作成
【気配感知】
・市販技巧
・半径100m以内の気配を感知
【百折不撓】
・自己再生
・心が折れない限り体は再生する
・魔力や体力にも適応
【気配遮断】
・市販技巧
・自分の気配を薄める
【衝撃緩和】
・市販技巧
・受ける衝撃を少し減らす
【暗視】
・市販技巧
・暗闇でも見えやすくなる
【持久力強化】
・市販技巧
・体力減少量が少し減る
─────
「さ、三週間でDランク………」
更新したリンのステータスを見て、ミカンは遠い目をする。
ミカンが発狂した後、なんとか落ち着き、無茶なことをしたリンに一時間ほど説教。その後ステータス更新をした結果がこれだ。
「ステータスの上がり幅も酷い………」
酷いと言っても、頭がおかしいという意味だ。上がりすぎとも言える。
いくらランクアップ時のステータスボーナスがあるとはいえ、リンのステータスはかなり高い。それほど、無茶な戦いだったというのはわかるのだが。
「格上殺し。いつかするかも、とは思ってたけど………」
まさか冒険者になって一ヶ月も経たずにそれを成し遂げるなんて、ミカンは想像もしていなかった。
「Dランクになったから、レベル上限も上がったのか?」
「うん。今のリンくんの上限レベルは40だね。そして、Cランクへの昇格条件はレベル30以上。でも、絶対に無茶はしないようにね」
「わかってる」
絶対にわかってない。ミカンはそう言いたかったが、安易に言ってはいけない。たとえそうだとしても、受付嬢は見守るのが仕事だから。たまにアドバイスするくらいが仕事だから。
「それで、あの4人はどうなるんだ?」
折角なのでペナルティも知っておきたかったリンはミカンに質問した。
「えっとね。あの4人の処分は【マロン様の奴隷】のギルド長と冒険者ギルドが話し合った決めるの。だからまだわからないんだよね」
「じゃあ、俺たちはわからないのか」
「うん。でも、そのうち掲示板にも掲示されるはずだから、掲示されたら見てみるのもいいかもしれないね」
そしてリンとマロンはその後一言二言ミカンと話すと、一緒に出て行ってしまった。
その二人を見送り、ミカンは伸びをしながら息を吐く。
「ふぅー」
来た時はまだまだ小さな子だと思っていたリンがあっさりとDランクになった。これからは駆け出しではなく、中級冒険者と言われるようになる。求められる実力もそれ相応になり、これから幾多もの困難が待ち構えているだろう。
「でも、なんとかしそうだよね」
今回もいくつもの場数を踏み越えたCランク冒険者を倒したのだ。慢心はいけない。でも、油断さえしなければリンは大丈夫だろう。そんな予感がミカンにはあった。
「さて、と。頑張らないと」
だから、ミカンは取り敢えず目の前の業務を片付けることに力を入れることにした。
□■
「ここが、私たちのギルドの本拠地」
マロンに案内された建物は、それなりに大きく見える建物だった。
「へぇー。結構でかいんだな」
「うん。Cランク冒険者を倒したから、クロムも悪くはしないと思うよ?」
ということで、マロンに案内されてリンはマロンの所属しているギルドに来ていた。
「まあ、最低限の実力は認められたってことでいいのか………」
信頼を得られたのかはわからないが。
ということで二人は建物に入って、マロンの先導のもと中を進んでいく。途中、数人とすれ違うもあまり気にせずに進んでいく。
やがて一つの扉の前に着くと、マロンは静かに三回ノックをした。
「クロム。前言ってた人。連れてきたよ」
『………そうか。いいよ。入っておいで』
中から男の声が聞こえる。その男の許可を得てマロンとリンは二人で中に入った。
「やあ、よく来たね。一先ず、はじめまして」
その人物は20代後半に見える。ゴルドみたいな厳つそうな顔でもなく、整っていて物腰穏やかそうな人物に見える。
だが、何故だろう。
リンには、その人が絶対に逆らってはいけない強者に感じて仕方がなかった。
「僕の名前はクロム・ナイト。ギルド【黄昏の絆】のギルド長だ」
そして柔らかな笑みをリンに向けながら自己紹介をした。
「よく来てくれたね。リン・メイルト」
どこまでも穏やかな声で、そう言った。
名前:リン・メイルト
Lv.15→19
ランク:E→D
筋力:153→184
体力:161→201
耐久:110→162
敏捷:165→208
魔力:162→207
精神:125→169
〈所持魔法〉
【クリエイト・ウォーター】
・市販魔法
・水生成
【偽りの英雄】
・昇華魔法
・身体能力急上昇
・発動対象は術者限定
・発動後、要間隔必須
【愚者の足掻き】
・昇華魔法
・攻撃力急上昇
・一撃必殺
・威力は込めた魔力量に依存する
【フリーズ】
・市販魔法
・氷結魔法
【ティンダー】
・市販魔法
・着火魔法
【ライト】
・市販魔法
・光源魔法
〈所持技巧〉
【未来視】
・数秒先の未来を見ることが可能
【操作画面】
・自己ステータスの閲覧可能
・マップ表示
・アイテム収納空間作成
【気配感知】
・市販技巧
・半径100m以内の気配を感知
【百折不撓】
・自己再生
・心が折れない限り体は再生する
・魔力や体力にも適応
【気配遮断】
・市販技巧
・自分の気配を薄める
【衝撃緩和】
・市販技巧
・受ける衝撃を少し減らす
【暗視】
・市販技巧
・暗闇でも見えやすくなる
【持久力強化】
・市販技巧
・体力減少量が少し減る
─────
「さ、三週間でDランク………」
更新したリンのステータスを見て、ミカンは遠い目をする。
ミカンが発狂した後、なんとか落ち着き、無茶なことをしたリンに一時間ほど説教。その後ステータス更新をした結果がこれだ。
「ステータスの上がり幅も酷い………」
酷いと言っても、頭がおかしいという意味だ。上がりすぎとも言える。
いくらランクアップ時のステータスボーナスがあるとはいえ、リンのステータスはかなり高い。それほど、無茶な戦いだったというのはわかるのだが。
「格上殺し。いつかするかも、とは思ってたけど………」
まさか冒険者になって一ヶ月も経たずにそれを成し遂げるなんて、ミカンは想像もしていなかった。
「Dランクになったから、レベル上限も上がったのか?」
「うん。今のリンくんの上限レベルは40だね。そして、Cランクへの昇格条件はレベル30以上。でも、絶対に無茶はしないようにね」
「わかってる」
絶対にわかってない。ミカンはそう言いたかったが、安易に言ってはいけない。たとえそうだとしても、受付嬢は見守るのが仕事だから。たまにアドバイスするくらいが仕事だから。
「それで、あの4人はどうなるんだ?」
折角なのでペナルティも知っておきたかったリンはミカンに質問した。
「えっとね。あの4人の処分は【マロン様の奴隷】のギルド長と冒険者ギルドが話し合った決めるの。だからまだわからないんだよね」
「じゃあ、俺たちはわからないのか」
「うん。でも、そのうち掲示板にも掲示されるはずだから、掲示されたら見てみるのもいいかもしれないね」
そしてリンとマロンはその後一言二言ミカンと話すと、一緒に出て行ってしまった。
その二人を見送り、ミカンは伸びをしながら息を吐く。
「ふぅー」
来た時はまだまだ小さな子だと思っていたリンがあっさりとDランクになった。これからは駆け出しではなく、中級冒険者と言われるようになる。求められる実力もそれ相応になり、これから幾多もの困難が待ち構えているだろう。
「でも、なんとかしそうだよね」
今回もいくつもの場数を踏み越えたCランク冒険者を倒したのだ。慢心はいけない。でも、油断さえしなければリンは大丈夫だろう。そんな予感がミカンにはあった。
「さて、と。頑張らないと」
だから、ミカンは取り敢えず目の前の業務を片付けることに力を入れることにした。
□■
「ここが、私たちのギルドの本拠地」
マロンに案内された建物は、それなりに大きく見える建物だった。
「へぇー。結構でかいんだな」
「うん。Cランク冒険者を倒したから、クロムも悪くはしないと思うよ?」
ということで、マロンに案内されてリンはマロンの所属しているギルドに来ていた。
「まあ、最低限の実力は認められたってことでいいのか………」
信頼を得られたのかはわからないが。
ということで二人は建物に入って、マロンの先導のもと中を進んでいく。途中、数人とすれ違うもあまり気にせずに進んでいく。
やがて一つの扉の前に着くと、マロンは静かに三回ノックをした。
「クロム。前言ってた人。連れてきたよ」
『………そうか。いいよ。入っておいで』
中から男の声が聞こえる。その男の許可を得てマロンとリンは二人で中に入った。
「やあ、よく来たね。一先ず、はじめまして」
その人物は20代後半に見える。ゴルドみたいな厳つそうな顔でもなく、整っていて物腰穏やかそうな人物に見える。
だが、何故だろう。
リンには、その人が絶対に逆らってはいけない強者に感じて仕方がなかった。
「僕の名前はクロム・ナイト。ギルド【黄昏の絆】のギルド長だ」
そして柔らかな笑みをリンに向けながら自己紹介をした。
「よく来てくれたね。リン・メイルト」
どこまでも穏やかな声で、そう言った。
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