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Ⅶ.作家の意地、読者の好み
25.サインを貰えるってのはいつだって嬉しいものだ。
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結局のところ、天城は何らかの結論を得る事は出来なかった。
その後の事と言えば、星生の要求したコーヒーのおかわりが無事に入り、それを飲み終わるまでの間、二木と何でもない雑談をしたくらいである。
天城は最初、創作の話が飛び出てくると思っていたのだが、決してそんなことはなく、最近食べた上手いラーメン屋の話と、同じく最近興味のある鳥の話についてがほぼ八割がたを占めていた。
二木浩平という男は、どうやら一応理系大学の出身らしい。
専門がなんであるのかは聞き忘れたが、その分野は出版社と関係があったとしても、おおよそ「編集者」とは関係がなさそうな響きであったと思うし、まちがっても「小説の編集者」などという肩書とは結び付きそうもないものであったことだけは覚えている。
そして、そんな理系と文系のハイブリッドのような存在である彼の興味ジャンルは実に広い。話していれば分かる。本当に色々な知識が、それぞれ独立せず、何らかの関連性を(本人の中で)持たされて、蓄積されている。
だからこそ理系大学出身で、小説を書く事とは何の関係もない分野の研究をしていたとしても、こうして編集者として生きていけているし、美味いラーメン屋から、いきなり鳥の生態について話が飛ぶのだろう。天城にはそんな風に見えた。
そんな二木が二人の(主に天城の)反対を押しきるような形でタクシーに乗せ、その代金として、明らかに多すぎる額を渡し、どちらを先に送り届けるかを運転手と協議したのち。唐突にこんなことを言い出したのだ。
「そうだ、ねえ天城くん」
「なんでしょう?」
「鷹瀬くん、なんだけどさ。多分、今回の勝負で負けたとしても、絶対負けを認めないと思うんだよね」
「あぁ……」
なるほど。
確かに、負けを認めない鷹瀬の姿というのは容易に想像が出来た。
天城が知る限りではプライドが服を着て歩いているようにしか見えない彼女が、その裏では色んな事情を抱え込み、なりふり構わなくなっている彼女が、言い方は悪いが、たかだか小説投稿サイトの評価ポイントが劣っていたとしても、もし仮に久遠寺の作品が最終選考に残り、鷹瀬のものが残らなかったとしても、負けを認めるかと言われたら、確かに認めないと思う。
それでも勝負としての決着は見るのだろうが、最終的な解決にはきっとならない。恐らくそれは久遠寺が負けた場合でも変わらない。そんな気は確かにする。
二木はそんな事を分かってか、
「鷹瀬くんが勝った場合は……まあ、僕が何とかする。でも、もし負けた場合、多分すっごいゴネると思うんだよね。あれだっけ?なんか賭けてるんだっけ?」
「それは……」
聞かれて思い出す。そういえば久遠寺と鷹瀬は何かを賭けていたように思う。金銭のような分かりやすいものではなかったと思うが、はて、なんだっただろうか。
そんな疑問に星生が、
「お互いの本性を暴く……といった類のものだったと記憶している」
二木と天城はほぼ同時に、
「あー……」
そして互いに顔を見合わせて苦笑いする。恐らく二木にも思い当たるフシがあるのだろう。何分彼は鷹瀬の編集である。無茶ぶりをされたのは一度や二度ではないだろうし、その本性についても把握済みのはずだ。
「多分それに関しても鷹瀬くんは断固拒否しそうだからさ、どうしようかなって」
そんな事を言われても困る。
勿論二木の言いたいことは分かるし、恐らくそうなってしまうだろうとも思う。
しかし、その負けず嫌いの境地みたいな性格はおおよそ久遠寺にも共通している訳で、彼女が「負けはしたけど、賭けたものチャラ」などという都合のいい結論を認める訳はないだろうし、もし仮に認めたとしても、大きな貸しとしてという形になるだろう。そして、そんな形を鷹瀬は望まない。理屈ではありえないのだが、現実には間違いなく起こりうることだ。
そんな事態を回避するためにはつまるところ「チャラにするだけの利益を久遠寺に提示する」事が必要になってくるが、そんな都合のいいことが、
「あ、」
「お、何か思いついたかい?」
二木の声に嬉しそうな色が含まれる。天城はぽつぽつと、
「サイン、とか、駄目ですかね?」
「サイン?誰の?」
「例えば『live&life』の、」
二木が引き継ぐように、
「ああ、琥珀さんとか?」
琥珀というのは当然ながら本名ではない。
『Live&Life』は原作を持たないオリジナルアニメであり、それ故に関わった人間の数は多い。そんな中でもイラスト担当とシナリオ担当は当然権限も大きいだろうし、作品の中核になる部分を形作っている人間であり、久遠寺もまた、そのサインが貰えるのならば溜飲を下げてくれるのではないか。そんな気がしたのだ。ちなみに琥珀とはシナリオ担当のペンネームである。
二木は笑って。
「いいよ。それくらいで良ければ全然問題ないさ」
「問題無いんですか?」
「そうさ」
問題ない。そう言っているのだからそのまま引き下がればいいだけで、下手に藪をつつくような真似をする必要はないのだが、それでも天城は、
「そんなもんですか」
「何がだい?」
「いや、サイン」
「んー……」
二木は少し考えこむ。やっぱり蛇を出してしまったのだろうか。
やがてゆっくりと、
「サインっていうのはさ、ホントは欲しい人皆が貰えた方が嬉しいわけじゃない?だけど、まあ作家の時間はどうしたって限界がある。だから、ああやって希少価値も出るといえばそうなんだけど、そこに希少価値が出来ても作家って儲からないんだよね。オークションで数万で売られてるから、じゃあ私は五千円で売ります!とか言ったら大顰蹙な訳だし」
「まあ、そうでしょうね」
「だから、まあ作家にとってのサインって別に、価値あるものでなくていいんだよね。欲しい人が貰えてればそれで。本当はそこでサイン会とか、その抽選券とか、やったら儲かるのかもしれないけど、それってやっぱり、欲しい人に対して足元を見てるっていうか、そういう感じがして僕は嫌なんだよね」
二木は照れを隠すように頭を掻き、
「なんか話がそれちゃったけど、サインが欲しくて、それで丸く収まるなら、もし自分のサインにそんな力があるんだったら、喜んでする。だから、それが僕の担当してる作品の作家さんだったら、僕が頭を下げる。まああの人はそんな事しなくても書いてくれると思うけどね」
そんな風に語る二木の顔は、先ほどまでと大して変わらない。その表情も、目線も、口調も何一つ変わった事は無い。パンケーキを頼み、コーヒーをおかわりし、天城にどこそのこのラーメン屋は美味しいとか、あそこのラーメン屋はベタベタ雑誌の切り抜きを張ってるけどてんで駄目だとか、そんな事を語った二木浩平の姿と全く相違ない。
その事がより、彼を底なしに見せた。一体この男はどこまでの事を考えているのだろう。どんな事を知っていて、どんな事を知らないのだろう。そもそも知らないことなどあるのか。実際はそんな事は無いはずなのに、天城には目の前にいる冴えない感じの男が、聞けば何でも答えてくれる存在に見えた。
「それじゃ、まあ、そんな感じで」
二木はそう言った後、運転手に謝り、多少多めに請求してくれていいと言い含め、
「じゃあ、二人とも、また今度ね」
天城は笑い、
「俺はもう会う機会無いんじゃないですかね?」
星生はいい。彼女はプロのイラストレーターであるわけで、二木とは仕事上の付き合いがあるわけだから、これからも顔を合わせることがきっとあるだろう。
しかし、天城は違う。天城にとって二木は運命のいたずらがたまたま引き合わせただけの存在にしか過ぎない。鷹瀬の事があるからもしかしたらもう一度くらいは顔を合わせる機会があってもおかしくないが、それ以降も会う機会があるとは正直思えないし、何より向こうに二木にそんなことをする必要性があるとは思えない。
ところが二木は何だか自信ありげな表情で、
「分からないよ。もしかしたらながーい付き合いになるかもしれないじゃない」
「そんなこと、無いと思いますけどね」
「そう?まあ、いいや。それじゃ、今日はわざわざ来てくれてありがとね」
軽く会釈する。天城もつられて頭を下げ、
「いえ、何か御馳走になっちゃってすみません」
「あれくらい気にしなくていいよ。じゃ、頑張って」
天城は一体何に対する「頑張って」なのかも分からず、
「えっと……はい」
とだけ答える。二木はそれで満足したのか一歩下がる。
運転手は話が終わったと思ったのか、空きっぱなしになっていた後部座席の窓を閉め、止まっていたエンジンをかける。それと同時にカーラジオが息を吹き返し、天城たちに夕方のニュースを読み上げる。タクシー特有のメーター類が弄られ、ピピっという音がする。ほどなくして、天城たちを乗せたタクシーはゆっくりと走り出す。その間、二木はどこかへ行く事は無く、ずっとその場で見守っていた。
その後の事と言えば、星生の要求したコーヒーのおかわりが無事に入り、それを飲み終わるまでの間、二木と何でもない雑談をしたくらいである。
天城は最初、創作の話が飛び出てくると思っていたのだが、決してそんなことはなく、最近食べた上手いラーメン屋の話と、同じく最近興味のある鳥の話についてがほぼ八割がたを占めていた。
二木浩平という男は、どうやら一応理系大学の出身らしい。
専門がなんであるのかは聞き忘れたが、その分野は出版社と関係があったとしても、おおよそ「編集者」とは関係がなさそうな響きであったと思うし、まちがっても「小説の編集者」などという肩書とは結び付きそうもないものであったことだけは覚えている。
そして、そんな理系と文系のハイブリッドのような存在である彼の興味ジャンルは実に広い。話していれば分かる。本当に色々な知識が、それぞれ独立せず、何らかの関連性を(本人の中で)持たされて、蓄積されている。
だからこそ理系大学出身で、小説を書く事とは何の関係もない分野の研究をしていたとしても、こうして編集者として生きていけているし、美味いラーメン屋から、いきなり鳥の生態について話が飛ぶのだろう。天城にはそんな風に見えた。
そんな二木が二人の(主に天城の)反対を押しきるような形でタクシーに乗せ、その代金として、明らかに多すぎる額を渡し、どちらを先に送り届けるかを運転手と協議したのち。唐突にこんなことを言い出したのだ。
「そうだ、ねえ天城くん」
「なんでしょう?」
「鷹瀬くん、なんだけどさ。多分、今回の勝負で負けたとしても、絶対負けを認めないと思うんだよね」
「あぁ……」
なるほど。
確かに、負けを認めない鷹瀬の姿というのは容易に想像が出来た。
天城が知る限りではプライドが服を着て歩いているようにしか見えない彼女が、その裏では色んな事情を抱え込み、なりふり構わなくなっている彼女が、言い方は悪いが、たかだか小説投稿サイトの評価ポイントが劣っていたとしても、もし仮に久遠寺の作品が最終選考に残り、鷹瀬のものが残らなかったとしても、負けを認めるかと言われたら、確かに認めないと思う。
それでも勝負としての決着は見るのだろうが、最終的な解決にはきっとならない。恐らくそれは久遠寺が負けた場合でも変わらない。そんな気は確かにする。
二木はそんな事を分かってか、
「鷹瀬くんが勝った場合は……まあ、僕が何とかする。でも、もし負けた場合、多分すっごいゴネると思うんだよね。あれだっけ?なんか賭けてるんだっけ?」
「それは……」
聞かれて思い出す。そういえば久遠寺と鷹瀬は何かを賭けていたように思う。金銭のような分かりやすいものではなかったと思うが、はて、なんだっただろうか。
そんな疑問に星生が、
「お互いの本性を暴く……といった類のものだったと記憶している」
二木と天城はほぼ同時に、
「あー……」
そして互いに顔を見合わせて苦笑いする。恐らく二木にも思い当たるフシがあるのだろう。何分彼は鷹瀬の編集である。無茶ぶりをされたのは一度や二度ではないだろうし、その本性についても把握済みのはずだ。
「多分それに関しても鷹瀬くんは断固拒否しそうだからさ、どうしようかなって」
そんな事を言われても困る。
勿論二木の言いたいことは分かるし、恐らくそうなってしまうだろうとも思う。
しかし、その負けず嫌いの境地みたいな性格はおおよそ久遠寺にも共通している訳で、彼女が「負けはしたけど、賭けたものチャラ」などという都合のいい結論を認める訳はないだろうし、もし仮に認めたとしても、大きな貸しとしてという形になるだろう。そして、そんな形を鷹瀬は望まない。理屈ではありえないのだが、現実には間違いなく起こりうることだ。
そんな事態を回避するためにはつまるところ「チャラにするだけの利益を久遠寺に提示する」事が必要になってくるが、そんな都合のいいことが、
「あ、」
「お、何か思いついたかい?」
二木の声に嬉しそうな色が含まれる。天城はぽつぽつと、
「サイン、とか、駄目ですかね?」
「サイン?誰の?」
「例えば『live&life』の、」
二木が引き継ぐように、
「ああ、琥珀さんとか?」
琥珀というのは当然ながら本名ではない。
『Live&Life』は原作を持たないオリジナルアニメであり、それ故に関わった人間の数は多い。そんな中でもイラスト担当とシナリオ担当は当然権限も大きいだろうし、作品の中核になる部分を形作っている人間であり、久遠寺もまた、そのサインが貰えるのならば溜飲を下げてくれるのではないか。そんな気がしたのだ。ちなみに琥珀とはシナリオ担当のペンネームである。
二木は笑って。
「いいよ。それくらいで良ければ全然問題ないさ」
「問題無いんですか?」
「そうさ」
問題ない。そう言っているのだからそのまま引き下がればいいだけで、下手に藪をつつくような真似をする必要はないのだが、それでも天城は、
「そんなもんですか」
「何がだい?」
「いや、サイン」
「んー……」
二木は少し考えこむ。やっぱり蛇を出してしまったのだろうか。
やがてゆっくりと、
「サインっていうのはさ、ホントは欲しい人皆が貰えた方が嬉しいわけじゃない?だけど、まあ作家の時間はどうしたって限界がある。だから、ああやって希少価値も出るといえばそうなんだけど、そこに希少価値が出来ても作家って儲からないんだよね。オークションで数万で売られてるから、じゃあ私は五千円で売ります!とか言ったら大顰蹙な訳だし」
「まあ、そうでしょうね」
「だから、まあ作家にとってのサインって別に、価値あるものでなくていいんだよね。欲しい人が貰えてればそれで。本当はそこでサイン会とか、その抽選券とか、やったら儲かるのかもしれないけど、それってやっぱり、欲しい人に対して足元を見てるっていうか、そういう感じがして僕は嫌なんだよね」
二木は照れを隠すように頭を掻き、
「なんか話がそれちゃったけど、サインが欲しくて、それで丸く収まるなら、もし自分のサインにそんな力があるんだったら、喜んでする。だから、それが僕の担当してる作品の作家さんだったら、僕が頭を下げる。まああの人はそんな事しなくても書いてくれると思うけどね」
そんな風に語る二木の顔は、先ほどまでと大して変わらない。その表情も、目線も、口調も何一つ変わった事は無い。パンケーキを頼み、コーヒーをおかわりし、天城にどこそのこのラーメン屋は美味しいとか、あそこのラーメン屋はベタベタ雑誌の切り抜きを張ってるけどてんで駄目だとか、そんな事を語った二木浩平の姿と全く相違ない。
その事がより、彼を底なしに見せた。一体この男はどこまでの事を考えているのだろう。どんな事を知っていて、どんな事を知らないのだろう。そもそも知らないことなどあるのか。実際はそんな事は無いはずなのに、天城には目の前にいる冴えない感じの男が、聞けば何でも答えてくれる存在に見えた。
「それじゃ、まあ、そんな感じで」
二木はそう言った後、運転手に謝り、多少多めに請求してくれていいと言い含め、
「じゃあ、二人とも、また今度ね」
天城は笑い、
「俺はもう会う機会無いんじゃないですかね?」
星生はいい。彼女はプロのイラストレーターであるわけで、二木とは仕事上の付き合いがあるわけだから、これからも顔を合わせることがきっとあるだろう。
しかし、天城は違う。天城にとって二木は運命のいたずらがたまたま引き合わせただけの存在にしか過ぎない。鷹瀬の事があるからもしかしたらもう一度くらいは顔を合わせる機会があってもおかしくないが、それ以降も会う機会があるとは正直思えないし、何より向こうに二木にそんなことをする必要性があるとは思えない。
ところが二木は何だか自信ありげな表情で、
「分からないよ。もしかしたらながーい付き合いになるかもしれないじゃない」
「そんなこと、無いと思いますけどね」
「そう?まあ、いいや。それじゃ、今日はわざわざ来てくれてありがとね」
軽く会釈する。天城もつられて頭を下げ、
「いえ、何か御馳走になっちゃってすみません」
「あれくらい気にしなくていいよ。じゃ、頑張って」
天城は一体何に対する「頑張って」なのかも分からず、
「えっと……はい」
とだけ答える。二木はそれで満足したのか一歩下がる。
運転手は話が終わったと思ったのか、空きっぱなしになっていた後部座席の窓を閉め、止まっていたエンジンをかける。それと同時にカーラジオが息を吹き返し、天城たちに夕方のニュースを読み上げる。タクシー特有のメーター類が弄られ、ピピっという音がする。ほどなくして、天城たちを乗せたタクシーはゆっくりと走り出す。その間、二木はどこかへ行く事は無く、ずっとその場で見守っていた。
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