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第3章 煉獄を見る者達
第14話 ゴミ掃除
しおりを挟むついに、人型のゴミを一掃する日が来た。
この日を、この世界に来る前からずっと待ち望んでいた。俺をいじめた奴らを、ぐちゃぐちゃにする日を。
「決行の日だ、準備はいいか?エルミア、ナギ」
「「うん!」」
「じなああいつらの滞在している街、ノクターンに転移するぞ。」
「転移!!」
俺が唱えると足元にルーンが描かれ、淡い光を発する。
思えば、俺は転移魔法に縁がある。
異世界転移だったり、神のもとへ転移したり、この魔法には振り回されっぱなしだ。だが、今回は俺が利用してやる。あいつらを地獄に叩き落とす為に。
ヒュオン!!
と、音がしてふと目を開けると、景色が違う。
「よし、着いたな。」
「うん」
「そうだね!零人お兄ちゃん!」
今回の復讐は2人にも手伝ってもらう。
それと、今回は単なる復讐ではなく、
ナギの両親達を襲った勇者が誰なのか知る必要がある。
勇者召喚された者には、勇者の印という加護が付く。
それがヴァンパイアや、他の魔族への特殊効果になる。
つまり、職業が勇者でなくてもヴァンパイアを殺せるから結城が犯人ではないかもしれない。
まぁ、1番結城が怪しいがな。
それと、大神か。
あの2人は俺をいじめた奴らの中でもズバ抜けて性格が破綻している。この世界でもかなり罪を犯しているだろうな。殺人は当たり前にやってるだろうし、拷問して楽しんだりもしてそうだ。強姦は跡を立たないだろう、
それと、気になるのは聖女の美咲だ。
他の勇者は、ちらほら噂が聞こえてくるのだが、あいつの噂は全く耳に入らない。
一応、警戒はしておこう。
しばらく歩き、飲み屋に着いた。
いた、9人のゴミだ。
「時間停止」
俺が言うと、世界が、俺以外の世界の全てが止まる。
「空間移動」
9人のゴミとエルミアとナギをつれて地獄に転移する。
「解除」
チクタクと音が鳴り、時間が動き出す。
「ん?え?何だここ。」
茂田こうきがいう。
「何?ここ君が悪い。そこら中燃え続けてる。」
七峰あかりがいう。
「酷いなぁ。君達をもてなす為に地獄に落としてやったのに。もっと喜んでくれ。自分達の罪は拷問によって償えるんだと。」
「は?何訳わからんこと言ってんだ?」
雷門咲田が言う。
「そうよ!早く返して!」
大橋しえみがいう。
「帰す?そんなことする訳ねぇだろ。お前らがどれだけ殺して欲しいと願っても痛め続ける。お前らにされた事を10000倍いや、それ以上にして返してやる。後悔して絶望した顔を俺に見せてくれ。」
「あんた!何でそこまですんのよ!!」
弥生庵がでしゃばってくる。
「俺の事覚えてないか?」
フードを取る。
「何で...桐崎!あんた死んだはずじゃ....。」
「お前らに復讐する為に戻ってきたんだ。嬉しいだろ?お前らも俺と同じ、いや、それ以上の苦しみを味わえるんだから。」
「嬉しい訳ないでしよ!?このゴミ野郎!」
七峰が言う。
「ゴミ?俺がか?」
ふつふつと怒りが湧いてくる。
シャキ!
「え?ギャァァァァァァァァ!!」
七峰の腹が引き裂かれた。
「死にたくないぃぃぃ。やだぁぁぁぁ。うぐっ」
ぐしゃ!と、俺は七峰の頭を踏みつける。
七峰は生命活動を停止した。
「さぁ、復讐を始めよう!!!」
三度復讐が行われる。
「クズに情けはない。徹底的に潰す。」
俺はそう呟いた。
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