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第3章 煉獄を見る者達
第13話 最も愚かな者達
しおりを挟む新しい仲間、ナギが加わり、俺達は下位カーストの屑共を一掃する為に、情報収集をしていた。
「こいつらも目ぼしい犯罪歴は無しか。どうやら、暴れているのは上位カーストの奴らだけみたいだな。」
「そのようですね」エルミアが言う。
「そうみたい!」ナギが言う。
ナギは上位魔族吸血鬼の為か、子供なのに頭がいい。
魔族とは魔王の眷属で、魔物よりも与えられた「魔」のエネルギーが多い。上位魔族ともなれば、勇者以外には負けたりしないだろう。だがまぁ今回は相手が悪かったまさか唯一の天敵が来るとはな。
「うーん。まぁこいつらの掃討作戦は明後日でいいかな?2人はどうだ?」
「異論なし。」
「私もそれでいいよ!」
「よし、じゃあ決まりだな。」
「ゴミ掃除は明後日だ。」
しばらくして、俺は新しい魔法を習得しようとしていた
名を「煉獄魔法」この魔法は、地獄から力を借りて魔法を放つというもの。これの有用性は、冥界の鎌で一々空間を切り裂かなくても、地獄へ行けるという点だ。
そして、最大の魅力は、この世界で最強の5つの魔法の一つであるということ。
1つ目の最強
勇者魔法。神から加護を授かった魔法勇者魔法の最上位魔法は、劣化版にはなるが、神の魔法が使えるという強力なもの。
2つ目の最強
神域魔法。勇者魔法とは違い、努力により神の領域に到った魔法。例えば、賢者魔法や、禁断魔法、呪装魔法等
だ。
3つ目の最強
煉獄魔法。三柱と呼ばれる最強の神々でしか手の出せないと言われている地獄の力を引き出し、我がものとする魔法。灼熱を思うがままに出来る。
4つ目の最強
剣の理。これは、剣を極めた者が手にすると言われていて、一説によると、ユニークスキルなのでは?とも言われている。剣を振る威力を何倍にも引き上げたり、剣の絶対必中などやりたい放題である。
5つめの最強
魔帝魔法。魔法を極めた者の魔法。最低級の魔法ですら国一つを焼き払ったり、水に沈めたり出来ると言われている。
そして、俺の職業は絶対神。つまり、この魔法達を好き放題に使用できるのである。最強やんけ。この魔法達のどれか一つでも使い手が現れたら世界が滅ぶって言われてんのに全部使えるとかwいやぁ強いって罪だなぁw
このクラスの魔法を俺をいじめてくれた奴らに何発も味合わせてやろうというのだ。俺優しいなぁ。きっと痛みに絶叫しながら喜んでくれるぞ。楽しみにしておかないとな。復讐と、仲間と過ごす時間こそが俺が生きていると感じられる時間なのだから。
だが、気になることがある。あの前街を襲っていたマモンとかいう奴が使った強欲という魔法は俺でも習得出来ない。あいつが能力を使った時、魔力が放出されていたので、魔法だということは確かなのだが。
ユニーク魔法でも使えるはずだし....。
なんか、引っかかるな。
そんな違和感を持ちながら俺は愚かなクラスメイトへの復讐プランを練っていた。
絶対神に楯突いた最も愚かな者達に、最も愚かな罪人に大いなる裁きの鉄槌が下る。
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