11 / 22
第3章 煉獄を見る者達
第11話 〜勇者side〜仲間の死。
しおりを挟む僕、結城勇人率いる勇者パーティーに、ある1通の手紙が届いた。それは、須戸あきは、井森なくね、剣心こころが死んだという内容だった。僕は皆の前で、仲間が死んで悲しいフリをした。正直、クラスメイトが死ぬなんてどうでもいい。僕さえ生きていればいい。
「勇くん、悲しいね。」彼女の美咲が言う。
「そうだね。この3人の犠牲を心に刻んで強く生きていこうね皆!」思ってもない事を口にする。彼女の美咲は、俺のこうゆう本心に理解を持ってくれている。
だが、気になるな。あいつらは勇者召喚で、かなりいい職業を貰っているし、レベルも100近くある。
かなり強いはずだ。それに、勇者だから人に殺されたという可能性は限りなく低い。だとしたら、魔物かな。
だが、魔物が現れたという報告は入っていない。
もしかしたら、かなり知性のある魔物かも知れない。
それならあいつらが死んだのも合点がいく。
そういう事なら注意しないとな。魔王の手はすでにかなり近くまできているのかもしれない。
この世界を救いたいとは微塵も思わないが、魔王を倒して女で遊びまくるのもいいかもしれない。
クラスメイトの奴らは俺が命令すればすぐ股を開くし、
やりすぎて飽きた。
この世界の奴らで楽しむのも悪くないかもしれない。
今のレベルは378中々のレベルだ。
だが、この世界にはこれよりレベルが高いやつはかなり居る。またレベル上げに専念しないとな。
そういえば、この世界には冒険者ギルドといって、モンスターを倒したり、クエストをクリアするとお金が貰えるという場所があるらしい。
よし、行ってみよう!
翌日、クラスメイト達に声をかけて、冒険者ギルド皆で行く事になった。
「いらっしゃいませ。ここは冒険者ギルドでございます。」
中々美人な受付嬢がカウンターに居た。後で(性的に)喰っておこう。
早速冒険者登録というのを済ませ、Fランクのバッチを、クラスメイト達それぞれに渡された。
ランクによって受けられるクエストや、報酬、内容が違ってくるらしいが、俺達は、勇者としてレベルアップを目的として来たという、大義名分を取り付け、ランクの高い依頼を受けさせて貰える事になった。
しばらくして、クラスメイトので話し合った結果、
俺達が受けた依頼は、ドラゴンの討伐。
ドラゴンは、経験値が豊富で、素材も高い。おまけに数に弱いという俺達にうってつけのモンスターだった。
何故数に弱いかというと、ドラゴンは、かなりの巨体の為、後ろに目を配るのが難しく、範囲攻撃は、割と豊富だが、打つタイミングがないらしい。だから、前で引きつける役と、後ろからどんどん攻撃する班に分かれて戦えば楽勝なんだそうだ。
そんなこんなで、ドラゴン討伐ようの馬車に乗って1時間で目的地のドラゴンの住処に到着した。
今回倒すドラゴンは、緑色で、トカゲみたいだった。
早速、俺の聖剣撃で奇襲を掛けた。ドラゴンは跳ね起きた。
だが、タンク職、盾鬼の内藤や、幻術師若宮が注意を引きつけるスキルや、幻覚で、ドラゴンの気を引いてくれている。中々役に立つな。
魔術師系の職業の者達が、詠唱を開始する。
そして、俺に何重にもバフ魔法が掛かった。
これならドラゴンもワンパンだな。
「行くぞ!!聖剣剣撃!」
ピカッと、剣と、剣筋が光り、ドラゴンは、真っ二つになっていた。
「ふぅ、」
ため息を吐く。案外楽勝だったな。
ギルドへ戻り、換金と報告を済ませ、俺達はかなりの資金を得た。よし、着々と強くなっていっている。
これなら、世界最強になって、豪遊する計画も上手くいくかもな。そんな事を考えながら俺の1日が終わるのだった。
0
お気に入りに追加
56
あなたにおすすめの小説
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
「モノマネだけの無能野郎は追放だ!」と、勇者パーティーをクビになった【模倣】スキル持ちの俺は、最強種のヒロインたちの能力を模倣し無双する!
藤川未来
ファンタジー
主人公カイン(男性 20歳)は、あらゆる能力を模倣(コピー)する事が出来るスキルを持つ。
だが、カインは「モノマネだけの無能野郎は追放だ!」と言われて、勇者パーティーから追放されてしまう。
失意の中、カインは、元弟子の美少女3人と出会う。彼女達は、【希少種】と呼ばれる最強の種族の美少女たちだった。
ハイエルフのルイズ。猫神族のフローラ。精霊族のエルフリーデ。
彼女たちの能力を模倣(コピー)する事で、主人公カインは勇者を遙かに超える戦闘能力を持つようになる。
やがて、主人公カインは、10人の希少種のヒロイン達を仲間に迎え、彼女達と共に、魔王を倒し、「本物の勇者」として人類から崇拝される英雄となる。
模倣(コピー)スキルで、無双して英雄に成り上がる主人公カインの痛快無双ストーリー
◆◆◆◆【毎日7時10分、12時10分、18時10分、20時10分に、一日4回投稿します】◆◆◆
聖剣を錬成した宮廷錬金術師。国王にコストカットで追放されてしまう~お前の作ったアイテムが必要だから戻ってこいと言われても、もう遅い!
つくも
ファンタジー
錬金術士学院を首席で卒業し、念願であった宮廷錬金術師になったエルクはコストカットで王国を追放されてしまう。
しかし国王は知らなかった。王国に代々伝わる聖剣が偽物で、エルクがこっそりと本物の聖剣を錬成してすり替えていたという事に。
宮廷から追放され、途方に暮れていたエルクに声を掛けてきたのは、冒険者学校で講師をしていた時のかつての教え子達であった。
「————先生。私達と一緒に冒険者になりませんか?」
悩んでいたエルクは教え子である彼女等の手を取り、冒険者になった。
————これは、不当な評価を受けていた世界最強錬金術師の冒険譚。錬金術師として規格外の力を持つ彼の実力は次第に世界中に轟く事になる————。
クラス転移で裏切られた「無」職の俺は世界を変える
ジャック
ファンタジー
私立三界高校2年3組において司馬は孤立する。このクラスにおいて王角龍騎というリーダーシップのあるイケメンと学園2大美女と呼ばれる住野桜と清水桃花が居るクラスであった。司馬に唯一話しかけるのが桜であり、クラスはそれを疎ましく思っていた。そんなある日クラスが異世界のラクル帝国へ転生してしまう。勇者、賢者、聖女、剣聖、など強い職業がクラスで選ばれる中司馬は無であり、属性も無であった。1人弱い中帝国で過ごす。そんなある日、八大ダンジョンと呼ばれるラギルダンジョンに挑む。そこで、帝国となかまに裏切りを受け─
これは、全てに絶望したこの世界で唯一の「無」職の少年がどん底からはい上がり、世界を変えるまでの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カクヨム様、小説家になろう様にも連載させてもらっています。
「おっさんはいらない」とパーティーを追放された魔導師は若返り、最強の大賢者となる~今更戻ってこいと言われてももう遅い~
平山和人
ファンタジー
かつては伝説の魔法使いと謳われたアークは中年となり、衰えた存在になった。
ある日、所属していたパーティーのリーダーから「老いさらばえたおっさんは必要ない」とパーティーを追い出される。
身も心も疲弊したアークは、辺境の地と拠点を移し、自給自足のスローライフを送っていた。
そんなある日、森の中で呪いをかけられた瀕死のフェニックスを発見し、これを助ける。
フェニックスはお礼に、アークを若返らせてくれるのだった。若返ったおかげで、全盛期以上の力を手に入れたアークは、史上最強の大賢者となる。
一方アークを追放したパーティーはアークを失ったことで、没落の道を辿ることになる。
『殺す』スキルを授かったけど使えなかったので追放されました。お願いなので静かに暮らさせてください。
晴行
ファンタジー
ぼっち高校生、冷泉刹華(れいぜい=せつか)は突然クラスごと異世界への召喚に巻き込まれる。スキル付与の儀式で物騒な名前のスキルを授かるも、試したところ大した能力ではないと判明。いじめをするようなクラスメイトに「ビビらせんな」と邪険にされ、そして聖女に「スキル使えないならいらないからどっか行け」と拷問されわずかな金やアイテムすら与えられずに放り出され、着の身着のままで異世界をさまよう羽目になる。しかし路頭に迷う彼はまだ気がついていなかった。自らのスキルのあまりのチートさゆえ、世界のすべてを『殺す』権利を手に入れてしまったことを。不思議なことに自然と集まってくる可愛い女の子たちを襲う、残酷な運命を『殺し』、理不尽に偉ぶった奴らや強大な敵、クラスメイト達を蚊を払うようにあしらう。おかしいな、俺は独りで静かに暮らしたいだけなんだがと思いながら――。
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる