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2章 人の世界へ『辺境の町ラムダ』

200.執事長とメイド

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部屋は1番上の階の奥の1番大きい部屋で大きな扉を執事が開けてくれ中へ案内される。

中へ入るとなんと大きな机やベッドなど贅沢の限りの尽くした部屋でノアはたまには贅沢三昧もありやなと開き直って満喫する事にした。

早速豪華な椅子に座り執事に話を聞く事にしたので名前を聞いた。

執事さんはなんて名前なん?と軽く聞いてみると私は執事長をやっておりますマニョールです、ノア様どうぞよろしくお願いしますと言われたのでよろしく~と言ってからちょっと話聞きたいねんけど良い?と聞くと勿論ですと答えてくれた。

この辺りの事や観光地など色々と聞きたい事を並べていくとマニョールはスラスラと答えてくれるのでかなり良い情報が手に入った。

中には町では聞けない様な話も聞けてとても良い情報だったのでお礼に何か渡す事にした。


ノアは無限収納からウルフジャーキーを10枚入った袋を取り出してこれラムダの町で今売り出し中の新しい干し肉でそんなに高い物でもないけどお礼にあげるわとマニョールに渡した。

マニョールはありがとうございます、家族と食べさせて頂きますと喜んでくれた。

宿では夜からご飯が出るので昼飯を食べようとノアは宿のベランダに出る。

マニョールに先程ベランダを使って良いか聞くと勿論ですと答えたので適当に料理でもするかと考えたのだ。

最上階だし文句も言う客もいないので当然であるが何をするかは言っていなかったノアは料理するからちょっと煙出るから下の警備員には伝えといてと言うとメイドが1人部屋から出て行ったので早速伝えに行ってくれた様だ。

ノアは広いベランダに鉄板を出して魔石を起動しオーク肉をカットして5枚並べてトマテを薄くスライスし皿に載せて置いておきパンを横に切る。

ノアはハンバーガーを作ろうとしているので材料を思い出しながら作業を進めるとそう言えば豚と牛と鳥とかの合成肉やったか?と思いだしたが今回はもうすでに焼き始めてるのでポークステーキハンバーガーでいこうと決めた。

無限収納から鉄板を出し魔法で変形させて丸が縦横に列を成してたこ焼き機を作り早速仕入れたタコを捌き塩水で滑りをとり水分を魔法で飛ばし下拵えは終了しぶつ切りに魔法で一瞬でしてしまう。

ノアがタコの作業をしている間にメイドを1人呼びオーク肉をひっくり返したりする作業を頼んでおいた。

町で仕入れた小麦粉を水で混ぜて肉醤油を少し足しジャガを潰して混ぜた素を流し込んでいき中に切ったタコを入れていく。

焼けてきたら滑らせる魔法を掛けると勝手にたこ焼きがクルッと周り竹串でクルクルせずとも簡単に綺麗に丸々としたたこ焼きが出来た。

オーク肉も焼けたのでパンの上に載せて上に薄切りのトマテを挟みまたパンを載せてオークステーキハンバーガーの完成だ。

昼飯はたこ焼きとオークステーキハンバーガーになった。

ノアはハンバーガーを手伝って貰ったメイドにハンバーガーを1つ、執事長のマニョールにもハンバーガーを1つ渡して新作やから感想聞かせてと言って一緒に食べてもらう事にした。

メイドはどうしようと悩んでいたがマニョールからリリーさん折角ノア様から頂いたので頂きましょうと言われ、はい!と嬉しそうに返事した。

ハンバーガーの残りとたこ焼きを無限収納に入れてから、早速テーブルに座り2人も座らせ昼飯を食べる事にする。

ソースはたこ焼き用のなど無いので代用として1つノアは用意していた物が有りそれをたこ焼きにかけた。

それはこの世界で仕入れられる物を掛け合わせて作り上げた物で卵に酢、種油で簡易的なマヨネーズを作り出しそれに醤油を入れて混ぜ合わせたソースをたこ焼きに使用する事にしたのだ。

これは前の世界で知人が天ぷらを食べる時にこうして食べているのを見て初めて見た食べ方でとても驚いたのを覚えていて味見させてもらったが中々悪くなくそれを思い出してたこ焼きに良さそうだったので今回作り出したのだ。

一つずつノアがちょんちょんちょんとソースをたこ焼きにのせていき全てにのせ終わった所で食べ始めることにした。

じゃあこれで完成やから食べよか!

ノアがそう言っていただきますと言ってからまずたこ焼きを1つとり口に入れた。

アツアツなのでホフホフしながらノアはたこ焼きを食べ、感想は美味い!の一言。

ソースは少し違うがこれはこれでありだと思う、2人の反応を待つ事にしノアが目線を2人にやると2人はオクトが使われている事を知っているので様子を見ていたがノアが美味しそうに食べていたので思い切ってほぼ同時に口にたこ焼きを入れた。

先に声を上げたのは執事長のマニョールだった。
これはなんとも不思議な食感にオクトがコリコリしてて非常に美味ですなと絶賛してくれそしてメイドに向かってリリーさんあなたはどうでしたか?と感想を聞いた。

ノアはメイドの名前を知らなかったのでマニョールが上手く伝えてくれたようだった。

あの、私こんなに美味しい料理食べたの初めてですと目を輝かせていたのでノアはいっぱい食べてええよと言うと2つ3つと次々に口に入れていくが上品に食べていてなんとも不思議な感じだった。
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