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2章 人の世界へ『辺境の町ラムダ』
196.まぐろ三昧
しおりを挟むノアは黒マグを無限収納で解体してから取り出してまずは刺身でと一口サイズに丸々1匹分を刺身にした。
そして味見に一口肉醤油に付けて食べてみるとしっかりと脂の乗った本マグロの様で確実にみんな気にいる筈だと思った。
マツ爺に一口食べろと差し出すと黒マグは食べ物じゃないと言いながらとても嫌そうな顔をしているがノアが美味いと言って食べたの肉醤油に付けてからで恐る恐る口に運び最後は一気に口の中に入れた。
もぐもぐ、う、美味いぞ?
これ黒マグじゃよな?と疑問を持ちながらもマツ爺はもう一つと手を出してきたので一切れを手の上に乗せてやるとまた肉醤油に付けて食べて美味いと言った。
黒マグはある地域では美味い高級な魚だと教えてやるとそれは知らなくて損したと言って悔しがっていた。
ノアは次に黒マグの身を叩き刻んだジジンと混ぜ合わせたたきを作りそれをマツ爺に団子にさせていきスープに入れる団子を作っていく。
ノアは次に色々な貝で出汁をとりスープを作り具に黒マグの団子と貝の具沢山スープの完成だ。
後もう一品作ろうかと考えて黒マグの切り身に肉醤油、竜人酒、刻んだジジンにごま油を混ぜて味付けし最後に小麦粉を少しまぶして熱したタネ油で揚げる竜田揚げを作っていく。
本当は、片栗粉が欲しいけど小麦粉でも似たようなもんやろと思ってそのまま作ってしまったが正直あんまり詳しく違いについては知らない。
揚げ終えて味見すると味はしっかり付いているのでこれで良いかと追加でどんどんと黒マグの竜田揚げを量産し今日の分だけでなくストック分も大量に作ってしまった。
こちらもマツ爺に味見させるとたまらんと叫んでいるのでいけると確信し今日の晩飯の完成である。
パンは無限収納から適当にカゴに出してだし竜田揚げと刺身を盛り付けて皿に並べみんなが揃ったらスープを入れれば準備完了だとスープを煮込みながら帰りを待つ事になった。
ノーズが帰ってきてフワンとトルシエも掃除を終えて家に入ってきたので早速晩飯にする事になった。
汗臭いからとリフレッシュとクリーンの魔法を掛けてやると爽快感に驚いていたがそれよりもマツ爺の変貌ぶりにもっと驚いていた。
ノアは料理の説明をしていくがまず初めに今日の食材は黒マグやでと先に言っておく。
黒マグは食べ物と認識されてない様だったので先に一言言っておく事にしたのだ。
新たな美味い物を見つけてきたぞとノアが言うと昨日の飯が美味かったのでそこは期待半分不安半分といった所かとノアは分かったので安心しろ、俺は美味いと思ったしマツ爺も大絶賛やでと言うとマツ爺がめちゃくちゃ美味いんじゃと興奮して話すので3人は分かった分かったとなだめている。
ノアは無限収納から刺身を盛り付けた皿を取り出して昨日のピンクサーモンと一緒で肉醤油に付けてから食べるやつなと一品。
もう一品は黒マグを味付けして揚げた竜田揚げってやつやと言って取り出すと凄く良い香りが部屋に充満して3人は腹が減って堪らないようだ。
そして籠にはパンがありさっきまで煮込んでいたスープを人数分入れておかわりは自分でよろしくと言ってから椅子に座りじゃあ食べるかと晩飯が始まった。
マツ爺は晩飯が始まると一目散に竜田揚げをとり口に頬張るととろけたような顔をして美味い美味いと勢良く食べ始めたのでそれを見て3人は安心してまずは竜田揚げを口に運んだ。
これが黒マグの料理か、こんなのを肥料にしてたなんて勿体ないと3人は話しながら食べていき次はスープを3人も飲むとこの出汁は貝だなと言って団子は黒マグだと教えてあげると食べていく。
これは味がまたさっきのとは違って魚の味が出てて好きだとノーズ、フワンとトルシエは竜田揚げの方がガッツリとして好きだけどこっちも好きと喜んで食べてくれた。
そして最後に黒マグの刺身を食べていくとこれは臭みも無いしなんで言うか不思議だけど美味しいねとノーズが言っている。
フワンはピンクサーモンよりこっち派だと言うとトルシエはピンクサーモン派だと喧嘩し出したのでどっちも美味しいんやろ?と喧嘩を止めるとそうだなと喧嘩をやめて晩飯を堪能していた。
ノアはスイレンの町に来てから海鮮の美味しい食べ物が食べられて幸せやーと思いながら晩飯を食べている。
晩飯の途中でこれからの予定について話し始め取り敢えず明日はマツ爺の手伝いでボードを作るのを手伝い3人にも完成したら乗ってもらう事になった。
晩飯を食べ終えてマツ爺は今日は泊まって行けと3人が言うので泊まる事になりノアと同じ部屋に泊まる事になった。
ノアがウルフの毛皮を出してやり隣にノアはハンモックを出して寝る事にした。
2人は寝る前に晩酌する事にし3人も部屋から出て来てみんなで飲む事になったので家に置いてあったエールの樽を出してきたのでノアは買ったばかりのドワーフ酒を取り出して氷を作り出して空の樽に入れ各自で入れて飲む事になった。
マツ爺とノアはボードの素材について話し合って安い木で試しに作ってみてハンドルと繋ぐ部分を鉄で補強し出来るだけ軽く仕上げて魔石のランクはE.Dくらいで試す事になり知り合いに加工出来る奴がいるから完成したら持っていって量産出来るか聞く事など話だけはどんどんと進んでいった。
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