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2章 人の世界へ『辺境の町ラムダ』

28.ギルマスの執務室にて

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おい、カミラ!
あのノアってガキ買い取りにオーガの
素材を出してやがったぞ?

ええギルマス。
しかもあの子は昨日登録した
ばかりらしいですよ?
受付に聞いておきました。
面白い子が入ってきたみたいですね。
まさかギルマスにまで絡んでいくとは全く、
馬鹿と天才は紙一重と言いますが
しかし、頭は悪くないみたいですね。
ただの馬鹿ではなさそうですよ。
しっかりと事実だけを伝えて自分の都合の
良い方向に物事を進める狡猾さ。
あれは商人みたいな考え方の子ですね。
苦笑いしながらカミラは話す。
因みに
(副ギルドマスターのカミラ元冒険者ランクS)

ランクGかよ、、
久々に面白そうなやつが来たんだ。
若者達の起爆剤にでもなってギルド全体の
レベルが上がれば良いんだけどよ。
特に若えこれからの奴らのな、
最近は全然若い奴らが上がってこねえからな!
大地の足跡のルディも若え奴らの中じゃ
頑張ってる方だがあれは親の力が大きいからなぁとカミラに面白そうに話す。

そうですね。実力自体は悪くないんですが
やはり親のおかげで苦労した事がないのが
大きいですね。
まあ今はCランクですがBランクに上がるには
周りとの協調性や荒事に対する対応力や柔軟性、さらに貴族に対する事も出てきます。
馬鹿ではなれません。
力だけで上がるにはそれはもう飛び抜けて
強い事が必要ですからね。
貴方みたいにギルド側から上げてくれと
頼まれるなんてこうしてこっちの立場に
なってみてもよっぽどのことがない限り
ない事でしょうね。
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