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2章 人の世界へ『辺境の町ラムダ』
23.おやじ秘伝のタレ
しおりを挟む超掘り出し物を手にしたノアはご機嫌で
適当にぶらぶらしながら町を探索していた。
もう昼だしなんか食うか、ノアは良い匂いのする方へ引き寄せられていく。
そこは屋台の串焼きだった。
ホーンラビットの串焼き1本銀貨1枚
小さな看板にそう書いてある。
おやじ!2本、んーいや3本だ!
銀貨3枚を屋台のおやじに渡す。
おう。毎度あり!
もうすぐ焼けるから少し待ってな。
と言われノアは立って待ってると
葉っぱに包まれた状態で3本な!はいよ!
ノアは受け取り1本取り出し口に入れる。
おっ!これは結構美味い。美味いぞおやじ!
屋台の親父に向かってそう言い放つ。
おう。秘伝のタレだぜ、
そこら辺の店には負けねえよ!
と自慢気に笑った。
そしておやじと喋りながら3本とも食べ終え
そしておやじに向かって俺が肉渡したら
焼いてくれるか?とノアは聞いてみる。
あーん?そら変な肉じゃ無かったら
焼いてやっても良いがなんの肉だ?
おやじは聞いてきた。
ファングボアだ!
無限収納で1キロずつに小分けしてありそれが
一匹で200個くらいとれていた。
屋台のおやじに焼いてくれるなら
5キロやる。
と5キロをまず渡しその後に100gずつに
小分けした肉を1キロ渡す。
おやじは良いのか?とびっくりしているが
ノアはいっぱいあるから大丈夫だ!
そしておやじが焼き始め肉の油の香りがして
堪らなくなったところで焼けあがり、
おやじと一緒に食べてみる。
うぉ、これはホーンラビットなんかより
遥かに旨味がある。これは最高に美味い。
おやじも唸っており自分のタレがこんなに
合うなんてとびっくりしている。
そしてノアの分を追加で3キロ
100gの肉串を30本焼いてもらって
無限収納に入れた。
追加でお金を払うか?とおやじに聞くと
よせやいみずくせぇ。
もう5キロもファングボアの肉貰ってるし
新しい可能性が見えたんだと
おやじは喜んでいた。
ホーンラビットの肉を売るよりは
ファングボアを仕入れるのに値段は上がるが
その分利益が大きい商売が出来そうなのだ。
冒険者ギルドでファングボアの肉の
納品依頼を出せば定期的に仕入れは
可能なのでいける!
おやじはやる気で満々であった。
そしてノアはアドバイスで全部を
変えてしまうんじゃなくてホーンラビットの串焼きもやりつつファングボアも
やれば良いと教えてあげると確かに
リスクもかなり減るし
今までの客も離れない。
最高じゃねぇか!それだ!
おやじはとてもやる気に満ち溢れていた。
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