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2章 人の世界へ『辺境の町ラムダ』

22.灰色のローブ

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ノアは何となくローブに鑑定をかけてみた。

地龍のローブ 

地龍の革は絶対不変の緑色
それをロストテクノロジーで灰色に染めた、魔法アイテムのローブ、魔力を込めることにより耐久性は倍増する。
更にローブに模様が現れるまで魔力を込めると魔法にも耐性を持つようになる。

(地龍はSSSランクに分類される魔物)

ノアはおお。と声を上げる!
これは掘り出し物かも。と店へ入り店の人に声をかける!
おっちゃん!ローブ欲しいねんけど!

声を掛けられたのはこの店の店主ミスト、ノアの格好をみてそんなに期待は出来ないなとおもいつつも、はいはいどーも何色のローブをお探しですか?と

そしてノアはああ、そんなええもんじゃなくてええねん。
とりあえずでローブははおれたらええかなって思って店入ったねん。
あの外にぶら下がってる灰色のローブは幾らくらいなん?
少しでも安くできたらええなと芝居をうちながらミストに話しかける。

ああ、あのローブは駆け出し用と言われる灰色でウチは高級なローブをお買い求めいただくお店となっております。
なのであのローブは駆け出しはお断りの皮肉を込めて店先に置いているのです。
まさかあれをみて逆に来てくださる方がいらっしゃるとは、、、と皮肉をたっぷりと込もった言葉をノアに浴びせた。

なるほど~!
でも手持ちがあんまり無いねん。
とりあえずあれ買わしてくれへん?
お金稼いでここでローブ買えるようになるように頑張るって言う目標にもなるしさ!
と嘘をつきまくり店を褒めつつ安く売れやとプレッシャーをかけるノア。

はぁ~。わかりました。
あのローブは大銀貨3枚でどうでしょうか?
まあ吊るす予備は有りますし売りましょう。
店主はノアの口車にしっかりと乗ってしまった。

良し!貰った!
と大銀貨3枚を店主に渡し店主が吊るされているローブを下ろしそのままノアに渡した。

ノアはそれを受け取りありがとう。
ええもん買うたわ。と言いながらローブを羽織った。

店主は苦笑いしながらありがとうございます。
また来て次はもっと良い色のローブを買いにきてくださ

ノアは魔力を全力でローブに込めた。
1000万2000万3000万とローブにどんどんと魔力を込めていく。そしてローブに緑の鱗模様が浮かび全体に細いラインがローブに駆け巡った!

えっ?店主は言いかけた言葉を言いきれずに停止していた。
そしてお客様そ、それは?と声を掛けた。

ノアはローブを見て灰色に緑のラインて意外とええ感じやん!と言いながら店主に言う。
見る目はもっと養ったほうがええで?と

店主は呆然としたままノアが出て行くのを見ていた。

店を出てノアは良い買い物したと大満足で他の店に向かっていた。

この店は超老舗でこの国がまだ色で魔法使いを判断していない時代からやっていた店でありその時代から店にしまってあった灰色のローブを適当に店先に吊るしていたのであった。
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