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1章 魔女 扉を開ける
6 魔女と騎士 6
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「あるじさま」
「なに? 今なんと言った」
それは今では滅多に聞かない言葉。
「あるじさま、と」
「俺はお前の主人ではない」
「わたしにとってはあるじさまです。わかるのです。そしてこれは絶対なのです」
控えめだった夜の瞳がまるで星が宿ったように輝く。
「それは魔女の理屈だろう? 俺には通じないぞ」
「でも、そうなのです」
ザザは辛抱強く言った。ここで引く訳にはいかなかった。
「ギディオンさまはわたしの命をお助けくださった」
「あれは別に……こう言ってはなんだが、もののついでみたいなもので……恩に着なくてもかまわないのだ」
「それでいいのです。あなたの行かれるところへわたしを連れて行ってください」
ザザは必死の思いで言い募る。こんなに喋ったのは初めてかもしれなかった。
「魔女とは本来、あるじに仕えるものなのです。あるじの命には命をかけて従います」
「お前に命をかけてもらう必要はない。お前の師匠にも主人はいなかったのだろう?」
「いえ、昔はいたそうです。でも多分、早くに亡くなられたのでしょう。ドルカ……師匠はわたしには詳しく語りませんでした。ただ……」
「……」
「ただ、魔女は生涯に一人のあるじしか持たないそうです」
「俺にお前の主人になれというのか?」
「いいえ、わたしがそう思ったのです」
「断ればどうなる?」
「どうもなりません。黙ってついていきます。諦めてください」
「……」
小さな魔女の脅威とも言えない剣幕に、男は一瞬言葉に詰まった。
なんだ、この押しの強さは。さっきまで大人しかったくせに。だが……。
ギディオンとて、かつては最前線で一軍の指揮を取った将官である。人を見る目、心根を見抜く目には自信があった。
その彼の本能が告げている。
──この瞳から目を逸らしてはならない。
しかし、ギディオンが口にしたのは全く別の言葉だった。
「……あのな、俺についてくるということは、この森を出るということだ。おそらくお前が見たこともないような、複雑で面倒な世界が外にはある。お前のような素朴な娘が耐えられるとは思えん」
「耐えます。魔女とは耐えるもの、従うものです」
「だが、しかし……」
ギディオンは再び言葉を失った。
彼が見るところ、この娘は非常に一途な性質のようだ。
もしここでこの娘を見捨てて、他の悪い人間に魔力を利用されてしまったり、もっと悪くて自死でもされたら、非常に後味の悪い結末となる。
彼は決して情に流されるような性格ではない。むしろ合理的で近代的な考えの持ち主だ。
でなければ戦場で生き残ってこられなかっただろう。腕を負傷して前線を退いたところ、王宮騎士団に拾われたが、いつでも戦える気構えでいるし、戦える。
それが敵ならば。
しかし、この娘は敵ではない。
敵ではないが、この先困った存在になる可能性を秘めているのだ。
魔女だから。
かつて「黒の十年」と呼ばれたこの国の内乱で、魔女は闇に暗躍し、魔法という手段で昏い目的を果たした。それは暗殺だったり、陰謀だったりしたはずだ。
ギディオンの祖父も魔女によって病を得て死んだ、と幼い頃聞いたことがある。
だから、魔女は忌み嫌われ、殺され、追放され、この国からいなくなったはずなのだ。まさか、王都からほど遠くないこんな森の中に生き残っていなたんて。
「……厄介なものを見つけてしまった……あ、いや。これは」
思わず気持ちが口から漏れてしまったことに、ギディオンが慌てる。しかし、ザザは当然のようにその言葉を受け止めた。
「へいきです。嫌われるのには慣れています」
「いや、そういう意味ではなくてだな。つまり、見つけた以上は責任が発生するかもしれんと……」
「せきにんがはっせい……?」
「……いや……」
青い瞳が陰り、視線が床の上を彷徨っている。
重苦しい沈黙に耐えきれず、ザザが小さな声を絞り出した。
「……どうしても、ダメ……なのでしょうか?」
小さな唇が噛み締められる。青白い顔の中でその部分だけがやけに紅い。ギディオンの顔はますます険しくな理、眉根に深い溝が走った。
「……くそ」
「ギディオンさま?」
ついにギディオンは顔を上げた。
戦いの場なら転身するなどあり得ないが、あいにく彼の戦場はここではない。
「わかった。ザザ、お前を連れて行く」
「え?」
その言葉に、ぱっと娘の青白い顔が明るくなる。
「王国にまだ魔女が存在することがわかった以上、お前をこのままここに放置しておくのは、後々よくないかもしれない。王都に戻ってしかるべき筋に相談する必要がある。ただし、それまでは、お前が魔女だということは誰にも知られてはならん。俺以外、誰にもだ」
「はい」
「それから、許可なく魔力も使ってはならない」
「はい。ご命令のままに」
ザザは両手の指先で額を押さえて言った。
これは魔女がその主人に対して行う礼である。魔力は額に集まると言われているので、そこを隠すと言うことは忠誠を誓うことを意味する。
「……くそ、なんだってこんな……。仕方がない。乗り掛かった舟というものか……お前は支度をしていろ。フェリア様をお呼びする」
ギディオンは何かを振り払うように、部屋を出て行った。
扉が開いて光が差し込む。
そう、扉は開いたのだ。
「なに? 今なんと言った」
それは今では滅多に聞かない言葉。
「あるじさま、と」
「俺はお前の主人ではない」
「わたしにとってはあるじさまです。わかるのです。そしてこれは絶対なのです」
控えめだった夜の瞳がまるで星が宿ったように輝く。
「それは魔女の理屈だろう? 俺には通じないぞ」
「でも、そうなのです」
ザザは辛抱強く言った。ここで引く訳にはいかなかった。
「ギディオンさまはわたしの命をお助けくださった」
「あれは別に……こう言ってはなんだが、もののついでみたいなもので……恩に着なくてもかまわないのだ」
「それでいいのです。あなたの行かれるところへわたしを連れて行ってください」
ザザは必死の思いで言い募る。こんなに喋ったのは初めてかもしれなかった。
「魔女とは本来、あるじに仕えるものなのです。あるじの命には命をかけて従います」
「お前に命をかけてもらう必要はない。お前の師匠にも主人はいなかったのだろう?」
「いえ、昔はいたそうです。でも多分、早くに亡くなられたのでしょう。ドルカ……師匠はわたしには詳しく語りませんでした。ただ……」
「……」
「ただ、魔女は生涯に一人のあるじしか持たないそうです」
「俺にお前の主人になれというのか?」
「いいえ、わたしがそう思ったのです」
「断ればどうなる?」
「どうもなりません。黙ってついていきます。諦めてください」
「……」
小さな魔女の脅威とも言えない剣幕に、男は一瞬言葉に詰まった。
なんだ、この押しの強さは。さっきまで大人しかったくせに。だが……。
ギディオンとて、かつては最前線で一軍の指揮を取った将官である。人を見る目、心根を見抜く目には自信があった。
その彼の本能が告げている。
──この瞳から目を逸らしてはならない。
しかし、ギディオンが口にしたのは全く別の言葉だった。
「……あのな、俺についてくるということは、この森を出るということだ。おそらくお前が見たこともないような、複雑で面倒な世界が外にはある。お前のような素朴な娘が耐えられるとは思えん」
「耐えます。魔女とは耐えるもの、従うものです」
「だが、しかし……」
ギディオンは再び言葉を失った。
彼が見るところ、この娘は非常に一途な性質のようだ。
もしここでこの娘を見捨てて、他の悪い人間に魔力を利用されてしまったり、もっと悪くて自死でもされたら、非常に後味の悪い結末となる。
彼は決して情に流されるような性格ではない。むしろ合理的で近代的な考えの持ち主だ。
でなければ戦場で生き残ってこられなかっただろう。腕を負傷して前線を退いたところ、王宮騎士団に拾われたが、いつでも戦える気構えでいるし、戦える。
それが敵ならば。
しかし、この娘は敵ではない。
敵ではないが、この先困った存在になる可能性を秘めているのだ。
魔女だから。
かつて「黒の十年」と呼ばれたこの国の内乱で、魔女は闇に暗躍し、魔法という手段で昏い目的を果たした。それは暗殺だったり、陰謀だったりしたはずだ。
ギディオンの祖父も魔女によって病を得て死んだ、と幼い頃聞いたことがある。
だから、魔女は忌み嫌われ、殺され、追放され、この国からいなくなったはずなのだ。まさか、王都からほど遠くないこんな森の中に生き残っていなたんて。
「……厄介なものを見つけてしまった……あ、いや。これは」
思わず気持ちが口から漏れてしまったことに、ギディオンが慌てる。しかし、ザザは当然のようにその言葉を受け止めた。
「へいきです。嫌われるのには慣れています」
「いや、そういう意味ではなくてだな。つまり、見つけた以上は責任が発生するかもしれんと……」
「せきにんがはっせい……?」
「……いや……」
青い瞳が陰り、視線が床の上を彷徨っている。
重苦しい沈黙に耐えきれず、ザザが小さな声を絞り出した。
「……どうしても、ダメ……なのでしょうか?」
小さな唇が噛み締められる。青白い顔の中でその部分だけがやけに紅い。ギディオンの顔はますます険しくな理、眉根に深い溝が走った。
「……くそ」
「ギディオンさま?」
ついにギディオンは顔を上げた。
戦いの場なら転身するなどあり得ないが、あいにく彼の戦場はここではない。
「わかった。ザザ、お前を連れて行く」
「え?」
その言葉に、ぱっと娘の青白い顔が明るくなる。
「王国にまだ魔女が存在することがわかった以上、お前をこのままここに放置しておくのは、後々よくないかもしれない。王都に戻ってしかるべき筋に相談する必要がある。ただし、それまでは、お前が魔女だということは誰にも知られてはならん。俺以外、誰にもだ」
「はい」
「それから、許可なく魔力も使ってはならない」
「はい。ご命令のままに」
ザザは両手の指先で額を押さえて言った。
これは魔女がその主人に対して行う礼である。魔力は額に集まると言われているので、そこを隠すと言うことは忠誠を誓うことを意味する。
「……くそ、なんだってこんな……。仕方がない。乗り掛かった舟というものか……お前は支度をしていろ。フェリア様をお呼びする」
ギディオンは何かを振り払うように、部屋を出て行った。
扉が開いて光が差し込む。
そう、扉は開いたのだ。
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