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1章 魔女 扉を開ける

 0 登場人物・設定など

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<登場人物 ◆は女性 ◇は男性>

物語が進むにつれて、増えたり、変更する場合があります。ご了承ください。


◆ザザ(ザザ・フォーレット)
魔女の末裔。
魔女の証である黒髪と黒瞳を持つ。小柄。20歳。
魔力はほとんどないとされ、小さな風を起こしたり、痛みや熱を和らげる程度の癒術ヒーリングを使える程度。今までほとんど師匠のドルカと辺境や森で過ごしていたため、人と接することに慣れていない。
拙い魔力を補うために薬草・薬物に詳しい。魔女のしるしは結び目の形状。
死んだ母の名はユージェ。


◆ドルカ(故人)
ザザの師匠の魔女。ザザの母に娘を託されて育てるも、それは魔女のおきてのためで、愛情深かった訳ではない。ずっと辺境をさすらっていたが、五年前に故郷のパージェスに戻り、森の中で隠棲していたが、三年前に死亡。魔女の印は水。


◇ギディオン(ギディオン・レイ・セルヴァンティース)
王女護衛士。27歳。近衛騎士所属。王女護衛士の一人。伯爵家の次男(庶子)。現在は一人暮らし。
藍鉄あいてつ色の髪に青い目。
かつては国境守備隊の将校でパージェス古王国一の剣士だったが、三年前の「アントリュースの戦い」で負傷し、現在は左手の握力をほとんど失っている。
魔力や魔術を信用していない現実主義者。周囲には堅物だと思われている。
愛馬はハーレイ。モスという名のはやぶさを飼っている。

◆フェリア
パージェス古王国の第三王女。16歳。淡い金髪に桃色の目。明るく素直で、いい意味での末っ子気質。愛犬はアレックスという名の犬。

◆キンシャとセリア
フェリアの侍女。二人とも下級貴族出身。
キンシャはきびきびしてはっきりものを言う。セリカはややおっとりめ。

◆メイサ 
セルヴァンティース伯爵家の召使いで、ギディオンの家の家政婦も通いで務める。

◇ワレン
学問所(公立学校)の教師。初等科で薬学を教える。温厚で丁寧語がディフォルト。

◇アロイスとグザビエ
アロイスは初等科の四年生。十歳。引っ込みじあんな少年。グザビエは同級生。アロイスをよくからかう。

◇フリューゲル
ギディオンと同じ近衛の騎士で副官的存在。かつてアントリュースの戦いで、共に戦ったギディオンを敬愛している。

◇ウェンダル
王国切手の学者、博士。様々なことに詳しいが、魔女や魔法にも興味を持っている。王立の薬草苑の所長でもある。


<設定 用語など>


*パージェス古王国
大陸の西に位置する古い王国。北と東と南で3つの国と国境を接する。西側は海に面している。
過去に「黒の十年」と呼ばれる内乱時代があり一時、国力は衰えていたが、もともと交通の便も良く、良港にも恵まれ、今は国内情勢は安定している。
十年前ごろから東の新興国、チャンドラ太守国に狙われることが多い。数年前には東北の町アントリュースが襲われ「アントリュースの戦い」と呼ばれる大きな戦いとなった。
王都はパレス。主要な港町はマリビア。
通過通貨はルティ。距離の単位はサール(1メートル)ファンサール(1キロ)


*チャンドラ太守国
パージェス古王国とは山脈や渓谷で国境を接する東の国。十年前にチャンドラが前王を弑逆して太守になった。パージェスの富と港を欲し、侵攻しようとしている。
アントリュースの戦いで大敗を喫した。


*アントリュースの戦い
三年前に起きたパージェス古王国と東の山国チャンドラ太守国との最大の戦い。チャンドラの謀略により、国境の町、アントリュースの街中で戦闘が起こり、多数の犠牲者が出た。パージェス古王国はからくも勝利する。
以降、大きな戦いはないが、国境はいつも緊張状態である。




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