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53 カディフォル大草原 1
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早春の旅は厳しい。
風はまだ冷たく、湿っぽく岩場を抜けていく。
二人は雪の残る山を越えるために、馬車ではなく馬を使っている。道はゆるい下りとなり、よく訓練された馬は機嫌良く乗り手を運んだ。
「ミザリー、寒くはないですか?」
「平気」
「病み上がりで無理をさせて申し訳ない」
「ユールったら病み上がりって、もう二週間前のことよ。一体私はいつまで病人をやってたらいいの?」
倒れてから二日で起きようとしたミザリーを、ユルディスは一週間は寝ているように懇願し、あまりの必死さにミザリーも折れざるを得なくなった。
その間、ユルディスはミザリーを構い倒し、ケイトやベスを押し退けて自ら栄養のある食事を作って食べさせ、医師から許された散歩に付き合うなど、体力回復に努めさせた。そして珍しくミザリーも仕事を程々に彼に従った。
「草原に連れていってくれるのでしょう? だからいうことを聞いているのよ」
「そのつもりです。でも、暖かくなってから」
「いいえ。今すぐにでも出発したいわ。厳しい季節を旅してこその経験値よ」
「あなたには敵わない」
そういう訳で今、二人は東の緩い山地を抜けて草原地方に出ようとしている。
グリンフィルドでは、二人が旅立つことを誰も止めたりはしなかった。ミザリーの意志は領主の意志だからだ。
「少し旅に出るだけ。私の故郷はここよ。必ず帰ってくるわ」
「わかっております。お館様もミザリー様の好きにさせろとおっしゃっておりました。今までご苦労なさったのですから。この地のことは私どもにお任せください」
「バルファス様も、草原地方との縁は深めるべきだと、常々おっしゃっておりました。きっと実り多い旅になりますよ」
マンリーとベスは力強く送り出してくれた。
「私も、ここでミザリー様のお帰りをお待ちしております」
ケイトは子爵家の奉公をやめて、グリンフィルドで勤めることに決めた。ここでも香草の栽培を続けるという。
「ありがとう。では行ってくるわね」
「ご心配なさらず。ミザリー様は俺が守ります。そして必ず故郷へとお送りします」
傾斜はだいぶ緩くなってきた。
切り通しが急に開け、風は乾き幅広く吹き付ける。山を抜けたのだ。
「ああっ!」
ミザリーは突然開けた風景に思わず声を上げた。
そこには山も森もない、一面の草原だった。
春まだ浅き頃で、草や灌木は色褪せている。所々にある岩場には毛深い動物の群れがいて、こちらを見ていた。
それはだだっ広く、何もない土地。それでいて、なぜだか豊かさを感じさせる空間だった。
「ようこそ。俺の故郷へ」
「これが草原なの?」
「そうです。ここからでは何もないように見えるでしょう?」
「すごく平らな場所なのね」
「そうでもありません。わかりにくいけれど結構な傾斜もあります。小さな森も、岩山もある。川もあるし湖もあって、水のあるところには集落があります」
「カドウィンの民はどこにいるの?」
「ここからさらに、一日ほど東に進んだところに大きな村があります。いや……もう町かな」
「じゃあ、あともう少しね」
「いや、向こうから来てくれたようです」
「え!?」
ミザリーはユルディスが見ている地平線に目を凝らした。
草原の民の視力がいいことは知っているが、ミザリーには何も見えない。だが、しばらく見つめ続けていると、空に黒い点が見えた。鷹だ。
「ユルディス、あれは」
「今朝、俺が放ったアサクルです」
「あなたの鷹ね」
今はもうだいぶ近くになった、その大きな鷹には、風切羽根に目立つ白い筋がある。ミザリーは今までに何度かこの鷹を見ている。
「ええ。二代目ですが。ほら、もうわかるでしょう? 遠くに馬が見える」
「あ、本当だ。あの人たちはあなたの一族なの?」
「ええ。兄が迎えを寄越したのです」
ユルディスの言う通り、程なく十騎ほどの一団が二人の前で止まった。一番後ろには幌のついた馬車もある。
「ユルディス様、おひさしゅうございます」
馬から降りてユルディスの前に膝をついたのは、大柄な中年の男だった。立派な民族衣装を着ている。裾の長い長衣には太いベルトが巻かれ、柔らかい皮の長靴を履いていた。背中に大きな剣を背負っている。
「ああ。久しいな、バイヤン。父上、兄上は息災か?」
「はい。お二人ともお屋敷でお待ちです」
バイヤンは明らかに感情を抑えた声で言った。ユルディスと再会できたことが相当に嬉しいのだろう。
「ユルディス様」
一行の中に一人、少女と言えるくらい若い女がいた。彼女の黒い目は大きく見開かれ、ミザリーとユルディスを見つめている。
「マヤか。大きくなったな。だが、お前はハーラム族の男と婚約したと聞いたが。この春にも嫁ぐとも」
「はい。でもマヤは、ユルディス様が帰ってくると聞いて、お迎えに行きたいと父に頼みました」
「ユルディス様、どうぞ馬車に」
バイヤンが促す。
「そうさせてもらおう。このご婦人は病み上がりなのだ」
「……」
だから違うでしょ、というミザリーの無言の訴えを、ユルディスは見ないふりでミザリーを馬から下ろすと、そのまま抱え上げ、馬車へと運んだ。
その様子を一行は、密やかな驚きと共に見守る。
「出発!」
乾いた空気の中に角笛が吹き鳴らされ、一行は早春の草原を軽快に進んでいく。
二人が乗ってきた疲れた馬は荷物を全て下ろしているし、一行の馬たちは元気いっぱいだったので、最初の予想を超えて旅は進んだ。
途中一夜だけ野営をすることになった。
ユルディスの説明によると、草原地方の民はこれより東に多く住んでいて、あちこちに大小の町や村が点在するとのことだった。
彼らは手際よく三つの天幕を張り、その真ん中に彼らの財産である馬をつないだ。
ミザリーは小さいが、一番上質な天幕の中でユルディスと過ごすことになった。先ほどの少女が沸かした湯を持ってきてくれる。
「どうぞ」
「ありがとう。マヤさん、おいくつですか?」
「十四歳です」
少女は少々つっけんどんに答える。
「ユルディス様」
「なんだ」
「ハーラムとの婚約は解消しても構いません」
「なんだと? 何かあったか? お前の父が良いと言ったのか?」
「それはこれから相談します」
「お二人は血縁関係があるのですか?」
黙ってやりとりを聞いていたミザリーは、二人を見比べながら訪ねた。
「マヤはユルディス様のいとこであり、婚約者です!」
マヤは怒ったようにも、誇らしいようにも聞こえる声音で言った。ミザリーはその瞳を静かに受け止め、ユルディスの方を見た。
ユルディスは苦い視線をマヤに流してから、仕方なさそうに説明する。
「草原地方では、女の子が生まれた時に、嫁入り先を決める風習が残っているのです。今では少なくなりましたが、族長などの有力な家では血を絶やさぬために、親族によって決められます」
「そうなの?」
「この娘との婚約は、俺が旅に出る時に正式に解消しました。その時マヤは十歳に満たない子どもで、婚約もただの形式だった。今はもう、ただのいとこです」
「でもマヤは、ずっとユルディス様のことを待っていました。ユルディス様がお帰りになったら、もう一度頼んでみたいと考えたのです」
「なら、即刻断ろう」
「第二夫人でも構いません! どうかユルディス様のお側に置いてください!」
マヤはミザリーを挑戦的に見つめた。
*****
最後の舞台にやってきました。
完結まであと少しです。
どうぞ、応援してください。
風はまだ冷たく、湿っぽく岩場を抜けていく。
二人は雪の残る山を越えるために、馬車ではなく馬を使っている。道はゆるい下りとなり、よく訓練された馬は機嫌良く乗り手を運んだ。
「ミザリー、寒くはないですか?」
「平気」
「病み上がりで無理をさせて申し訳ない」
「ユールったら病み上がりって、もう二週間前のことよ。一体私はいつまで病人をやってたらいいの?」
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「草原に連れていってくれるのでしょう? だからいうことを聞いているのよ」
「そのつもりです。でも、暖かくなってから」
「いいえ。今すぐにでも出発したいわ。厳しい季節を旅してこその経験値よ」
「あなたには敵わない」
そういう訳で今、二人は東の緩い山地を抜けて草原地方に出ようとしている。
グリンフィルドでは、二人が旅立つことを誰も止めたりはしなかった。ミザリーの意志は領主の意志だからだ。
「少し旅に出るだけ。私の故郷はここよ。必ず帰ってくるわ」
「わかっております。お館様もミザリー様の好きにさせろとおっしゃっておりました。今までご苦労なさったのですから。この地のことは私どもにお任せください」
「バルファス様も、草原地方との縁は深めるべきだと、常々おっしゃっておりました。きっと実り多い旅になりますよ」
マンリーとベスは力強く送り出してくれた。
「私も、ここでミザリー様のお帰りをお待ちしております」
ケイトは子爵家の奉公をやめて、グリンフィルドで勤めることに決めた。ここでも香草の栽培を続けるという。
「ありがとう。では行ってくるわね」
「ご心配なさらず。ミザリー様は俺が守ります。そして必ず故郷へとお送りします」
傾斜はだいぶ緩くなってきた。
切り通しが急に開け、風は乾き幅広く吹き付ける。山を抜けたのだ。
「ああっ!」
ミザリーは突然開けた風景に思わず声を上げた。
そこには山も森もない、一面の草原だった。
春まだ浅き頃で、草や灌木は色褪せている。所々にある岩場には毛深い動物の群れがいて、こちらを見ていた。
それはだだっ広く、何もない土地。それでいて、なぜだか豊かさを感じさせる空間だった。
「ようこそ。俺の故郷へ」
「これが草原なの?」
「そうです。ここからでは何もないように見えるでしょう?」
「すごく平らな場所なのね」
「そうでもありません。わかりにくいけれど結構な傾斜もあります。小さな森も、岩山もある。川もあるし湖もあって、水のあるところには集落があります」
「カドウィンの民はどこにいるの?」
「ここからさらに、一日ほど東に進んだところに大きな村があります。いや……もう町かな」
「じゃあ、あともう少しね」
「いや、向こうから来てくれたようです」
「え!?」
ミザリーはユルディスが見ている地平線に目を凝らした。
草原の民の視力がいいことは知っているが、ミザリーには何も見えない。だが、しばらく見つめ続けていると、空に黒い点が見えた。鷹だ。
「ユルディス、あれは」
「今朝、俺が放ったアサクルです」
「あなたの鷹ね」
今はもうだいぶ近くになった、その大きな鷹には、風切羽根に目立つ白い筋がある。ミザリーは今までに何度かこの鷹を見ている。
「ええ。二代目ですが。ほら、もうわかるでしょう? 遠くに馬が見える」
「あ、本当だ。あの人たちはあなたの一族なの?」
「ええ。兄が迎えを寄越したのです」
ユルディスの言う通り、程なく十騎ほどの一団が二人の前で止まった。一番後ろには幌のついた馬車もある。
「ユルディス様、おひさしゅうございます」
馬から降りてユルディスの前に膝をついたのは、大柄な中年の男だった。立派な民族衣装を着ている。裾の長い長衣には太いベルトが巻かれ、柔らかい皮の長靴を履いていた。背中に大きな剣を背負っている。
「ああ。久しいな、バイヤン。父上、兄上は息災か?」
「はい。お二人ともお屋敷でお待ちです」
バイヤンは明らかに感情を抑えた声で言った。ユルディスと再会できたことが相当に嬉しいのだろう。
「ユルディス様」
一行の中に一人、少女と言えるくらい若い女がいた。彼女の黒い目は大きく見開かれ、ミザリーとユルディスを見つめている。
「マヤか。大きくなったな。だが、お前はハーラム族の男と婚約したと聞いたが。この春にも嫁ぐとも」
「はい。でもマヤは、ユルディス様が帰ってくると聞いて、お迎えに行きたいと父に頼みました」
「ユルディス様、どうぞ馬車に」
バイヤンが促す。
「そうさせてもらおう。このご婦人は病み上がりなのだ」
「……」
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その様子を一行は、密やかな驚きと共に見守る。
「出発!」
乾いた空気の中に角笛が吹き鳴らされ、一行は早春の草原を軽快に進んでいく。
二人が乗ってきた疲れた馬は荷物を全て下ろしているし、一行の馬たちは元気いっぱいだったので、最初の予想を超えて旅は進んだ。
途中一夜だけ野営をすることになった。
ユルディスの説明によると、草原地方の民はこれより東に多く住んでいて、あちこちに大小の町や村が点在するとのことだった。
彼らは手際よく三つの天幕を張り、その真ん中に彼らの財産である馬をつないだ。
ミザリーは小さいが、一番上質な天幕の中でユルディスと過ごすことになった。先ほどの少女が沸かした湯を持ってきてくれる。
「どうぞ」
「ありがとう。マヤさん、おいくつですか?」
「十四歳です」
少女は少々つっけんどんに答える。
「ユルディス様」
「なんだ」
「ハーラムとの婚約は解消しても構いません」
「なんだと? 何かあったか? お前の父が良いと言ったのか?」
「それはこれから相談します」
「お二人は血縁関係があるのですか?」
黙ってやりとりを聞いていたミザリーは、二人を見比べながら訪ねた。
「マヤはユルディス様のいとこであり、婚約者です!」
マヤは怒ったようにも、誇らしいようにも聞こえる声音で言った。ミザリーはその瞳を静かに受け止め、ユルディスの方を見た。
ユルディスは苦い視線をマヤに流してから、仕方なさそうに説明する。
「草原地方では、女の子が生まれた時に、嫁入り先を決める風習が残っているのです。今では少なくなりましたが、族長などの有力な家では血を絶やさぬために、親族によって決められます」
「そうなの?」
「この娘との婚約は、俺が旅に出る時に正式に解消しました。その時マヤは十歳に満たない子どもで、婚約もただの形式だった。今はもう、ただのいとこです」
「でもマヤは、ずっとユルディス様のことを待っていました。ユルディス様がお帰りになったら、もう一度頼んでみたいと考えたのです」
「なら、即刻断ろう」
「第二夫人でも構いません! どうかユルディス様のお側に置いてください!」
マヤはミザリーを挑戦的に見つめた。
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