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47.求めることはもう出来ないのかな
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自室に来た。
絵梨香はこれから私に何をするのだろう。
昨日のように私を拘束してイジメ続けるのだろうか。
それとも、何か新しい事をするのだろうか。
「はいはーちゃん、ここに寝て?」
「な、なにするの……?」
「早く寝て」
絵梨香の目はいつものようなキリっとした目ではなく、私だけに見せる可愛いらしい目でもなかった。
表すならば獣の目。
目に光は灯っていないし、何かは分からないが本気度だけは伝わってくる。
声も1トーン下がっていて怖い。
暴力とかされてしまうんじゃないか、そう思えて来た。
「え、絵梨香怖い……」
「うるさい」
「な、なんでそんなこ――」
私が寝るのを抵抗していると絵梨香は私を押し倒す勢いでキスをしてきた。
だけど、私が倒れるとすぐに絵梨香は口を離した。
いつもなら長く深いキスをしてくるのに、なんで。
「はーちゃん、私言ったよね」
「な、何を?」
「私と付き合ったらぐちゃぐちゃになるって」
「う、うん」
「もうさ、私我慢できそうにないや」
絵梨香は私に目を合わさず間髪入れずに話を続ける。
「はーちゃんの家に泊まって、はーちゃんと四六時中一緒にいて、たくさんキスもして、一線越えたりもした。はーちゃん、退院したばっかりなのに私に料理とか作ってくれて、私が迫ってもちゃんと受け入れてくれて、それで私はーちゃんが優しすぎてどんどん気持ちが抑えられなくなって、もう自分の物かもしれないけど絶対に取られたくないって思っちゃったの」
確かに絵梨香の世話とかキスとかしてたかもしれない。
だけどそれは私が進んでやっていた事だ、決して優しさでも何でもない。
絵梨香に対する愛が私を行動させていた、ただそれだけだ。
「私は絵梨香のとこからいなくならないよ……?」
「もうその手には乗らないから」
「ちょっと、絵梨香痛い」
絵梨香は私に覆いかぶさると私の腕を掴み動かせないようにしてきた。
私は抵抗するが全然解けない、絵梨香は予想以上に力が強い。
抵抗している間、一瞬だけ絵梨香の顔を見たが私の顔を一点に見つめていた。
私はいくら抵抗しても絵梨香の腕を解く事は出来ないと思い抵抗するのをやめた。
「やっと諦めた?はーちゃん長い。最初から諦めてくれれば腕も痛くなかったのに」
「絵梨香……怖いよ……」
「そうだよね、怖いよね。でもごめんね、こうするしかないから」
絵梨香は私を抱きしめるとまたキスをしてきた。
ずっとキスしかしてない、でもそれで満足出来るのならば私はキスだけでも構わない。
さっきの浅いキスとは違く、いつもの深いキス。
だけど舌は入れてくれない。
舌を入れて欲しくて欲しくてたまらない、胸が、気持ちが抑えられない。
でも絵梨香は遊んでいるのか舌は入れようとはしてこない。
我慢出来なくなって私から舌を入れようとしても、絵梨香は口を閉ざしてガードする。
私はもう、絵梨香に溺れてしまっているのかもしれない。
その証拠か分からないが、舌を入れたいという気持ちはさっきよりもヒートアップしていた。
「ねぇ、絵梨香……」
「どうしたの?舌入れさせてもらえないからおねだりしようとしてるの?」
「ずるい……」
「やっぱり図星だったね。そっか、舌入れたいんだ」
「ねぇ絵梨香、私何かおかしい。我慢出来ない」
「じゃあさ、これからの主導権は私が握って良い?」
「な、なに?主導権って……」
「んーそうだね、はーちゃんとえっちな事する時は全部私の命令に従って?」
「そ、それは……」
主導権は全て絵梨香に、そんなの王と家来じゃないか。
何をするにしても私が絵梨香の命令に従わないといけない、私が絵梨香に求める事は出来なくなってしまう。
それでも今は絵梨香と昨日のような事がしたい、その気持ちが勝ってしまった。
「出来ないの?それなら……」
「出来るよ!」
「ほんと?」
「ほんとだよ……」
「そっか、それならこっちおいで」
私は絵梨香のそばに行った。
そばに行くと絵梨香はそっと抱きしめてくれた。
幸せな感じと安心感に私は包まれた。
絵梨香の目を見るとさっきの獣ような目ではなくなっており、私を愛おしく思っているような優しい目になっていた。
私は絵梨香の服の中に埋もれて「絵梨香、さっき怖かったよ」と小さな声で呟いた。
「ごめんね、もうしないから」
「絵梨香、もう私から求めたらダメなの?」
「そんなことないよ、だけど私が求めてる時はちゃんと従ってね」
「うん、分かった。絵梨香、私今から絵梨香の事求めても良い……?」
「良いよ。ほら顔上げて?もっとくっつこう」
私は絵梨香抱き着いた。
絵梨香はより一層私の事を抱きしめてくれる。
この暖かさを私はずっと体感したい。
そう思った頃には自然とキスをしていた。
今度は舌を入れてくれる、深い深いキス。
私と絵梨香、お互い飽きるまで互いの体を愛し合った。
絵梨香はこれから私に何をするのだろう。
昨日のように私を拘束してイジメ続けるのだろうか。
それとも、何か新しい事をするのだろうか。
「はいはーちゃん、ここに寝て?」
「な、なにするの……?」
「早く寝て」
絵梨香の目はいつものようなキリっとした目ではなく、私だけに見せる可愛いらしい目でもなかった。
表すならば獣の目。
目に光は灯っていないし、何かは分からないが本気度だけは伝わってくる。
声も1トーン下がっていて怖い。
暴力とかされてしまうんじゃないか、そう思えて来た。
「え、絵梨香怖い……」
「うるさい」
「な、なんでそんなこ――」
私が寝るのを抵抗していると絵梨香は私を押し倒す勢いでキスをしてきた。
だけど、私が倒れるとすぐに絵梨香は口を離した。
いつもなら長く深いキスをしてくるのに、なんで。
「はーちゃん、私言ったよね」
「な、何を?」
「私と付き合ったらぐちゃぐちゃになるって」
「う、うん」
「もうさ、私我慢できそうにないや」
絵梨香は私に目を合わさず間髪入れずに話を続ける。
「はーちゃんの家に泊まって、はーちゃんと四六時中一緒にいて、たくさんキスもして、一線越えたりもした。はーちゃん、退院したばっかりなのに私に料理とか作ってくれて、私が迫ってもちゃんと受け入れてくれて、それで私はーちゃんが優しすぎてどんどん気持ちが抑えられなくなって、もう自分の物かもしれないけど絶対に取られたくないって思っちゃったの」
確かに絵梨香の世話とかキスとかしてたかもしれない。
だけどそれは私が進んでやっていた事だ、決して優しさでも何でもない。
絵梨香に対する愛が私を行動させていた、ただそれだけだ。
「私は絵梨香のとこからいなくならないよ……?」
「もうその手には乗らないから」
「ちょっと、絵梨香痛い」
絵梨香は私に覆いかぶさると私の腕を掴み動かせないようにしてきた。
私は抵抗するが全然解けない、絵梨香は予想以上に力が強い。
抵抗している間、一瞬だけ絵梨香の顔を見たが私の顔を一点に見つめていた。
私はいくら抵抗しても絵梨香の腕を解く事は出来ないと思い抵抗するのをやめた。
「やっと諦めた?はーちゃん長い。最初から諦めてくれれば腕も痛くなかったのに」
「絵梨香……怖いよ……」
「そうだよね、怖いよね。でもごめんね、こうするしかないから」
絵梨香は私を抱きしめるとまたキスをしてきた。
ずっとキスしかしてない、でもそれで満足出来るのならば私はキスだけでも構わない。
さっきの浅いキスとは違く、いつもの深いキス。
だけど舌は入れてくれない。
舌を入れて欲しくて欲しくてたまらない、胸が、気持ちが抑えられない。
でも絵梨香は遊んでいるのか舌は入れようとはしてこない。
我慢出来なくなって私から舌を入れようとしても、絵梨香は口を閉ざしてガードする。
私はもう、絵梨香に溺れてしまっているのかもしれない。
その証拠か分からないが、舌を入れたいという気持ちはさっきよりもヒートアップしていた。
「ねぇ、絵梨香……」
「どうしたの?舌入れさせてもらえないからおねだりしようとしてるの?」
「ずるい……」
「やっぱり図星だったね。そっか、舌入れたいんだ」
「ねぇ絵梨香、私何かおかしい。我慢出来ない」
「じゃあさ、これからの主導権は私が握って良い?」
「な、なに?主導権って……」
「んーそうだね、はーちゃんとえっちな事する時は全部私の命令に従って?」
「そ、それは……」
主導権は全て絵梨香に、そんなの王と家来じゃないか。
何をするにしても私が絵梨香の命令に従わないといけない、私が絵梨香に求める事は出来なくなってしまう。
それでも今は絵梨香と昨日のような事がしたい、その気持ちが勝ってしまった。
「出来ないの?それなら……」
「出来るよ!」
「ほんと?」
「ほんとだよ……」
「そっか、それならこっちおいで」
私は絵梨香のそばに行った。
そばに行くと絵梨香はそっと抱きしめてくれた。
幸せな感じと安心感に私は包まれた。
絵梨香の目を見るとさっきの獣ような目ではなくなっており、私を愛おしく思っているような優しい目になっていた。
私は絵梨香の服の中に埋もれて「絵梨香、さっき怖かったよ」と小さな声で呟いた。
「ごめんね、もうしないから」
「絵梨香、もう私から求めたらダメなの?」
「そんなことないよ、だけど私が求めてる時はちゃんと従ってね」
「うん、分かった。絵梨香、私今から絵梨香の事求めても良い……?」
「良いよ。ほら顔上げて?もっとくっつこう」
私は絵梨香抱き着いた。
絵梨香はより一層私の事を抱きしめてくれる。
この暖かさを私はずっと体感したい。
そう思った頃には自然とキスをしていた。
今度は舌を入れてくれる、深い深いキス。
私と絵梨香、お互い飽きるまで互いの体を愛し合った。
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