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第56話 王子様のやんごとなき事情
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アレックスの指がロイの輪郭をなぞっていって、その動きで何か魔法をかけられたみたいにロイは動けなかった。
アレックスの指が描く輪郭が、それがロイの体なのだと改めて自覚させられて、ロイは自分の足の指先まで意識した。
「魔力でどうやって子どもを作るか、教えてあげる」
アレックスはそう言って、ロイの唇に自分の唇を重ねた。少しの間触れ合って、ゆっくりと離れると、目が合った。アレックスは軽く笑って、ロイの輪郭をなぞる指の動きを再開させた。
寝巻きのボタンを外されて、素肌が外気にさらされたとき、ロイは思わず身震いをした。純粋に、まだ冬の寒さを、感じて鳥肌が立った。
「寒い?」
アレックスはそう言って、ロイの部屋の暖炉に魔石を投げ込んだ。もう寝るだけのつもりだったから、ロイは魔石の力を最小限にしていたのだけれど、アレックスはおおきな魔力を投げ込んで、部屋の温度を上げた。
「プツプツが、可愛いね」
ロイの肌が鳥肌立って、毛穴がしまっているのを、アレックスは面白そうに撫でていく。むしろ、ロイからしたら、その行為にまた鳥肌がたちそうだ。
アレックスの指はロイの肌の上をなぞり、臍の辺りまでおりてきて、そこで止まった。
「ここ」
ゆびがトントンと、ロイの薄い腹を叩いた。
簡単に言えば痩せているだけの、そんなロイの体だ。筋肉もなければ贅肉もついていない。皮膚の下に必要最低限の筋肉と肉があるだけだ。
「ここ?」
ロイは自分の腹を見た。
アレックスの指がロイの臍の下を軽く押した。
「お腹の中でね。魔力を混ぜ合わせるんだ」
そう言って、アレックスの指がロイの腹の上でクルクルと円を描いた。
「混ぜ合わせる?」
ロイは不思議そうにアレックスの指を見た。魔力をお腹の中で混ぜ合わせるとは、どういうことなのだろうか?そもそも、魔力は混ぜられるものなのか?
「そう、お腹の中で、ね」
アレックスの指がまたロイの薄い腹を叩いた。リズムがついているかのように、何度も叩く。その振動が伝わってくるのか、なんだかムズムズしてきた。
「…………」
なんと言ったらいいのかわからなくて、ロイは下からアレックスの様子を伺ってみる。アレックスはなんだか楽しそうにしているので、ロイはどうしていいのか分からずに、アレックスの指を見つめ続けた。
「ここに、私の魔力を入れてもいいかな?」
「へ?なんで?」
突然のことにロイは普通に驚いた。
アレックスには婚約者がいて、でも、そこにいるマイセルとレイヴァーンと仲良くすると言ってくれた。
それで、魔力で子どもを作るのに、お腹の中で魔力を混ぜ合わせると聞いたから、三人の誰かのお腹の中で混ぜ合わせるかと思ったのだけど?
「うん?だって、ね?ロイ、聞いて。私とレイヴァーンは仲良くしたい。ロイの言う通り、二人で半分こしてみたい。全てを分かち合いたい。王の玉座に座るには、国の安泰のために子どもがいることが条件になる。だから、私にも婚約者があてがわれた。血筋だけならマイセルの方が上だけど、隣国の王子だから、そう簡単に子作りは出来ない。クガロア侯爵は、私に子どもを作らせて、義父の立場から摂政にでもなるつもりなのだろう」
アレックスが話してくれたことは、ロイには少し難しかった。
「つまり、ね。私はユースルとの間に子どもを作りたくなどない。私とレイヴァーン、そしてマイセルとの子どもを望んでいるんだよ」
「……うん…それで?」
まだ、ロイには難解だ。
「男同士だと、どちらの腹を使うかで揉める場合もあってね。そんな時に聖女の腹を借りるわけだ。質の良い魔力が豊富にあって、魔力を混ぜ合わせる為の器官も、もちあわせている」
それなら、アーシアの腹を借りればいいのではないだろうか?ロイは素直にそう思ったのだけれど、口に出す前に、アレックスが続きを話し始めた。
「けれど、アーシアは既にそれをしていたんだ。仕方がないよね。平民で、お金を稼ぐ手段としてはこれ以上のものは無いのだから」
それなら、話が早くて助かるのではないだろうか?それとも、王族からはお金をとる事ができないから、アーシアが断ったのだろうか?
「既にアーシアの腹は使われていたから、私の魔力を混ぜ合わせるのに使えないのだよ。万が一、他の誰かの魔力が入ったら、大事だからね」
つまり、新物を使いたいわけだ。
まだ、誰の魔力も注がれていない腹が必要というわけだ。でも、それがなぜロイなのか?ロイの体にはそんな器官はないのだけれど。
「魔力を混ぜ合わせる器の腹は、ね。質の良い魔力を豊富に持っている方がいいんだ。私の知っている人物で、ロイ程の人物はいないんだよ」
「……………………えっ?」
随分と、時間を置いて、ロイはようやく驚いた。
つまり、理解するまでにたっぷりと時間を要したと言うわけだ。
「ロイ、私たちのためにこの腹を貸してくれ」
アレックスの手のひらが、ロイの腹を押してきた。そこはさっきまで指でなぞっていた場所だ。
「ひっ」
さっきまでムズムズしていた感覚が、大きな手のひらに押されたことで、強く反応してしまった。腰がはねて、なにかが出てきそうだった。
ロイは驚いて声を上げてしまったけれど、アレックスはその反応をみて笑っているだけだ。
「ここから」
アレックスがロイの膝の裏に手を回して、ロイの下半身を持ち上げた。ロイの輪郭をなぞるようにアレックスの手のひらが、腹から腰に動いて、そして後ろに回った。
思わず、ロイの喉が鳴った。
「私の魔力を注がせて欲しい。もちろん、酷くはしないよ」
示された場所に、ロイは顔をひきつらせた。男同士だとそこを使うとは、前世の記憶にあることはあった。けれど、聞いたことがあるだけで、実際はどうなるのかなんて知らない。
そもそも、そこは綺麗では無いだろう。大腸の検査の前は、大量の下剤を飲まされる。おそらく、普通なら、下からその手のものを注入されて、お腹の中を綺麗にするのだろう。
「怖がらないで、魔法で綺麗になるし、痛みも無くせるから」
ロイの頭によぎったことは、全て魔法で解決されるようだ。
でも、だからと言って安心出来るわけではない。痛くないからと言って、怪我をしないわけではないのだ。見たことは無いけれど、出すところに入れるなんて、想像力が追いつかない。
「え…ちょっと待って、俺は……」
わかったなんて言ってないし、そうロイは続けたかったのに、アレックスが遮った。しかも、結構絶望的な言葉で。
「お父上であるウォーエント子爵と、お母君でいらしゃるアリアナからは承諾を頂いているよ。もちろん嘘ではない」
そう言って、アレックスは一枚の紙をロイの目の前に出してきた。
そこには、『双子の王子レイヴァーン、アレックスの子を成す為に、我が息子を器としていただくことを承認する』と書かれていた。もちろん、ウォーエント子爵夫婦の連名での署名付きだ。しかも、使われた紙は、公文書に用いる魔石を溶かして梳かれた魔用紙だった。
子爵とはいえ、貴族が魔用紙に署名したのだから、その血が絶えるまで有効である。もちろん、約束が為されればそれなりの報酬はでるし、子どもの出生時の保証人にもなり得るのだ。
つまり、ロイの両親は、王子たちが王位に就く際の保証人になったのだ。
息子を使って……
「…う、そぉ……」
「ロイ、これはとても大切なことなんだ。政治的なことも絡んでいる。……それに、ロイが私を認めてくれた初めての人だから…」
アレックスの顔が近づいてきて、ロイと唇を重ねてきた。足を持ち上げられているから、ロイとしては大勢がきつい。苦しくて、離れた瞬間に口を大きく開けて息を思いっきり吸い込んだ。
「ロイの力を借りたいと思ったんだよ」
大きく息を吸い込んでいたロイは、その開いた口に今度はアレックスの舌を吸い込んでしまった。
アレックスの指が描く輪郭が、それがロイの体なのだと改めて自覚させられて、ロイは自分の足の指先まで意識した。
「魔力でどうやって子どもを作るか、教えてあげる」
アレックスはそう言って、ロイの唇に自分の唇を重ねた。少しの間触れ合って、ゆっくりと離れると、目が合った。アレックスは軽く笑って、ロイの輪郭をなぞる指の動きを再開させた。
寝巻きのボタンを外されて、素肌が外気にさらされたとき、ロイは思わず身震いをした。純粋に、まだ冬の寒さを、感じて鳥肌が立った。
「寒い?」
アレックスはそう言って、ロイの部屋の暖炉に魔石を投げ込んだ。もう寝るだけのつもりだったから、ロイは魔石の力を最小限にしていたのだけれど、アレックスはおおきな魔力を投げ込んで、部屋の温度を上げた。
「プツプツが、可愛いね」
ロイの肌が鳥肌立って、毛穴がしまっているのを、アレックスは面白そうに撫でていく。むしろ、ロイからしたら、その行為にまた鳥肌がたちそうだ。
アレックスの指はロイの肌の上をなぞり、臍の辺りまでおりてきて、そこで止まった。
「ここ」
ゆびがトントンと、ロイの薄い腹を叩いた。
簡単に言えば痩せているだけの、そんなロイの体だ。筋肉もなければ贅肉もついていない。皮膚の下に必要最低限の筋肉と肉があるだけだ。
「ここ?」
ロイは自分の腹を見た。
アレックスの指がロイの臍の下を軽く押した。
「お腹の中でね。魔力を混ぜ合わせるんだ」
そう言って、アレックスの指がロイの腹の上でクルクルと円を描いた。
「混ぜ合わせる?」
ロイは不思議そうにアレックスの指を見た。魔力をお腹の中で混ぜ合わせるとは、どういうことなのだろうか?そもそも、魔力は混ぜられるものなのか?
「そう、お腹の中で、ね」
アレックスの指がまたロイの薄い腹を叩いた。リズムがついているかのように、何度も叩く。その振動が伝わってくるのか、なんだかムズムズしてきた。
「…………」
なんと言ったらいいのかわからなくて、ロイは下からアレックスの様子を伺ってみる。アレックスはなんだか楽しそうにしているので、ロイはどうしていいのか分からずに、アレックスの指を見つめ続けた。
「ここに、私の魔力を入れてもいいかな?」
「へ?なんで?」
突然のことにロイは普通に驚いた。
アレックスには婚約者がいて、でも、そこにいるマイセルとレイヴァーンと仲良くすると言ってくれた。
それで、魔力で子どもを作るのに、お腹の中で魔力を混ぜ合わせると聞いたから、三人の誰かのお腹の中で混ぜ合わせるかと思ったのだけど?
「うん?だって、ね?ロイ、聞いて。私とレイヴァーンは仲良くしたい。ロイの言う通り、二人で半分こしてみたい。全てを分かち合いたい。王の玉座に座るには、国の安泰のために子どもがいることが条件になる。だから、私にも婚約者があてがわれた。血筋だけならマイセルの方が上だけど、隣国の王子だから、そう簡単に子作りは出来ない。クガロア侯爵は、私に子どもを作らせて、義父の立場から摂政にでもなるつもりなのだろう」
アレックスが話してくれたことは、ロイには少し難しかった。
「つまり、ね。私はユースルとの間に子どもを作りたくなどない。私とレイヴァーン、そしてマイセルとの子どもを望んでいるんだよ」
「……うん…それで?」
まだ、ロイには難解だ。
「男同士だと、どちらの腹を使うかで揉める場合もあってね。そんな時に聖女の腹を借りるわけだ。質の良い魔力が豊富にあって、魔力を混ぜ合わせる為の器官も、もちあわせている」
それなら、アーシアの腹を借りればいいのではないだろうか?ロイは素直にそう思ったのだけれど、口に出す前に、アレックスが続きを話し始めた。
「けれど、アーシアは既にそれをしていたんだ。仕方がないよね。平民で、お金を稼ぐ手段としてはこれ以上のものは無いのだから」
それなら、話が早くて助かるのではないだろうか?それとも、王族からはお金をとる事ができないから、アーシアが断ったのだろうか?
「既にアーシアの腹は使われていたから、私の魔力を混ぜ合わせるのに使えないのだよ。万が一、他の誰かの魔力が入ったら、大事だからね」
つまり、新物を使いたいわけだ。
まだ、誰の魔力も注がれていない腹が必要というわけだ。でも、それがなぜロイなのか?ロイの体にはそんな器官はないのだけれど。
「魔力を混ぜ合わせる器の腹は、ね。質の良い魔力を豊富に持っている方がいいんだ。私の知っている人物で、ロイ程の人物はいないんだよ」
「……………………えっ?」
随分と、時間を置いて、ロイはようやく驚いた。
つまり、理解するまでにたっぷりと時間を要したと言うわけだ。
「ロイ、私たちのためにこの腹を貸してくれ」
アレックスの手のひらが、ロイの腹を押してきた。そこはさっきまで指でなぞっていた場所だ。
「ひっ」
さっきまでムズムズしていた感覚が、大きな手のひらに押されたことで、強く反応してしまった。腰がはねて、なにかが出てきそうだった。
ロイは驚いて声を上げてしまったけれど、アレックスはその反応をみて笑っているだけだ。
「ここから」
アレックスがロイの膝の裏に手を回して、ロイの下半身を持ち上げた。ロイの輪郭をなぞるようにアレックスの手のひらが、腹から腰に動いて、そして後ろに回った。
思わず、ロイの喉が鳴った。
「私の魔力を注がせて欲しい。もちろん、酷くはしないよ」
示された場所に、ロイは顔をひきつらせた。男同士だとそこを使うとは、前世の記憶にあることはあった。けれど、聞いたことがあるだけで、実際はどうなるのかなんて知らない。
そもそも、そこは綺麗では無いだろう。大腸の検査の前は、大量の下剤を飲まされる。おそらく、普通なら、下からその手のものを注入されて、お腹の中を綺麗にするのだろう。
「怖がらないで、魔法で綺麗になるし、痛みも無くせるから」
ロイの頭によぎったことは、全て魔法で解決されるようだ。
でも、だからと言って安心出来るわけではない。痛くないからと言って、怪我をしないわけではないのだ。見たことは無いけれど、出すところに入れるなんて、想像力が追いつかない。
「え…ちょっと待って、俺は……」
わかったなんて言ってないし、そうロイは続けたかったのに、アレックスが遮った。しかも、結構絶望的な言葉で。
「お父上であるウォーエント子爵と、お母君でいらしゃるアリアナからは承諾を頂いているよ。もちろん嘘ではない」
そう言って、アレックスは一枚の紙をロイの目の前に出してきた。
そこには、『双子の王子レイヴァーン、アレックスの子を成す為に、我が息子を器としていただくことを承認する』と書かれていた。もちろん、ウォーエント子爵夫婦の連名での署名付きだ。しかも、使われた紙は、公文書に用いる魔石を溶かして梳かれた魔用紙だった。
子爵とはいえ、貴族が魔用紙に署名したのだから、その血が絶えるまで有効である。もちろん、約束が為されればそれなりの報酬はでるし、子どもの出生時の保証人にもなり得るのだ。
つまり、ロイの両親は、王子たちが王位に就く際の保証人になったのだ。
息子を使って……
「…う、そぉ……」
「ロイ、これはとても大切なことなんだ。政治的なことも絡んでいる。……それに、ロイが私を認めてくれた初めての人だから…」
アレックスの顔が近づいてきて、ロイと唇を重ねてきた。足を持ち上げられているから、ロイとしては大勢がきつい。苦しくて、離れた瞬間に口を大きく開けて息を思いっきり吸い込んだ。
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