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2年生始まりました
第35話 景品の行方
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「なぁ、下総、機嫌治せよ」
佐藤は下総のご機嫌取りに必死だ。
下総の機嫌が悪いのは、キスのことよりジャージの事だ。コケだらけのプールに飛び込まれたのがななりショックだったようだ。
「ちゃんと洗濯するからさぁ」
「…うん、わかった」
佐藤はずるい。
身長差をいかして、下から下総を見上げるようにして見つめているのだ。自分のチワワ属性を遺憾無く発揮して、下総の怒りを無くしていく。
もちろん、回りの役員たちはそんな佐藤の策略をしっかりと理解している。していながら、面白いのでその様子を黙って眺めている。
もちろん、暇ではない。本日の新入生歓迎会の報告書を作成している。
監視カメラが増設されたおかげで、今年は不用意な事故が起きなかった。その代わり、完走してしまった一年生が増えて食堂利用券が大量に出た。そこへの補填は医療費からで何とかなりそうなので、会計がやりくりをしているところだ。
「俺の手作り弁当の材料費は自己負担?」
今更ながらに佐藤が聞いてきた。
まぁ、生徒会役員とデートという特典の場合は、費用として1万円が支給されるはずだったので、弁当の材料費として1万円は出せるらしい。
「八回分の弁当に、1万円…」
佐藤は少しがんがえて、計算を始めた。
「そもそも、弁当箱を買うところから始めるんだよな」
普段の自分の弁当は、おにぎりだったりサンドイッチだったりして、弁当箱を使用していなかった。
「あのね、佐藤くん」
ネットで弁当箱を検索している佐藤に向かって、佐々木が声をかけてきた。
「お弁当の件なんだけど、完成品の写真を公開してくれって要望があるんだ。ほら、あの場でできることはみんながみるでしょ?役員とデートだと、後日レポート提出になってるから、佐藤くんの作ったお弁当、写真で公開して欲しいんだけど」
予算が組み込まれた弁当であれば、その内容を公開するのは当然だろう。
「ああ、わかった。相手の注文も聞かないといけないから、休み明けに聞いてこないとな」
そう言いつつ、佐藤は受賞者のリストを見て、そのバインダーで、そのまま下総の頭を叩いた。
「え、なに?」
突然叩かれて、下総は佐藤を見る。
「何じゃない。お前な、学年と名前しか書いてないじゃないか。何組なんだよ」
「えー」
下総はバインダーの資料を目にする。
「だって、他の人だって学年しか書いてないよ」
「それは、その場で表彰したからだろ。弁当つくるんだから、連絡先が分からなかったら渡せないじゃないか」
下総は、他の受賞者と同じように記入してもらったのに・・・そもそも、記入した後に希望を言うのだから、手順がおかしいのだ。けれど、ずっとそうしてきたからそれでいいと思ってしまったのも、また仕方がないことだ。
「名簿で探せるからいいけど」
佐藤はバインダーを片手に、生徒名簿で該当者を探す。
三年生の二宮は、B組にいた。陸上部に所属しているらしくい。それなら、鬼ごっこは楽しかっただろう。
佐藤が見ているのは、在校生のパーソナルデータで、普段はロックがかかっているから見られない。けれど、生徒会長のパソコンからは、教師と同じように閲覧が可能だった。
佐藤はパソコンで表を作りプリントした。
タイトルは、3-B二宮弁当レシピだ。
嫌いな食べ物と、弁当の希望を書きとるための表をわざわざ作ったのは、八回も作るからと、それを全部公開するからだ。学校ホームページに生徒会の項目があって、そこに行事が行われる度に写真付きでアップしていく。するのは書記の仕事だけれど、作った弁当の写真を撮るのは佐藤の仕事だ。
冷めても美味しいものを考えないといけないのは、少し面倒だ。1万円の価値のある弁当ってなんだろう。そう考えると、佐藤は少し面倒くさくなった。
「時期的に弁当が、痛みやすくなるじゃん」
佐藤はそんなことを言いつつも、SNSでお弁当の写真を眺めていた。
───────
普段は使わないのに、佐藤が食堂に現れた。
柳田に騙された時以来だ。
最も、佐藤の髪色は目立つので、佐藤が食堂のフロアに現れた時点で、皆がチラチラと佐藤を、見ていた。
佐藤は二宮を探していた。顔はパーソナルデータについていた写真で確認済みだ。部活上がりの生徒が来る時間を、狙ってきたから多分いるはずだ。
佐藤はゆっくりと視線を巡らせて、お目当ての人物を見つけた。
「3Bの二宮さん」
佐藤はそう声をかけて、正面に座った。
二宮が食べていたのはかった。カツカレーだった。副菜がポテトサラダで、ペットボトルのお茶を飲んでいる。
「あ……え?」
口の中のものを飲み込んで、二宮は驚いた顔をする。二宮は一人で食べていたようで、隣には誰も座っていなかった。
「賞品の弁当の件、今話をしても?」
佐藤が下から覗き込むように聞いてくると、二宮は目線だけで回りを確認する。間違いなく、自分に話しかけてきているのだと分かると、緊張したのかお茶を飲んだ。
「ああ、うん大丈夫」
二宮の了承を得て、佐藤はバインダーを取り出して話し始めた。
「最初に確認なんですけど、弁当は弁当箱を使った方がいいですか?」
「弁当箱?」
「そう、箸使って食べるスタイルがいいのか、おにぎりとかサンドイッチみたいに手で食べるスタイルがいいのか。まぁ、八回もあるから全部もありだけど」
佐藤は二宮の食べっぷりを見ながら話をする。運動部に所属しているからなのか、食べる量は多そうだ。
佐藤が、少食なのかもしれないけれど。
「えと、色んなもんが食べられると嬉しいけど」
二宮は、弁当なんて、食べたことがないからかなり戸惑っていた。コンビニ弁当は、見たことがあっても食べたことは無い。部活の遠征で出てくるのは仕出し弁当だ。
「色んなもん、ね。で、好き嫌いは?なんかあります?」
「え?」
「にんじんが食べられないとか、ピーマンが嫌いだとか。おにぎりのノリはパリパリ派だとか、そーゆーの」
佐藤はさも当たり前のように聞いてくるけど、弁当に馴染みのない生活をしている二宮は、戸惑うだけだ。
「まぁ、おにぎりのノリのくだりはどーでもいーや、作る時に聞くから。好き嫌いは?なければなんでも入れるけど」
「え?好き嫌い……かぁ」
「プチトマトは?ああ、そうだ、アレルギーはある?こっちのが、重要だな」
佐藤が二宮の顔を覗き込むように聞いてきた。食事の感じから言って、なんでもよく食べている。ポテトサラダを食べているから、卵アレルギーでは無さそうだ。
「アレルギー?それは無いけど」
「じゃあ、卵平気ね。んで、卵焼きは甘いのとしょっぱいのどっち派?」
「え?卵の味?」
そんなことを考えた試しがないから、二宮は慌てて考える。厚焼き玉子ってあまかった?正月に食べる甘い卵は伊達巻か。
「女の子が作るみたいなんがいい?ハートとか」
「ハート?」
「そう、卵切ってハートの形にすんの、そーゆーのは嫌い?母親が作るみたいなシンプルなのがいい?恋人が作るみたいな可愛いのがいい?一緒に食べるんだよね?飲み物も用意する?」
佐藤が、矢継ぎ早に聞いてくるから、二宮は考えるのに必死だ。恋人みたいな可愛いの?
「あ、キャラ弁とか?難しくなければ作るけど」
佐藤がまた言ってくるから、二宮は考えてばかりだ。しかも、内容を理解する前に次の質問がくる。
「え、あ、と……可愛い、で」
「可愛いのね。わかった。弁当箱を買うんだけど、沢山食べるみたいだね」
佐藤はほとんど食べ終わっているカツカレーの皿を見た。
「ああ、まぁ」
「じゃあ、大きめのを買ってくるから。あと、作った弁当は公開するんで、その辺は了承して」
「あ、はい」
二宮が、返事をすると、佐藤はバインダーを一旦置いた。
「で、希望日は?八日連続にする?それとも曜日指定?俺が教室まで迎えに行けばいい?それとも待ち合わせがいい?」
佐藤が、下から覗き込むように目線を向けると、二宮は戸惑ってしまった。なんて答える?食堂にいる生徒がこの会話を聞いているのは分かっている。
デートが、ダメだったから弁当にしたのは自分だ。一日よりも、八日間の幸せを選んだのだから。
「えーっと、そう、だなぁ」
二宮は考えるけどすぐには思いつかない。部活もあるけれど、5月の末には中間テストもある。
「わかった、いまスマホ持ってる?」
「え、有るけど」
ポケットからスマホを取り出すと、それを佐藤が取り上げる。
「メッセージアプリに俺を入れとくから、弁当欲しい日の前日までに連絡して、遅くとも夕方6時まで買い物の都合があるからさ」
佐藤は、そう言ってスマホを操作すると、二宮に返してきた。
「じゃあ、またね」
佐藤はバインダーを持つと、食堂を後にした。
スマホを返された二宮は、メッセージアプリの画面を見る。NEWの文字が着いた佐藤の名前。新規の友だち登録がされていた。
佐藤は下総のご機嫌取りに必死だ。
下総の機嫌が悪いのは、キスのことよりジャージの事だ。コケだらけのプールに飛び込まれたのがななりショックだったようだ。
「ちゃんと洗濯するからさぁ」
「…うん、わかった」
佐藤はずるい。
身長差をいかして、下から下総を見上げるようにして見つめているのだ。自分のチワワ属性を遺憾無く発揮して、下総の怒りを無くしていく。
もちろん、回りの役員たちはそんな佐藤の策略をしっかりと理解している。していながら、面白いのでその様子を黙って眺めている。
もちろん、暇ではない。本日の新入生歓迎会の報告書を作成している。
監視カメラが増設されたおかげで、今年は不用意な事故が起きなかった。その代わり、完走してしまった一年生が増えて食堂利用券が大量に出た。そこへの補填は医療費からで何とかなりそうなので、会計がやりくりをしているところだ。
「俺の手作り弁当の材料費は自己負担?」
今更ながらに佐藤が聞いてきた。
まぁ、生徒会役員とデートという特典の場合は、費用として1万円が支給されるはずだったので、弁当の材料費として1万円は出せるらしい。
「八回分の弁当に、1万円…」
佐藤は少しがんがえて、計算を始めた。
「そもそも、弁当箱を買うところから始めるんだよな」
普段の自分の弁当は、おにぎりだったりサンドイッチだったりして、弁当箱を使用していなかった。
「あのね、佐藤くん」
ネットで弁当箱を検索している佐藤に向かって、佐々木が声をかけてきた。
「お弁当の件なんだけど、完成品の写真を公開してくれって要望があるんだ。ほら、あの場でできることはみんながみるでしょ?役員とデートだと、後日レポート提出になってるから、佐藤くんの作ったお弁当、写真で公開して欲しいんだけど」
予算が組み込まれた弁当であれば、その内容を公開するのは当然だろう。
「ああ、わかった。相手の注文も聞かないといけないから、休み明けに聞いてこないとな」
そう言いつつ、佐藤は受賞者のリストを見て、そのバインダーで、そのまま下総の頭を叩いた。
「え、なに?」
突然叩かれて、下総は佐藤を見る。
「何じゃない。お前な、学年と名前しか書いてないじゃないか。何組なんだよ」
「えー」
下総はバインダーの資料を目にする。
「だって、他の人だって学年しか書いてないよ」
「それは、その場で表彰したからだろ。弁当つくるんだから、連絡先が分からなかったら渡せないじゃないか」
下総は、他の受賞者と同じように記入してもらったのに・・・そもそも、記入した後に希望を言うのだから、手順がおかしいのだ。けれど、ずっとそうしてきたからそれでいいと思ってしまったのも、また仕方がないことだ。
「名簿で探せるからいいけど」
佐藤はバインダーを片手に、生徒名簿で該当者を探す。
三年生の二宮は、B組にいた。陸上部に所属しているらしくい。それなら、鬼ごっこは楽しかっただろう。
佐藤が見ているのは、在校生のパーソナルデータで、普段はロックがかかっているから見られない。けれど、生徒会長のパソコンからは、教師と同じように閲覧が可能だった。
佐藤はパソコンで表を作りプリントした。
タイトルは、3-B二宮弁当レシピだ。
嫌いな食べ物と、弁当の希望を書きとるための表をわざわざ作ったのは、八回も作るからと、それを全部公開するからだ。学校ホームページに生徒会の項目があって、そこに行事が行われる度に写真付きでアップしていく。するのは書記の仕事だけれど、作った弁当の写真を撮るのは佐藤の仕事だ。
冷めても美味しいものを考えないといけないのは、少し面倒だ。1万円の価値のある弁当ってなんだろう。そう考えると、佐藤は少し面倒くさくなった。
「時期的に弁当が、痛みやすくなるじゃん」
佐藤はそんなことを言いつつも、SNSでお弁当の写真を眺めていた。
───────
普段は使わないのに、佐藤が食堂に現れた。
柳田に騙された時以来だ。
最も、佐藤の髪色は目立つので、佐藤が食堂のフロアに現れた時点で、皆がチラチラと佐藤を、見ていた。
佐藤は二宮を探していた。顔はパーソナルデータについていた写真で確認済みだ。部活上がりの生徒が来る時間を、狙ってきたから多分いるはずだ。
佐藤はゆっくりと視線を巡らせて、お目当ての人物を見つけた。
「3Bの二宮さん」
佐藤はそう声をかけて、正面に座った。
二宮が食べていたのはかった。カツカレーだった。副菜がポテトサラダで、ペットボトルのお茶を飲んでいる。
「あ……え?」
口の中のものを飲み込んで、二宮は驚いた顔をする。二宮は一人で食べていたようで、隣には誰も座っていなかった。
「賞品の弁当の件、今話をしても?」
佐藤が下から覗き込むように聞いてくると、二宮は目線だけで回りを確認する。間違いなく、自分に話しかけてきているのだと分かると、緊張したのかお茶を飲んだ。
「ああ、うん大丈夫」
二宮の了承を得て、佐藤はバインダーを取り出して話し始めた。
「最初に確認なんですけど、弁当は弁当箱を使った方がいいですか?」
「弁当箱?」
「そう、箸使って食べるスタイルがいいのか、おにぎりとかサンドイッチみたいに手で食べるスタイルがいいのか。まぁ、八回もあるから全部もありだけど」
佐藤は二宮の食べっぷりを見ながら話をする。運動部に所属しているからなのか、食べる量は多そうだ。
佐藤が、少食なのかもしれないけれど。
「えと、色んなもんが食べられると嬉しいけど」
二宮は、弁当なんて、食べたことがないからかなり戸惑っていた。コンビニ弁当は、見たことがあっても食べたことは無い。部活の遠征で出てくるのは仕出し弁当だ。
「色んなもん、ね。で、好き嫌いは?なんかあります?」
「え?」
「にんじんが食べられないとか、ピーマンが嫌いだとか。おにぎりのノリはパリパリ派だとか、そーゆーの」
佐藤はさも当たり前のように聞いてくるけど、弁当に馴染みのない生活をしている二宮は、戸惑うだけだ。
「まぁ、おにぎりのノリのくだりはどーでもいーや、作る時に聞くから。好き嫌いは?なければなんでも入れるけど」
「え?好き嫌い……かぁ」
「プチトマトは?ああ、そうだ、アレルギーはある?こっちのが、重要だな」
佐藤が二宮の顔を覗き込むように聞いてきた。食事の感じから言って、なんでもよく食べている。ポテトサラダを食べているから、卵アレルギーでは無さそうだ。
「アレルギー?それは無いけど」
「じゃあ、卵平気ね。んで、卵焼きは甘いのとしょっぱいのどっち派?」
「え?卵の味?」
そんなことを考えた試しがないから、二宮は慌てて考える。厚焼き玉子ってあまかった?正月に食べる甘い卵は伊達巻か。
「女の子が作るみたいなんがいい?ハートとか」
「ハート?」
「そう、卵切ってハートの形にすんの、そーゆーのは嫌い?母親が作るみたいなシンプルなのがいい?恋人が作るみたいな可愛いのがいい?一緒に食べるんだよね?飲み物も用意する?」
佐藤が、矢継ぎ早に聞いてくるから、二宮は考えるのに必死だ。恋人みたいな可愛いの?
「あ、キャラ弁とか?難しくなければ作るけど」
佐藤がまた言ってくるから、二宮は考えてばかりだ。しかも、内容を理解する前に次の質問がくる。
「え、あ、と……可愛い、で」
「可愛いのね。わかった。弁当箱を買うんだけど、沢山食べるみたいだね」
佐藤はほとんど食べ終わっているカツカレーの皿を見た。
「ああ、まぁ」
「じゃあ、大きめのを買ってくるから。あと、作った弁当は公開するんで、その辺は了承して」
「あ、はい」
二宮が、返事をすると、佐藤はバインダーを一旦置いた。
「で、希望日は?八日連続にする?それとも曜日指定?俺が教室まで迎えに行けばいい?それとも待ち合わせがいい?」
佐藤が、下から覗き込むように目線を向けると、二宮は戸惑ってしまった。なんて答える?食堂にいる生徒がこの会話を聞いているのは分かっている。
デートが、ダメだったから弁当にしたのは自分だ。一日よりも、八日間の幸せを選んだのだから。
「えーっと、そう、だなぁ」
二宮は考えるけどすぐには思いつかない。部活もあるけれど、5月の末には中間テストもある。
「わかった、いまスマホ持ってる?」
「え、有るけど」
ポケットからスマホを取り出すと、それを佐藤が取り上げる。
「メッセージアプリに俺を入れとくから、弁当欲しい日の前日までに連絡して、遅くとも夕方6時まで買い物の都合があるからさ」
佐藤は、そう言ってスマホを操作すると、二宮に返してきた。
「じゃあ、またね」
佐藤はバインダーを持つと、食堂を後にした。
スマホを返された二宮は、メッセージアプリの画面を見る。NEWの文字が着いた佐藤の名前。新規の友だち登録がされていた。
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