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波乱の三学期
第8話 波乱の幕開け
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下総が、佐藤にいいように操られている。
ノンケの遠山から見たら、佐藤がこれっぽっちも下総に惚れていないのなんて丸わかりだった。
遠山には、この学園特有のフィルターは備わっていない。
佐藤の真相は知らないけれど、下総が佐藤を毛嫌いしているのは知っていたので、佐藤がその問題を解決しただけ。
(解決の仕方がものすごいけどな)
改めて有料の号外を読んでそう思う。
この学園でしか通用しない解決方法だ。
この学園で、人気のある生徒会役員のポジション。しかも、会長と副会長が出来ているとなれば、一般の生徒が間に割り込もうなんて思うはずがない。親衛隊を作るより手っ取り早い解決策だった。
号外の新聞を読みながら、遠山は改めて思う。
「佐藤って、合理主義だよな」
めんどくさいことが、嫌いなんだろう。仕事用のスマホが、二個もあった。仕事の内容はあえて聞いていないけれど、何となく察しは着く。どこかの御曹司とは聞いていないので、スマホ四個分の料金が払えるだけの何かを佐藤はしているわけだ。
(中等部の頃からだもんな)
佐藤の、スマホ依存は中等部の頃からだった。あのスマホで相当な金額を稼いでいるのだろう。
「新聞部にネタを提供するとか、普通じゃないよな」
夕飯を食べに行ったら、既に号外の事が話題になっていた。
さすがに、遠山に聞いてくるような生徒はいなかったが、向こうの方で下総が、親衛隊に何か話しているのは見えた。もう一人の当事者は、絶対に、食堂に姿を見せないから、対応するのは下総一人だ。
「佐藤のやつ、絶対にわざとなんだよな」
新聞に載っている写真を見る限り、佐藤は分かっていて少しだけ自分の顔が写るように体勢を変えているとしか思えなかった。
この距離感で、シャッター音が聞こえなかったはずはない。
明日、1-Sの教室前が騒がしいのを我慢すればいい事なので、当事者出ない遠山はとても気が楽だった。
二月に入って、三年生は自由登校になった。
校舎に三年生の姿が減っただけで、寮にはまだいる。
実家に帰る者は不要な荷物を片付け始めたりもする。
三年生についていた親衛隊が、機能しなくなり始める季節でもある。そうなってくると、忙しくなるのは風紀だった。
親衛隊が機能していたことで守られていたネコが、タチに追いかけ回されたり、最後の思い出にと関係を迫るネコがいたりと騒がしくなる。
大抵その辺で騒ぎを起こすので、風紀がやたらと走り回り仲裁するわけで、風紀副委員長の榊原はその後処理で忙しかった。今までは桜木の補佐のような役割だったのに、突然忙しくなったのだ。
話には聞いていたけれど、自由登校になった途端に荒れる。
受検の手続きにやってくる三年生はいいのだが、暇つぶしにやってくる三年生が問題なのだ。
「卒業前の思い出に、じゃねーつーの」
悪態をつきながら榊原は今しがた取り押さえた三年生の調書をまとめる。同意の上でなければ自由登校中であるにもかかわらず停学処分という矛盾した処罰が下るのだ。
「さっさと卒業してしまえばいいのに」
悪態をつく榊原に、黙ってお茶を出すのは一年の坂口だ。
「そうしたら、新入生が入ってきてまた、荒れますよ?」
そうだ、それも、面倒だ。
何も知らない一年が餌食になる。そっちの方が免疫のない連中が、被害者になるだけ厄介だ。
「生徒会会長は上手いことやりましたよね」
坂口が笑ながら言ってくるので、榊原は怪訝な顔をした。
「あれ、絶対に演技でしょう?あれだけノンケだと公言しておいて副会長と出来てました。なんて、そんな都合のいい話あるわけない」
「なるほど、フェイクか」
指摘されれば納得はできる。
謎の多い生徒会会長様だ、その謎を解消するのに副会長との仲をあんな風に晒されれば、思わず信じてしまうのが一般生徒の心情だろう。
憧れの生徒会役員のロマンス。
そうすることで会長の安全を確保した。
「で、そう思う根拠は?」
「全くあの二人はイチャイチャしてないですよ」
「そうなのか?」
「出席番号の関係で常に並んでますけど、至って普通です。下手すりゃ目線さえ合わせてないんですから」
出席番号の関係で、その二人の隣にいる坂口は言う。
「毎日見てるわけだ」
「ええ、毎日見てるからこそ、確信してます。あの二人は、付き合ってなんかいません」
同じクラスの風紀委員にバレているとは、佐藤も気がついてはいなかった。
図書館からの渡り廊下を佐藤が一人で歩いていた。
なんてことはなく、ちょっと借りていた本を図書館に返却してきただけである。
この学園の三年生も、世間と変わらず、図書館で勉強している生徒が多かった。
そんな風景を眺めつつ、佐藤は時間を確認して足早に図書館を後にしていた。
自由登校になったせいで、放課後の人口密度が下がったな。程度には思っていたが、親衛隊の集まりも激減したのか特別棟の人口が明らかに減っていた。
(誰か、いる?)
特別棟の手前まで来て、佐藤の足が一瞬止まった。
分かりながらあえて進むしかないのだが、かなりのリスクを伴っている。
相手の間合いに入るまであと一歩、そう思った時、予想していなかった一撃が降ってきた。
(木刀?)
降ってきた一撃を反射的に避けようとしたが、予想していなかった一撃は避けきれずこめかみを掠った。
避けたせいで相手との間合いが崩れた。
「お前っ」
相手の顔を確認しようとした時、脇腹付近に相手の手が伸びたのが見えた。
「マジかよっ」
目に入ったものに佐藤は慌てた。
避けようと体をひねるが、軽く触れた瞬間そこからの一撃が脇腹をかけた。
膝から崩れそうになったとき、相手が躊躇なく木刀をまた振り下ろしてきた。腕で払い除けるがさすがに硬い一撃に、顔が歪む。よろけながらの蹴りが、相手にはいったものの、相手は両手でしっかりと握った木刀を振り下ろしてきていた。
(スタンガンと木刀って、殺す気かよ)
咄嗟に頭を庇ったものの、振り下ろす勢いは強くそのまま渡り廊下に倒れた。
地味にスタンガンの一撃が、体にダメージが残していた。立ち上がろうとしたが、動けない。
容赦しない木刀が振り下ろされて、庇うのは頭部だ。だが、所詮腕で庇ったところでどうにもならず、佐藤はろくに抵抗も出来ずに気を失った。
「佐藤くん、カバンはあるけど……どこに行ったのかな?」
相葉が誰もいない生徒会室に入って戸惑っていた。
掃除当番の相葉より、佐藤の方が先に教室を出たはずなのに荷物だけあっていない。
「どうした?」
入口で戸惑っていたら、遠山もやってきて相葉に尋ねる。
「佐藤くんが居ない」
言われて、遠山も佐藤のカバンを見る。
そんなことをしていると、二年生の二人もやってきた。
「どうしたの?」
「佐藤くんがいないんです」
仮眠室を見てもそこには誰もいなかった。
四人が顔を見合わせていると、相葉のスマホが鳴った。
「神山先輩だ」
なんの用事だろうと応答すると、神山が似合わないぐらいの大声を出してきた。
『今すぐ、役員全員寮の食堂に来て!』
ノンケの遠山から見たら、佐藤がこれっぽっちも下総に惚れていないのなんて丸わかりだった。
遠山には、この学園特有のフィルターは備わっていない。
佐藤の真相は知らないけれど、下総が佐藤を毛嫌いしているのは知っていたので、佐藤がその問題を解決しただけ。
(解決の仕方がものすごいけどな)
改めて有料の号外を読んでそう思う。
この学園でしか通用しない解決方法だ。
この学園で、人気のある生徒会役員のポジション。しかも、会長と副会長が出来ているとなれば、一般の生徒が間に割り込もうなんて思うはずがない。親衛隊を作るより手っ取り早い解決策だった。
号外の新聞を読みながら、遠山は改めて思う。
「佐藤って、合理主義だよな」
めんどくさいことが、嫌いなんだろう。仕事用のスマホが、二個もあった。仕事の内容はあえて聞いていないけれど、何となく察しは着く。どこかの御曹司とは聞いていないので、スマホ四個分の料金が払えるだけの何かを佐藤はしているわけだ。
(中等部の頃からだもんな)
佐藤の、スマホ依存は中等部の頃からだった。あのスマホで相当な金額を稼いでいるのだろう。
「新聞部にネタを提供するとか、普通じゃないよな」
夕飯を食べに行ったら、既に号外の事が話題になっていた。
さすがに、遠山に聞いてくるような生徒はいなかったが、向こうの方で下総が、親衛隊に何か話しているのは見えた。もう一人の当事者は、絶対に、食堂に姿を見せないから、対応するのは下総一人だ。
「佐藤のやつ、絶対にわざとなんだよな」
新聞に載っている写真を見る限り、佐藤は分かっていて少しだけ自分の顔が写るように体勢を変えているとしか思えなかった。
この距離感で、シャッター音が聞こえなかったはずはない。
明日、1-Sの教室前が騒がしいのを我慢すればいい事なので、当事者出ない遠山はとても気が楽だった。
二月に入って、三年生は自由登校になった。
校舎に三年生の姿が減っただけで、寮にはまだいる。
実家に帰る者は不要な荷物を片付け始めたりもする。
三年生についていた親衛隊が、機能しなくなり始める季節でもある。そうなってくると、忙しくなるのは風紀だった。
親衛隊が機能していたことで守られていたネコが、タチに追いかけ回されたり、最後の思い出にと関係を迫るネコがいたりと騒がしくなる。
大抵その辺で騒ぎを起こすので、風紀がやたらと走り回り仲裁するわけで、風紀副委員長の榊原はその後処理で忙しかった。今までは桜木の補佐のような役割だったのに、突然忙しくなったのだ。
話には聞いていたけれど、自由登校になった途端に荒れる。
受検の手続きにやってくる三年生はいいのだが、暇つぶしにやってくる三年生が問題なのだ。
「卒業前の思い出に、じゃねーつーの」
悪態をつきながら榊原は今しがた取り押さえた三年生の調書をまとめる。同意の上でなければ自由登校中であるにもかかわらず停学処分という矛盾した処罰が下るのだ。
「さっさと卒業してしまえばいいのに」
悪態をつく榊原に、黙ってお茶を出すのは一年の坂口だ。
「そうしたら、新入生が入ってきてまた、荒れますよ?」
そうだ、それも、面倒だ。
何も知らない一年が餌食になる。そっちの方が免疫のない連中が、被害者になるだけ厄介だ。
「生徒会会長は上手いことやりましたよね」
坂口が笑ながら言ってくるので、榊原は怪訝な顔をした。
「あれ、絶対に演技でしょう?あれだけノンケだと公言しておいて副会長と出来てました。なんて、そんな都合のいい話あるわけない」
「なるほど、フェイクか」
指摘されれば納得はできる。
謎の多い生徒会会長様だ、その謎を解消するのに副会長との仲をあんな風に晒されれば、思わず信じてしまうのが一般生徒の心情だろう。
憧れの生徒会役員のロマンス。
そうすることで会長の安全を確保した。
「で、そう思う根拠は?」
「全くあの二人はイチャイチャしてないですよ」
「そうなのか?」
「出席番号の関係で常に並んでますけど、至って普通です。下手すりゃ目線さえ合わせてないんですから」
出席番号の関係で、その二人の隣にいる坂口は言う。
「毎日見てるわけだ」
「ええ、毎日見てるからこそ、確信してます。あの二人は、付き合ってなんかいません」
同じクラスの風紀委員にバレているとは、佐藤も気がついてはいなかった。
図書館からの渡り廊下を佐藤が一人で歩いていた。
なんてことはなく、ちょっと借りていた本を図書館に返却してきただけである。
この学園の三年生も、世間と変わらず、図書館で勉強している生徒が多かった。
そんな風景を眺めつつ、佐藤は時間を確認して足早に図書館を後にしていた。
自由登校になったせいで、放課後の人口密度が下がったな。程度には思っていたが、親衛隊の集まりも激減したのか特別棟の人口が明らかに減っていた。
(誰か、いる?)
特別棟の手前まで来て、佐藤の足が一瞬止まった。
分かりながらあえて進むしかないのだが、かなりのリスクを伴っている。
相手の間合いに入るまであと一歩、そう思った時、予想していなかった一撃が降ってきた。
(木刀?)
降ってきた一撃を反射的に避けようとしたが、予想していなかった一撃は避けきれずこめかみを掠った。
避けたせいで相手との間合いが崩れた。
「お前っ」
相手の顔を確認しようとした時、脇腹付近に相手の手が伸びたのが見えた。
「マジかよっ」
目に入ったものに佐藤は慌てた。
避けようと体をひねるが、軽く触れた瞬間そこからの一撃が脇腹をかけた。
膝から崩れそうになったとき、相手が躊躇なく木刀をまた振り下ろしてきた。腕で払い除けるがさすがに硬い一撃に、顔が歪む。よろけながらの蹴りが、相手にはいったものの、相手は両手でしっかりと握った木刀を振り下ろしてきていた。
(スタンガンと木刀って、殺す気かよ)
咄嗟に頭を庇ったものの、振り下ろす勢いは強くそのまま渡り廊下に倒れた。
地味にスタンガンの一撃が、体にダメージが残していた。立ち上がろうとしたが、動けない。
容赦しない木刀が振り下ろされて、庇うのは頭部だ。だが、所詮腕で庇ったところでどうにもならず、佐藤はろくに抵抗も出来ずに気を失った。
「佐藤くん、カバンはあるけど……どこに行ったのかな?」
相葉が誰もいない生徒会室に入って戸惑っていた。
掃除当番の相葉より、佐藤の方が先に教室を出たはずなのに荷物だけあっていない。
「どうした?」
入口で戸惑っていたら、遠山もやってきて相葉に尋ねる。
「佐藤くんが居ない」
言われて、遠山も佐藤のカバンを見る。
そんなことをしていると、二年生の二人もやってきた。
「どうしたの?」
「佐藤くんがいないんです」
仮眠室を見てもそこには誰もいなかった。
四人が顔を見合わせていると、相葉のスマホが鳴った。
「神山先輩だ」
なんの用事だろうと応答すると、神山が似合わないぐらいの大声を出してきた。
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