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August
2日目
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「じゃあ、2人とも愛梨のこと宜しくね」
「はい、楽しんできてくださいね」
「…ばぁばじぃじ、バイバイ」
「お土産、買ってくるからね」
朝ご飯を食べてから旅行に行く母と父を玄関まで見送る。
こんなに嬉しそうに手を振る母と父は久しぶりに見たかもしれない。
愛梨は少し寂しそうな顔をしていたが、思いの外めちゃくちゃ会長に懐いていた。今はお絵描きで遊んでもらうのに夢中で寂しがっている場合ではないらしい。
「…懸賞って当たるもんなんですね」
「やっぱり愛梨ちゃんの分も予約しておいた方良かった?」
何気なく独り言で呟いた言葉にとんでもない返答が返ってきて勢いよく振り向く。
愛梨の分の予約って何?どういうこと?
頭の中をフル回転させて、思い返せば泊まることが決まった瞬間、住所やら家族構成やら母と父の休みの予定まで色々聞かれた気がする。
「夫婦水入らずの方がゆっくり出来るだろうし、2人居たら1日くらいは面倒みれるかなと思ったんだけど…」
「…待ってください。まさか懸賞って会長が…?」
「うん。流石に1週間タダで泊めてもらうのも悪いなと思って」
「か、金持ち半端ねえ…」
昨日今日でそれを実行できるあたり流石金持ちである。
母さんが夜嬉しそうに見ていた旅行パンフレットを改めて見ると訳の分からないくらい綺麗で広い部屋と豪華な食事。それに部屋に露天風呂まで。
庶民が泊まることはない程豪華で開いた口が塞がらない。そりゃ父さんも母さんもウキウキになるわ。俺も行きたい。
今頃温泉旅行を満喫しているであろう父と母を思い浮かべながら俺はひたすらパンフレットを眺めることしかできないのであった。
そして時刻は昼過ぎ。
お昼ご飯は母さんが作ってくれていた炒飯を食べて、お腹いっぱいになった愛梨は爆睡してしまい、室内は外から微かに聞こえるセミの鳴き声が響いた。
「どうですか、田舎生活は」
「予想以上に最高」
「そりゃよかった」
寝ている愛梨の横で漫画を読んでいる会長に冷たいコーヒーをいれて隣に座る。
会長が読んでいる漫画は俺が暇潰しがてらと思い、姉の部屋から適当に持ってきた少女漫画。キラキラとした表紙のイラストがこちらを見ているような気がする。
「面白いですか、それ」
「男が完璧すぎて面白い」
「…会長、鏡見た事あります?」
むしろその漫画の男より貴方の方がスペック高い説ありますけど。
ボケなのか本気なのかよく分からない会長は置いといて、隣で気持ちよさそうに眠る愛梨の頭を撫でた。
「結局会長から全然離れませんでしたね」
「まさか俺もここまで懐かれるとは思ってなかった 」
「子供好きなんですか?やけに扱い上手いですよね」
「結構好き。大人と違って素直で可愛いし。あと扱いやすい」
意外だなと思っていたが理由は全然意外じゃなかった。むしろイメージ通り。
暇なので会長の読んでいた漫画を俺も手にとって読んでいるといつのまにか寝てしまい、次起きた時にはすっかり外は薄暗くなっていた。
「あ、みなと!起きた!」
「…おはよ、愛梨」
アニメを見ている愛梨が楽しそうに抱き着いてくる。ぐるりとリビングを見渡せば、夕飯の支度をしている会長の背中が見えて、自然とキッチンへと身体が向かう。
「すいません、手伝います」
「もうほぼ出来てるから皿出してくれる?」
とろとろ卵のオムライスとコンソメスープにサラダ。
言われた通り皿を出すと完璧なまでの夕飯がテーブルに並んで思わずお腹が鳴った。
愛梨も匂いにつられて来たようで目をキラキラさせながらテーブルを見つめている。
「愛梨ちゃんが何が好きかわからなかったからとりあえず定番のもの作ってみたんだけど…」
「あいり、オムライス大好き!」
いただきます、と口の中に含むと美味しさが広がって自然と美味しいという言葉が口から出た。愛梨も同じことを思ったらしく、美味しい!とばくばくと勢いよく食べてあっという間に完食。
空っぽになったお皿を流しに置いて、お風呂にお湯が溜まる間に洗い物をする。
会長は食後のコーヒーを飲みながらスマホでゲームをしていて、愛梨はテレビに夢中だった。
「愛梨、お風呂入ろっか」
「しのぐさんは?一緒に入らないの?」
「えっ」
予想もしない返しに思わず聞き返してしまう。
悪びれもなくこういうこと言っちゃう子供って怖い。
というか男同士でお風呂に入ることに抵抗を感じてしまった自分が怖い。
「どうする?一緒に入る?」
「聞くまでもないでしょーよ…」
すっかり学園に毒されてしまっているなとショックを受けながらも、わざと聞いてくる会長に俺は眉を潜めた。
ここで抵抗してしまうと何だか意識してしまっているようで嫌だったが、どうしても無理なものは無理なので愛梨には「明日は凌さんと一緒に入りなさい」ということしか出来ず。
そしたら今度は皆お風呂を終えてからテレビを見ていた愛梨が瞼を擦りながら口を開いた。
「…3人一緒に寝るのもだめ?」
今度は少し悲しそうな顔でそう訊ねられ、しかもいつもは母さんと父さんの3人で川の字になって寝ているという話付き。
断る理由がなく、まあ寝るくらいならいいかなと思ったが一応会長の意見を聞くため、ちらりと視線を向ける。
「俺はいいよ。減るもんじゃないし」
「やったーー!!!」
本当によかったのかこれで。
少し後悔し始めそうだった脳みそを誤魔化すように俺は3人で寝るために布団を取りに2階へと向かった。
「しのぐさん、みなと、おやすみ!」
「おやすみ」
リビングに布団を敷いて、俺、愛梨、会長の並びで川の字で転がると愛梨は5分もしないうちに寝息を立てる。沢山遊んだから疲れたんだろう。
それに比べて俺は昼過ぎに寝たせいか昨日のようには寝付けず、小さな声で隣の隣で寝ている会長に話しかけた。
「…寝ました?」
「全然」
まだ10時になったばかりくらいだから当たり前か。
会長はもそもそとスマホをとりだして、ニュースを見ているようだった。
「…会長が実家来てくれて良かったです」
「なに?また熱でもあるの?」
「違いますよ」
素直に思っていたことを口にするとスマホのライトで照らされた会長の顔が怪訝そうな表情でこちらを見る。
「愛梨のあんなに楽しそうな顔は久々に見たんで…来てくれてよかったなって。あと母と父も久々に旅行行かせてあげられましたし」
最初は嫌だったけど、愛梨も楽しそうだし、母と父もすごく楽しそうだった。俺が1人で実家に帰っていたらこんな表情は見られなかっただろう。
会長がそっかと言った後、暫くの沈黙が続いて時計の秒針だけが部屋に響く。もう寝ようと体制を変えた瞬間、今度は会長が口を開いた。
「湊とお姉さんって性格も似てた?」
「そうですね…似てましたけど姉貴の方が少し大人しかったかな」
俺の記憶の中では性格も似てるからか喧嘩もあんまりしたことがなかった。
お互いそこまで騒がしい方ではないが、姉は特に大人しくおっとりした性格をしていたし、怒った姿をあまり見たことがない。あ、でも1回喧嘩した時はめちゃくちゃ怖かったっけ。
「どうして急に?」
「愛梨ちゃんが湊といるとママと居るみたいで落ち着くって言ってたから。性格も似てるのかなって」
「そんなことまで相談される仲になってたんですか…」
俺にそんなこと言ってくれたことないのに。
つか、会って2日そこらなのに懐き方が尋常じゃない。会長の手懐け方が上手いのか、愛梨が面食いなのか。俺としては軽くショックである。
「はい、楽しんできてくださいね」
「…ばぁばじぃじ、バイバイ」
「お土産、買ってくるからね」
朝ご飯を食べてから旅行に行く母と父を玄関まで見送る。
こんなに嬉しそうに手を振る母と父は久しぶりに見たかもしれない。
愛梨は少し寂しそうな顔をしていたが、思いの外めちゃくちゃ会長に懐いていた。今はお絵描きで遊んでもらうのに夢中で寂しがっている場合ではないらしい。
「…懸賞って当たるもんなんですね」
「やっぱり愛梨ちゃんの分も予約しておいた方良かった?」
何気なく独り言で呟いた言葉にとんでもない返答が返ってきて勢いよく振り向く。
愛梨の分の予約って何?どういうこと?
頭の中をフル回転させて、思い返せば泊まることが決まった瞬間、住所やら家族構成やら母と父の休みの予定まで色々聞かれた気がする。
「夫婦水入らずの方がゆっくり出来るだろうし、2人居たら1日くらいは面倒みれるかなと思ったんだけど…」
「…待ってください。まさか懸賞って会長が…?」
「うん。流石に1週間タダで泊めてもらうのも悪いなと思って」
「か、金持ち半端ねえ…」
昨日今日でそれを実行できるあたり流石金持ちである。
母さんが夜嬉しそうに見ていた旅行パンフレットを改めて見ると訳の分からないくらい綺麗で広い部屋と豪華な食事。それに部屋に露天風呂まで。
庶民が泊まることはない程豪華で開いた口が塞がらない。そりゃ父さんも母さんもウキウキになるわ。俺も行きたい。
今頃温泉旅行を満喫しているであろう父と母を思い浮かべながら俺はひたすらパンフレットを眺めることしかできないのであった。
そして時刻は昼過ぎ。
お昼ご飯は母さんが作ってくれていた炒飯を食べて、お腹いっぱいになった愛梨は爆睡してしまい、室内は外から微かに聞こえるセミの鳴き声が響いた。
「どうですか、田舎生活は」
「予想以上に最高」
「そりゃよかった」
寝ている愛梨の横で漫画を読んでいる会長に冷たいコーヒーをいれて隣に座る。
会長が読んでいる漫画は俺が暇潰しがてらと思い、姉の部屋から適当に持ってきた少女漫画。キラキラとした表紙のイラストがこちらを見ているような気がする。
「面白いですか、それ」
「男が完璧すぎて面白い」
「…会長、鏡見た事あります?」
むしろその漫画の男より貴方の方がスペック高い説ありますけど。
ボケなのか本気なのかよく分からない会長は置いといて、隣で気持ちよさそうに眠る愛梨の頭を撫でた。
「結局会長から全然離れませんでしたね」
「まさか俺もここまで懐かれるとは思ってなかった 」
「子供好きなんですか?やけに扱い上手いですよね」
「結構好き。大人と違って素直で可愛いし。あと扱いやすい」
意外だなと思っていたが理由は全然意外じゃなかった。むしろイメージ通り。
暇なので会長の読んでいた漫画を俺も手にとって読んでいるといつのまにか寝てしまい、次起きた時にはすっかり外は薄暗くなっていた。
「あ、みなと!起きた!」
「…おはよ、愛梨」
アニメを見ている愛梨が楽しそうに抱き着いてくる。ぐるりとリビングを見渡せば、夕飯の支度をしている会長の背中が見えて、自然とキッチンへと身体が向かう。
「すいません、手伝います」
「もうほぼ出来てるから皿出してくれる?」
とろとろ卵のオムライスとコンソメスープにサラダ。
言われた通り皿を出すと完璧なまでの夕飯がテーブルに並んで思わずお腹が鳴った。
愛梨も匂いにつられて来たようで目をキラキラさせながらテーブルを見つめている。
「愛梨ちゃんが何が好きかわからなかったからとりあえず定番のもの作ってみたんだけど…」
「あいり、オムライス大好き!」
いただきます、と口の中に含むと美味しさが広がって自然と美味しいという言葉が口から出た。愛梨も同じことを思ったらしく、美味しい!とばくばくと勢いよく食べてあっという間に完食。
空っぽになったお皿を流しに置いて、お風呂にお湯が溜まる間に洗い物をする。
会長は食後のコーヒーを飲みながらスマホでゲームをしていて、愛梨はテレビに夢中だった。
「愛梨、お風呂入ろっか」
「しのぐさんは?一緒に入らないの?」
「えっ」
予想もしない返しに思わず聞き返してしまう。
悪びれもなくこういうこと言っちゃう子供って怖い。
というか男同士でお風呂に入ることに抵抗を感じてしまった自分が怖い。
「どうする?一緒に入る?」
「聞くまでもないでしょーよ…」
すっかり学園に毒されてしまっているなとショックを受けながらも、わざと聞いてくる会長に俺は眉を潜めた。
ここで抵抗してしまうと何だか意識してしまっているようで嫌だったが、どうしても無理なものは無理なので愛梨には「明日は凌さんと一緒に入りなさい」ということしか出来ず。
そしたら今度は皆お風呂を終えてからテレビを見ていた愛梨が瞼を擦りながら口を開いた。
「…3人一緒に寝るのもだめ?」
今度は少し悲しそうな顔でそう訊ねられ、しかもいつもは母さんと父さんの3人で川の字になって寝ているという話付き。
断る理由がなく、まあ寝るくらいならいいかなと思ったが一応会長の意見を聞くため、ちらりと視線を向ける。
「俺はいいよ。減るもんじゃないし」
「やったーー!!!」
本当によかったのかこれで。
少し後悔し始めそうだった脳みそを誤魔化すように俺は3人で寝るために布団を取りに2階へと向かった。
「しのぐさん、みなと、おやすみ!」
「おやすみ」
リビングに布団を敷いて、俺、愛梨、会長の並びで川の字で転がると愛梨は5分もしないうちに寝息を立てる。沢山遊んだから疲れたんだろう。
それに比べて俺は昼過ぎに寝たせいか昨日のようには寝付けず、小さな声で隣の隣で寝ている会長に話しかけた。
「…寝ました?」
「全然」
まだ10時になったばかりくらいだから当たり前か。
会長はもそもそとスマホをとりだして、ニュースを見ているようだった。
「…会長が実家来てくれて良かったです」
「なに?また熱でもあるの?」
「違いますよ」
素直に思っていたことを口にするとスマホのライトで照らされた会長の顔が怪訝そうな表情でこちらを見る。
「愛梨のあんなに楽しそうな顔は久々に見たんで…来てくれてよかったなって。あと母と父も久々に旅行行かせてあげられましたし」
最初は嫌だったけど、愛梨も楽しそうだし、母と父もすごく楽しそうだった。俺が1人で実家に帰っていたらこんな表情は見られなかっただろう。
会長がそっかと言った後、暫くの沈黙が続いて時計の秒針だけが部屋に響く。もう寝ようと体制を変えた瞬間、今度は会長が口を開いた。
「湊とお姉さんって性格も似てた?」
「そうですね…似てましたけど姉貴の方が少し大人しかったかな」
俺の記憶の中では性格も似てるからか喧嘩もあんまりしたことがなかった。
お互いそこまで騒がしい方ではないが、姉は特に大人しくおっとりした性格をしていたし、怒った姿をあまり見たことがない。あ、でも1回喧嘩した時はめちゃくちゃ怖かったっけ。
「どうして急に?」
「愛梨ちゃんが湊といるとママと居るみたいで落ち着くって言ってたから。性格も似てるのかなって」
「そんなことまで相談される仲になってたんですか…」
俺にそんなこと言ってくれたことないのに。
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