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始まりの街ゴスル
いざ!!ランキング狩り!!③
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時刻は5:00になる。
イベント終了まで残り7時間となったところで、睡月は自分のランキングを確認する。
「528ポイント、1位!!やった!!」
睡月がターゲットにしていたランキング内のパーティーに加えて、移動中に出会ったパーティーやソロプレイヤーも倒していたため、目標の500ポイントよりも28ポイント多くなっている。
睡月のランキング1つ下にいるパーティーは、218ポイント。
2倍以上の差がある。
余程のことがなければ逆転されることは無いだろう。
それに、ソロである自分を狙ってきても大したポイントにならない。
そう鷹を括っていた。
時刻は9:00を過ぎた。
木の上で寝ていた睡月は自分の周りの空気の動きがおかしいことに気づき、目を覚ます。
寝ている間にも何回か襲われたが、全て返り討ち。
だが、それは全てワンパーティーだったり、ソロだったり、5人以下で襲われていた。
しかし、今睡月が感じているのはかなりの数だ。
恐らく50人近くいる。
睡月は木から飛び降りると、首をゴキゴキと鳴らして全身を解す。
【睡拳】をいつでも発動できるようにしながら、睡月は隠れている襲撃者達に声をかけた。
「随分多いね。出ておいでよ」
気付かれていては奇襲の意味が無いと分かっているのか、大人しくぞろぞろと姿を現す。
その数65。
その殆どが睡月にやられたプレイヤー達だ。
「この状況でも焦ってないのは自信か、慢心か.....どちらにせよおまえはここで倒されるだよ!!行くぞてめぇら!!」
「「「「「「「おぉぉぉぉぉ!!」」」」」」」
1人の男の掛け声とともに、65人が一斉に襲いかかる。
前衛職の剣士や盾が睡月に攻撃を仕掛け、狩人や魔法使いが支援するような動きだ。
傍から見たら一種のレイド戦のように見えるだろう。
睡月は焦ることなく、【睡拳】を発動させる。
【眠りの聖域】を発動させてガン無視を決め込んでも良かったが、流石にここまで五月蝿いと例え睡月でも寝ずらい。
寝れないことは無いのが睡月らしいが.....
ここにいるプレイヤーの殆どが1回デスしているはずなので、10%ステータスが減少しているはずだ。
ここにいるプレイヤー全員を倒してしまえば、65人でも睡月には叶わないという事になる。
それに20%のステータス減少ペナルティが課されるため、再び睡月を襲うとしたらもっと人を集めないといけないだろう。
睡月がランキング狩りをし終えたのは5時、そして襲って来たのが9時、最低でも3時間近くは人集めに時間がかかったのだろう。
そうするとこの戦闘を終えれば、大きい戦闘はもう無い。
ちまちま襲われる事はあるだろが、これが最後の大仕事だ。
睡月は【睡拳】を発動させると、素早く移動する。
ここは森エリアだ。
木が沢山生えており、そこに身を隠しているプレイヤーも何人かいる。
まずはそこから狙っていった。
基本隠れているプレイヤーは魔法職だったり、ヒーラーだ。
移動すると言っても、睡月は囲まれている。
間をすり抜けて倒しに行くには、どうしても周りにいるプレイヤーをなぎ倒していかなければならない。
ここが森エリアでなければ。
睡月は木を足場にして空中を移動する。
まるで忍者だ。
本来そのそのような移動方法をすることは出来ない。
それができるのは、【睡拳】で上がったステータスのお陰だ。
空中を飛び回りながら一人一人確実に仕留める。
流石に首を折るだけでは時間がかかりすぎるので、使える魔法を全て使って仕留めていく。
魔法レベル1で使える攻撃魔法は全部で8つ。
詠唱時間は8秒なので、攻撃魔法を一つづつ1秒ずつずらしながら詠唱。
クールタイムが終われば直ぐに詠唱開始。
睡月は高速で空中を移動する魔法使いとなった。
最早誰であろうと睡月を捕らえることは出来ない。
VITとSTRが高いと思っていたプレイヤー達からしたら悪夢である。
魔法レベル1と言うあまり強くない魔法1発で、味方が火をかけたアイスクリームのように簡単に溶けていくのだから。
それは睡月のINTが異常な程高いことを示していた。
炎が、水が、風が、土が、光がら闇が、氷が、雷が、無差別に彼らの頭上から降り注がれる。
それはまるで、愚かな人間に向かって黒の悪魔が天罰を下す光景だ。
最早戦闘というものではなく、それは殺戮に近かった。
一応魔法が使える者や弓を持つ者達が空中を飛び回る睡月を打ち落とそうと魔法を放ち矢を射るが、睡月に当たる事なく、虚しく空へと打ち上げられた。
そして応戦した者から降り注がれる天罰を受けて消えていく。
「ば.....馬鹿な.....こんなはずじゃ.....」
残された者達は抗うことすら許されず、ただただ立ち尽くし、下される天罰を受けるのみだった。
戦闘時間はたったの5分。
「よーし!!殲滅完了~!!後はゆっくり寝れるね!!」
プレイヤー65人は森の土に返った。
後に全プレイヤーに語り継がれる『黒の悪魔の天罰』はここに終結し、イベントも無事、終わりを迎えたのだった。
第1回イベント終了!!もちろん睡月のランキングは1位です。
イベント終了まで残り7時間となったところで、睡月は自分のランキングを確認する。
「528ポイント、1位!!やった!!」
睡月がターゲットにしていたランキング内のパーティーに加えて、移動中に出会ったパーティーやソロプレイヤーも倒していたため、目標の500ポイントよりも28ポイント多くなっている。
睡月のランキング1つ下にいるパーティーは、218ポイント。
2倍以上の差がある。
余程のことがなければ逆転されることは無いだろう。
それに、ソロである自分を狙ってきても大したポイントにならない。
そう鷹を括っていた。
時刻は9:00を過ぎた。
木の上で寝ていた睡月は自分の周りの空気の動きがおかしいことに気づき、目を覚ます。
寝ている間にも何回か襲われたが、全て返り討ち。
だが、それは全てワンパーティーだったり、ソロだったり、5人以下で襲われていた。
しかし、今睡月が感じているのはかなりの数だ。
恐らく50人近くいる。
睡月は木から飛び降りると、首をゴキゴキと鳴らして全身を解す。
【睡拳】をいつでも発動できるようにしながら、睡月は隠れている襲撃者達に声をかけた。
「随分多いね。出ておいでよ」
気付かれていては奇襲の意味が無いと分かっているのか、大人しくぞろぞろと姿を現す。
その数65。
その殆どが睡月にやられたプレイヤー達だ。
「この状況でも焦ってないのは自信か、慢心か.....どちらにせよおまえはここで倒されるだよ!!行くぞてめぇら!!」
「「「「「「「おぉぉぉぉぉ!!」」」」」」」
1人の男の掛け声とともに、65人が一斉に襲いかかる。
前衛職の剣士や盾が睡月に攻撃を仕掛け、狩人や魔法使いが支援するような動きだ。
傍から見たら一種のレイド戦のように見えるだろう。
睡月は焦ることなく、【睡拳】を発動させる。
【眠りの聖域】を発動させてガン無視を決め込んでも良かったが、流石にここまで五月蝿いと例え睡月でも寝ずらい。
寝れないことは無いのが睡月らしいが.....
ここにいるプレイヤーの殆どが1回デスしているはずなので、10%ステータスが減少しているはずだ。
ここにいるプレイヤー全員を倒してしまえば、65人でも睡月には叶わないという事になる。
それに20%のステータス減少ペナルティが課されるため、再び睡月を襲うとしたらもっと人を集めないといけないだろう。
睡月がランキング狩りをし終えたのは5時、そして襲って来たのが9時、最低でも3時間近くは人集めに時間がかかったのだろう。
そうするとこの戦闘を終えれば、大きい戦闘はもう無い。
ちまちま襲われる事はあるだろが、これが最後の大仕事だ。
睡月は【睡拳】を発動させると、素早く移動する。
ここは森エリアだ。
木が沢山生えており、そこに身を隠しているプレイヤーも何人かいる。
まずはそこから狙っていった。
基本隠れているプレイヤーは魔法職だったり、ヒーラーだ。
移動すると言っても、睡月は囲まれている。
間をすり抜けて倒しに行くには、どうしても周りにいるプレイヤーをなぎ倒していかなければならない。
ここが森エリアでなければ。
睡月は木を足場にして空中を移動する。
まるで忍者だ。
本来そのそのような移動方法をすることは出来ない。
それができるのは、【睡拳】で上がったステータスのお陰だ。
空中を飛び回りながら一人一人確実に仕留める。
流石に首を折るだけでは時間がかかりすぎるので、使える魔法を全て使って仕留めていく。
魔法レベル1で使える攻撃魔法は全部で8つ。
詠唱時間は8秒なので、攻撃魔法を一つづつ1秒ずつずらしながら詠唱。
クールタイムが終われば直ぐに詠唱開始。
睡月は高速で空中を移動する魔法使いとなった。
最早誰であろうと睡月を捕らえることは出来ない。
VITとSTRが高いと思っていたプレイヤー達からしたら悪夢である。
魔法レベル1と言うあまり強くない魔法1発で、味方が火をかけたアイスクリームのように簡単に溶けていくのだから。
それは睡月のINTが異常な程高いことを示していた。
炎が、水が、風が、土が、光がら闇が、氷が、雷が、無差別に彼らの頭上から降り注がれる。
それはまるで、愚かな人間に向かって黒の悪魔が天罰を下す光景だ。
最早戦闘というものではなく、それは殺戮に近かった。
一応魔法が使える者や弓を持つ者達が空中を飛び回る睡月を打ち落とそうと魔法を放ち矢を射るが、睡月に当たる事なく、虚しく空へと打ち上げられた。
そして応戦した者から降り注がれる天罰を受けて消えていく。
「ば.....馬鹿な.....こんなはずじゃ.....」
残された者達は抗うことすら許されず、ただただ立ち尽くし、下される天罰を受けるのみだった。
戦闘時間はたったの5分。
「よーし!!殲滅完了~!!後はゆっくり寝れるね!!」
プレイヤー65人は森の土に返った。
後に全プレイヤーに語り継がれる『黒の悪魔の天罰』はここに終結し、イベントも無事、終わりを迎えたのだった。
第1回イベント終了!!もちろん睡月のランキングは1位です。
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