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始まりの街ゴスル
街の外へ!!
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睡拳を獲得した後、残りの2冊も一応読み終えた睡月は、早速街の外へ行くことにした。
「どんなモンスターがいるのかな?....あっ私は寝てるからどんなモンスターか見れないじゃん。まっいっか」
街の外へ出ると、目を瞑り寝始める。
【睡拳】を発動させながら、寝ているまま走り始めた。
始まりの街ゴスルを出てある程度歩くと、森がある。
大体のプレイヤーはその森でLv上げをするのだ。
睡月もその森に入って行った。
......寝ながら。
最初にエンカウントしたのはゴブリンと言うモンスターだ。
少し醜い顔で緑色の肌をしており、身長は6歳児程の大きさ、棍棒を持っており、まさにみんなが想像するゴブリンみたいな感じだ。
睡月は寝ているためゴブリンが見えていない。
だが、そこにモンスターがいることは分かっていた。
抱きしめていた枕をバットを振るようにスイングする。
「グギャ!!」
睡月の振った枕がゴブリンに当たり、ゴブリンは悲鳴をあげながら吹き飛ぶ。
ダメージエフェクトである赤色のポリゴンが飛び散り、ゴブリンのHPは0になった。
HPが0となったゴブリンはポリゴンになって消えて行く。
ゴブリンを倒したことにより、お金と経験値、そして素材が睡月に入る。
『Lvが上がりました。Lvポイントが3増えました』
Lvアップした事を知らせるアナウンスが流れる。
本来Lv1である睡月は、ゴブリンをたった一撃で倒すことはできない。
だがそれを可能にするのが【睡拳】の効果である、睡眠状態なら全ステータス5倍だ。
ゴブリンのステータスは【睡拳】を使っていない睡月より少し下ぐらいだ。
5倍もステータス差があるので、一瞬でHPを持っていかれたのだ。
そしてこの森は余程奥に行かない限り、強いモンスターは出てこない。
森に入ってすぐの場所にいる睡月は無双状態に近かった。
次にエンカウントしたのはスライム。
ファンタジー世界(ドラ○エ)では、定番の雑魚キャラだ。
流石に見が全く同じという事はないが、青色の丸いプルプルとした可愛らしいモンスターだ。
睡月には見えていないが。
ぴょんと飛びながら体当たりをしようとするスライムを、睡月は先程と同じように枕をスイングして攻撃する。
クリーンヒット、ホームランだ。
スライムは遠いお星様になった。
次にエンカウントしたのはコボルト。
作品によって可愛い感じの犬だったり、醜い顔の犬だったりと様々だ。
このゲームでは可愛い感じの犬なのだが睡月には見えていない。
ゴブリン同様吹き飛ばされてノックアウト。
睡月の経験値となった。
森の浅い所では、この3体のモンスターしかいない。
どのモンスターも一撃で倒せる睡月にとっては、戦闘ではなくただコマンドをポチポチ押すだけのゲームのような作業でしかなかった。
数時間後、
『Lvが上がりました。Lvポイントが3増えました』
何度目かのLvアップした事を知らせるアナウンスが流れる。
「ふみゅ?そろそろいいかな」
睡月は森の中で目覚める。
「取り敢えず街に戻るか」
てくてくと歩きながら街へ戻る。
街へ戻り、『始まりの宿』へ足を運ぶ。
今回のLv上げで3000ゴールド近く稼いだのでお金の心配はない。
『始まりの宿』へ入るとローリンが全力でハグをしてくる。
「いやぁぁぁ!!お帰り!!スーハースーハー、いやぁ可愛いなぁ!!やっぱり嫌なことがあったら、可愛いものを愛でるに限るわぁ~」
2つの大きいメロンに顔を埋める形になった睡月は、例のごとく窒息ダメージを受けるのだった。
「で?何があったのさ?」
ローリンから解放された睡月は、嫌なことがあったというローリンから話を聞いていた。
「いやぁ、それがね。この店の料理ってボアの肉がメインなんだけど、それを納品してくれる人がほかの街に行っちゃってね。しかもその理由が結婚。独り身だから悲しくなっちゃってね」
「それで私に抱きついてきたと?」
「ごめんね。宿代半額と夕飯代タダで許して」
お願い、と手を合わせて謝る。
「はぁ、いいよ許してあげるけど私を窒息させるのはやめてね。それでボアって何?」
睡月は、ゴブリンとスライムとコボルトにしかあっていない。
ボアを知っているはずがなかった。
最も、ゴブリンとスライムとコボルトも寝ていたので姿を見たわけではないのだが。
「ボアって言うのはね、イノシシのモンスターよ。幸い納品してくれる人が見つかったからよかったけどね。アリスちゃんも、もしボアの肉を持ってたら私に売ってくれていいわよ。特別に買い取ってあげる」
ウインクしながら、料理を出してくる。
ボア肉のステーキだ。
頂きます、と手を合わせてから料理を食べ始める。
夕方は過ぎているので外はもう暗い。
1階の食堂にいるのは、睡月とローリンだけだった。
「ふーん。ボアってどこで出るの?」
「この街を出て、少し行くと森があるのよ。ちょっと奥に行くとボアがいるはずよ。そこまで強くないらしいわ」
今日戦ったモンスターはあまりお金にならなかった。
いくつか素材も手に入ったが、売ってもそれほど高くなかった。
どうせなら美味しく食べれるうえ、買い取ってもらえるボアの方がいい。
「わかった。明日ボアを狩りに行ってみるよ。イノシシって見たことないんだよなぁ」
行ったところでどうせ寝ているため、ボアの姿を見ることはないという事に気づいてない睡月だった。
「どんなモンスターがいるのかな?....あっ私は寝てるからどんなモンスターか見れないじゃん。まっいっか」
街の外へ出ると、目を瞑り寝始める。
【睡拳】を発動させながら、寝ているまま走り始めた。
始まりの街ゴスルを出てある程度歩くと、森がある。
大体のプレイヤーはその森でLv上げをするのだ。
睡月もその森に入って行った。
......寝ながら。
最初にエンカウントしたのはゴブリンと言うモンスターだ。
少し醜い顔で緑色の肌をしており、身長は6歳児程の大きさ、棍棒を持っており、まさにみんなが想像するゴブリンみたいな感じだ。
睡月は寝ているためゴブリンが見えていない。
だが、そこにモンスターがいることは分かっていた。
抱きしめていた枕をバットを振るようにスイングする。
「グギャ!!」
睡月の振った枕がゴブリンに当たり、ゴブリンは悲鳴をあげながら吹き飛ぶ。
ダメージエフェクトである赤色のポリゴンが飛び散り、ゴブリンのHPは0になった。
HPが0となったゴブリンはポリゴンになって消えて行く。
ゴブリンを倒したことにより、お金と経験値、そして素材が睡月に入る。
『Lvが上がりました。Lvポイントが3増えました』
Lvアップした事を知らせるアナウンスが流れる。
本来Lv1である睡月は、ゴブリンをたった一撃で倒すことはできない。
だがそれを可能にするのが【睡拳】の効果である、睡眠状態なら全ステータス5倍だ。
ゴブリンのステータスは【睡拳】を使っていない睡月より少し下ぐらいだ。
5倍もステータス差があるので、一瞬でHPを持っていかれたのだ。
そしてこの森は余程奥に行かない限り、強いモンスターは出てこない。
森に入ってすぐの場所にいる睡月は無双状態に近かった。
次にエンカウントしたのはスライム。
ファンタジー世界(ドラ○エ)では、定番の雑魚キャラだ。
流石に見が全く同じという事はないが、青色の丸いプルプルとした可愛らしいモンスターだ。
睡月には見えていないが。
ぴょんと飛びながら体当たりをしようとするスライムを、睡月は先程と同じように枕をスイングして攻撃する。
クリーンヒット、ホームランだ。
スライムは遠いお星様になった。
次にエンカウントしたのはコボルト。
作品によって可愛い感じの犬だったり、醜い顔の犬だったりと様々だ。
このゲームでは可愛い感じの犬なのだが睡月には見えていない。
ゴブリン同様吹き飛ばされてノックアウト。
睡月の経験値となった。
森の浅い所では、この3体のモンスターしかいない。
どのモンスターも一撃で倒せる睡月にとっては、戦闘ではなくただコマンドをポチポチ押すだけのゲームのような作業でしかなかった。
数時間後、
『Lvが上がりました。Lvポイントが3増えました』
何度目かのLvアップした事を知らせるアナウンスが流れる。
「ふみゅ?そろそろいいかな」
睡月は森の中で目覚める。
「取り敢えず街に戻るか」
てくてくと歩きながら街へ戻る。
街へ戻り、『始まりの宿』へ足を運ぶ。
今回のLv上げで3000ゴールド近く稼いだのでお金の心配はない。
『始まりの宿』へ入るとローリンが全力でハグをしてくる。
「いやぁぁぁ!!お帰り!!スーハースーハー、いやぁ可愛いなぁ!!やっぱり嫌なことがあったら、可愛いものを愛でるに限るわぁ~」
2つの大きいメロンに顔を埋める形になった睡月は、例のごとく窒息ダメージを受けるのだった。
「で?何があったのさ?」
ローリンから解放された睡月は、嫌なことがあったというローリンから話を聞いていた。
「いやぁ、それがね。この店の料理ってボアの肉がメインなんだけど、それを納品してくれる人がほかの街に行っちゃってね。しかもその理由が結婚。独り身だから悲しくなっちゃってね」
「それで私に抱きついてきたと?」
「ごめんね。宿代半額と夕飯代タダで許して」
お願い、と手を合わせて謝る。
「はぁ、いいよ許してあげるけど私を窒息させるのはやめてね。それでボアって何?」
睡月は、ゴブリンとスライムとコボルトにしかあっていない。
ボアを知っているはずがなかった。
最も、ゴブリンとスライムとコボルトも寝ていたので姿を見たわけではないのだが。
「ボアって言うのはね、イノシシのモンスターよ。幸い納品してくれる人が見つかったからよかったけどね。アリスちゃんも、もしボアの肉を持ってたら私に売ってくれていいわよ。特別に買い取ってあげる」
ウインクしながら、料理を出してくる。
ボア肉のステーキだ。
頂きます、と手を合わせてから料理を食べ始める。
夕方は過ぎているので外はもう暗い。
1階の食堂にいるのは、睡月とローリンだけだった。
「ふーん。ボアってどこで出るの?」
「この街を出て、少し行くと森があるのよ。ちょっと奥に行くとボアがいるはずよ。そこまで強くないらしいわ」
今日戦ったモンスターはあまりお金にならなかった。
いくつか素材も手に入ったが、売ってもそれほど高くなかった。
どうせなら美味しく食べれるうえ、買い取ってもらえるボアの方がいい。
「わかった。明日ボアを狩りに行ってみるよ。イノシシって見たことないんだよなぁ」
行ったところでどうせ寝ているため、ボアの姿を見ることはないという事に気づいてない睡月だった。
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