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終焉と龍

fourth fiveと???

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前回のあらすじ

 ????



※三人称視点です。

「ふーふふーんふふーん♪」

 鼻歌を歌いながら、買い物をする1人のメイド。

 異様に整ったその容姿に、すれ違う人々は皆振り返る。

 それはこの街の日常だ。

「お、これはいい感じですね。おば様。これを1つ貰えますか?」

「あら、久しぶりね。fourth fiveちゃん.....はいどうぞ」

 fourth fiveと呼ばれたメイドは、ふくよかな体型をしたおばさんから物を受け取る。

「お久しぶりです。また来ますね」

「えぇ。楽しみに待っているわ」

 fourth fiveが買い物をしていると、視線を感じるようになる。

 元々目立つ服を着ているので、視線を感じるのはいつもの事だ。

 しかし、この視線は違う。

 明らかに何か敵意を持っていた。

「誰ですかね......」

 こういう時は、大人しく家に帰るのが1番だ。

 家に戻れば、世界最強の主人やその仲間たちがいる。

 fourth failureの足がほんの少し早くなる。

 その時だった。

 世界は隔離され、fourth fiveが取り残される。

「これは.......」

「初めましてfourth fiveさん」

 後ろからかけられた声に、振り向くと、背中から純白の翼を生やした天使がそこにはいた。

 少し違和感があるのは、頭の上にある輪っか。

 蛇のようなものが、己の尻尾を加えているのだ。

「何かご用で?」

 fourth fiveは後悔する。

 普段は護衛としてお供にしているスライムが、今日に限っていないのだ。

 メイドとして作られたfourth fiveの戦闘能力は低い。

 この時点で、自分の命日をfourth fiveは覚悟した。

「えぇ。我々ウロボロスはあなたがたを排除する事に決めましてね。その宣戦布告をしようと思いまして」

「それはご丁寧にどうも。出来ればさっさと私を家に返して欲しいんですがね。美少女を誘拐とは犯罪ですよ?」

「誘拐だなんてとんでもない。私が今からするのは─────」

 天使の姿が掻き消える。

 ドス

「貴方の断罪ですよ」

 fourth fiveの心臓を貫いた手刀。

 鮮血が飛び散り、赤い花を咲かせる。

 口から血を吐き出し、身体が冷えていく。

 朧げになる意識の中、fourth fiveの脳裏に浮かんだのは、いつもの文句を言いながら自分の料理を食べてくれる優しい主人の顔だった。

「も........け......ん........さ.......ま.......」

 その死体が見つかったのは、彼女が死んでから2日後。

 大通りの外れに半目を開いたメイドが死んでいると、衛兵に報告が入った時だった。
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