【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する

魔王国ジズブと死神

最強と最強⑥

前回のあらすじ

 神が6体＆神より強い奴vs世界最強




 神共の攻撃を避けながら、私は隙を伺う。

 流石に神の攻撃を避け続けるのはきつい。

 既に魔眼を全開で使ってあるが、それでも抑えきれていない。

 結構不味いなこれ。

 何がマズイって、絶対神ゼウスがフリーになるのがマズイ。

 アイツの一撃はかなり強いから、避けるか、攻撃を発動する前に潰すのか基本たのだが、今は女神達が俺の妨害をしてくるから攻撃を潰せない。

 よって避ける一択なのだが、またしても女神がそれの邪魔をしてくる。

 ならば、女神をどうにかすればいいのだが、女神に集中しすぎるとゼウスからの攻撃をまともに食らうのだ。

 それだけは避けたい。

 神の中で最強と謳われる奴の攻撃は、流石に効く。

 本体である死神は、完全に逃げに徹しており、標準が少しズレている攻撃は、当たらない。

 こうなると、私はどうしようも無くなる。

 仕方ない。

 手札を1枚切るとしよう。

｢凍りついた理想郷は常に世界の神秘。始まりの宇宙ですら、その理想郷の前には厭わず凍り、永遠とわにその理想郷を写し続ける。争いを許さぬその姿、正に世界の真理。創り出せ氷の理想郷アイス・ユートピア｣

 私の魔法が発動すると同時に、吹雪は収まり凍りついた理想郷が姿を表す。

 見るもの全てを魅了するその理想郷は、全て氷で作られており、幻想的な風景を映し出す。

 アヴェが女神達を召喚した際、この魔法を打とうと思ったのだが、効果範囲が広すぎて使えなかったのだ。

 それに、これを使うと下手しなくてもアヴェを殺すだろうしな。

 女神共は私の作りだした理想郷には目もくれず、私を襲おうとする。

｢ダメダメ。私、詠唱で言ったでしょ？争いは許さぬって｣

 女神達の攻撃は、私に届くことは無かった。

 凍りついたからだ。

 この氷は理想郷にいる限り溶けることはなく、永遠に閉じ込める。

 そして、この理想郷は一度入ったものを逃さない。

｢流石は絶対神ゼウス。私の魔法を一瞬で見破る辺り格が違うね。それに死神は、運がいい。逃げに徹してたおかげで攻撃をせずに済んだか｣

｢化け物め｣

｢おいおい、心外だな。今のお前は私だぜ？この程度やれるだろ？｣

 この理想郷の攻略法は1つ。

 さあ、どう出る？




 Twitterのトレンドに、｢私はスマホ依存症です｣を目を瞑って打つのがあったんですよ。

 わたしはすまほちぞんしょつでふ

 やった依存性じゃない!!