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魔王国ジズブと死神

魔境とちょっと違う

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前回のあらすじ

 次の目的地は魔国だ!!レッツゴー!!




 2日後、私たちは準備を済まして玄関に集まっていた。

「忘れ物はないね?あったら取りに帰るの面倒だから置いてくよ?」

「問題ないです!!」

「大丈夫よ」

「問題ありません」

「私も大丈夫だよ」

「私は取りに帰れるので、忘れても大丈夫です」

「そもそも私に準備は要りませんので」

(ワタシもないのですぞ!!)

 今回魔国に行くのは、私、シルクさん、クリスさん、リリー、マーリン、アヴェ、セバス、インの7人と1匹だ。

 まぁ、いつもの面子だな。

 武道大会の時はfifth oneも付いてきたが、あれは大会に出るためであって観光するためではない。

 今回はfifth oneはお留守番だ。

「それじゃ、家の事は頼んだぞ」

「お任せ下さい。我らメイド、執事共々ノア様が、いつ帰ってこられてもいいようにしておきます」

 メイド長のfirst oneが深々と頭を下げる。

 家を空けがちな私達を、快く見送ってくれるいいメイドだ。

 私は頭を下げるfirst oneの頭を軽くポンポンと撫でた後、インに話しかける。

「イン。頼んだぞ」

(分かっておりますぞ!!それでは魔王国ジズヤにレッツゴーですぞ!!)

 インが転移を発動させる。

 視界は一瞬で切り替わり、毎度の如く森の中に転移する。

(少し歩きますぞ!!)

 インに連れられて少し歩くと、今回の目的地が見えてくる。

 外の見た目は割と普通だ。

 石でできた城壁は、アルカンでもよく見る光景である。

 魔王国なのだから、もっとこう、人間の骨とかで組まれてる城壁かと思ったのに........残念だ。

 まぁ人間の骨でできた城壁のある国に行きたいかと言われれば、全力でお断りしたい。

 入った瞬間に、殺しに来そうで怖いじゃん?多分世紀末の世界だよ。

 モヒカンのおっさんが汚物を消毒しながら、ヒャッハーって叫んでそう。

 流石にそんなに阿鼻叫喚の地獄絵図は見たくないから、普通でいいな、うん。
 
「私、魔王国来るの初めてなんですけど、イメージでは血肉に飢えた野獣達が蔓延る魔境なんですよね」

「シルクさんもそうなんだ。私もそう思うよ」

「そんな魔境だったら私が行くのを止めてるわよ。戦争勃発なんて嫌よ」

 確かに、そんな魔境ならクリスさんが止めるか。

 私達は、ちょっと期待はずれながらも普通な城壁に向かって歩いていくのだった。




話数確認したら、250話も書いていたんですね。びっくりです。
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感想 369

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