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魔王国ジズブと死神

平穏な日々とクソマズ飯(いつもの)

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前回のあらすじ

 完結まであと二章!!頑張るぞー!!



 平和な日常とは、何事もなく平穏な日を過ごすことだと思っている。

 事実そうだろう。

 朝起きて、庭を軽く散歩し、紅茶を嗜みながら、朝食を食べる。

 実に優雅で平穏な日常だろう。

 この悪魔がいなければ........

「どうですかノア様!!私の最高傑作です!!」

 私は、またしてもfourth fiveの殺人的料理を食べていた。

 あぁ、確かに最高傑作だろうな。

 主に、私を殺せる可能性があるという点で見れば。

 なんで、ただのおにぎりがこんなにやべー色してるの?

 紫色じゃん。

 ヨウ素でもかけたのか?米って反応するのか知らないけど。

 凄いよ。ホントに。

 何が凄いって毒を一切使わずに、人を殺せるレベルの殺傷能力があるのを作れるという事だ。

 毒入りではないが、毒入りの料理である。

「あー、fourth five君。これどうやって作ったの?」

 もう毎回のように聞いている気がするが、一応聞いてみる。

 おそらく返答は『え?普通にお米を炊いて握っただけですよ?』だ。

「え?普通にお米を炊いて握っただけですよ?」

 ほらね。

 普通に炊いてるのに、なんで米の色が紫なんだよ。

 食べたくない。食べたくないが、食べなければならない。

 これがジレンマと言うやつか......

 私は覚悟を決めて、おにぎりを口の中に放り込む。

「おっ........えぇ........」

 まっっっっっっっず!!不味すぎる。

 不味いどころか、なんかダメージ喰らってるんだが?

 味噌汁食べた時も酷がったが、それ以上に今日は不味い。

 喉がやけるとこもなく、プリンのように見た目が完璧なゆえにその違いで不味さを感じることもない。

 シンプルに不味い。

 なんだろう。美味しいお米を全部ブレンドして炊いた後、丸1日放置してレンチンで温め直したような味だ。

 何を言ってるか分からない?大丈夫。私も分からない。

 そして、何故かダメージ喰らってるんだけどどういう事?焼けるような痛みとかないんだどなぁ.......

「どうですかノア様!!美味しいですか?!」

「この表情を見て、美味しいと思える君の思考が羨ましいよ」

「ありがとうございます!!」

「褒めてねぇよ?!」

 平穏な日々では無いが、平和な日常はこうしてすぎていくのだった。



 お米以外にも、ジャガイモとかデンプン反応出ますよね。懐かしいなぁ.......
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