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獣王国サベレズと武道大会
ノアとアヴェ(本戦)②
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前回のあらすじ
3度目の正直になるのか、二度あることは三度あるのか。
試合が始まると同時に、私は魔法を発動させながら突っ込むが、アヴェは強制停止を発動。
初動を止められた私は、即座に黒弾を打ち、アヴェの詠唱をさせないようにさせる。
「そう来ると思いましたよ」
アヴェはなんと、強制停止を解除。
私はそのまま、魔法と一緒に突っ込む。
このままいけば、アヴェは魔法と私の近接格闘、両方を食らう羽目になる。
「転移」
魔法が当たる瞬間、アヴェは転移を発動。
転移先は私の後ろ。真後ろではなく、距離をとった転移だ。
「転移は遅延があるのを忘れたのか?!」
転移先を察知すると同時に、私はその転移先に向かって黒弾を発射。
転移してきたアヴェに当たるかに思えたが.......
「キャンセルです」
転移をキャンセルしやがった。
魔法のキャンセルは、魔力だけを消費してしまう。
転移の使用魔力は結構バカにならないので、何度も使える手ではない。
そうしている間に、最初に放った黒弾がアヴェに命中。
アヴェは黒い雨に打たれる事になる。
「くっ!!」
腕をクロスさせて、黒弾の攻撃を耐えようとするアヴェだが、そこに追い打ちで私の拳が迫る。
「お、らぁ!!」
全力で振り抜いた拳は、アヴェを正確に捉え、壁に吹き飛ばす。
アヴェは受身を取ることもできずに、壁に叩きつけられる。
これは勝負あったか?
「.......危ない。ガードが間に合って無かったら負けてました」
「残念。今ので仕留めれたと思ったんだがな」
巻き起こる土煙の中から、血をあちこちから流すアヴェが出てくる。
やられては無いが、満身創痍だ。
頭から血が流れ落ち、ガードした腕は折れている。
ただ、それらの傷はすぐに魔術によって回復される。
やはり、一撃で仕留める必要があるな。
もう一度、突撃をしようとすると、アヴェの口が大きく弧を描く。
「これで、条件達成ですね。次は私の番です」
「........へぇ」
絶望無き世界の始まりを使うには、長い詠唱が必要だ。
私の妨害が間に合ってしまう。
という事は、他の手段を持っているな?
私の予想は当たっていた。
アヴェは、ゆっくりとその魔術を発動させる。
それはかつて、私がアヴェに与えた名前の由来だった。
「復讐者発動」
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「そう来ると思いましたよ」
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このままいけば、アヴェは魔法と私の近接格闘、両方を食らう羽目になる。
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「転移は遅延があるのを忘れたのか?!」
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「くっ!!」
腕をクロスさせて、黒弾の攻撃を耐えようとするアヴェだが、そこに追い打ちで私の拳が迫る。
「お、らぁ!!」
全力で振り抜いた拳は、アヴェを正確に捉え、壁に吹き飛ばす。
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これは勝負あったか?
「.......危ない。ガードが間に合って無かったら負けてました」
「残念。今ので仕留めれたと思ったんだがな」
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やられては無いが、満身創痍だ。
頭から血が流れ落ち、ガードした腕は折れている。
ただ、それらの傷はすぐに魔術によって回復される。
やはり、一撃で仕留める必要があるな。
もう一度、突撃をしようとすると、アヴェの口が大きく弧を描く。
「これで、条件達成ですね。次は私の番です」
「........へぇ」
絶望無き世界の始まりを使うには、長い詠唱が必要だ。
私の妨害が間に合ってしまう。
という事は、他の手段を持っているな?
私の予想は当たっていた。
アヴェは、ゆっくりとその魔術を発動させる。
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「復讐者発動」
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