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正教会国カンカルトと女神バルフルンテ

正教会国と聖女③

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前回のあらすじ

 教皇なのに教皇とは思えない発言しまくってるけど、大丈夫なの?



 爺さんと話しながら教会の入口に来た。

 こうやって見るとやっぱりデカイな。

 50mぐらいあるんじゃね?ってぐらいでかい。

「私は聖女様を呼んできます。教会の案内はシスターがしてくれますので」

 入口から1人のシスターが出てくる。

 シスターの服装は黒白の修道服だ。

 うーん、普通。

「シスターのサンマリエです。皆様を案内させて頂きます」

 ぺこりと頭を下げるシスター。

「この教会は一般公開されてる教会で、この国1番の観光地なのですよ。聖女様が来るのに少し時間がかかると思うので良かったら見学していってください」

 そう言って教皇はどっかに行ってしまった。

 へぇ、観光地としてねぇ。

 丁度いいし見学してみるか?

 確認の意味を込めてチラッとみんなを見る。

「問題ないです」

「おーけーだよー」

「ノア様の判断に異論などありません」

「わたしもだいじょうぶです」

(わたしも異論なしですぞ!!)

 んじゃぁ見学するか。

「よろしく出来るかい?シスターさん」

「それでは、こちらから参りましょう」

 その後色々と見学させて貰った。

 教会だからか特に何か変わったものは無かったが、本当に一般公開されているらしく結構な人がいた。

 この国の歴史とか展示されてるのは結構面白かったのだが、マーリンはこの国が建国されるよりも前の事も知っているようで寧ろそっちの方が私は聞いてて楽しかったりする。

 だってシスターさんが、「ここは昔、荒野でした」って言ったらマーリンが「あー、昔実験でここら一帯吹き飛ばして荒野にしたわ。懐かしいなぁ」とか言ってるんだよ?笑い堪えるのに必死で、お腹痛かったわ。

 ちなみに私達はVIP扱いだったらしく、本来関係者しか入れないような場所も見せてもらった。

「最後に、この教会の展望台へ行って街を一望しましょうか」

 え?エレベーターとか無いから登って行くのか?シスターさん大丈夫?

 シスターさんのステータスはそのら辺の女性と変わらない。

 50m近いこの教会の階段登れるの?

 と、思っていたらエレベーターっぽいデカい魔道具がありました。

 魔力がある程度あれば簡単に動くらしい。

 すげぇな、この魔道具。

 今度魔道具の研究とかしてみるか?

 魔道具に乗る事約5分。

 頂上に着いた。

「へぇ、結構いい眺めだな」
 
 街を一望できる、とても解放的な景色だ。

「そうですね。とても遠くまで見通せます」

「きれいですね」

「凄いねぇ!!あたしがいた時には見ることができなかった景色だよ!!」

「ノア様の許可さえ貰えれば屋敷に作ってみるのもありですね」

 やてめくれ、めっちゃ目立つ。

「さて、そろそろ聖女様の準備が出来たと思うので行きましょうか」

 聖女様かぁ…どんな人なんだろうか。
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