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絶対不可侵中立国アルカンと第二次勇者戦争

託された少女と見習いメイド③

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前回のあらすじ

 シルクさん号泣、家族が増えたね!!



 セバスチャンが出迎えてくれる。

 取り敢えず所々汚れてるから風呂に入らせるか。

「かしこまりました。今すぐに準備致します」

 え?まだ何も言ってないんだけど?何がかしこまりましたなの?

「我が創造主のお考えが分からないようでは執事失格ですので」

 ちょっとドヤ顔でキメるセバスチャン。

 あかん、セバスチャンがカッコよすぎる。

「おねーさんたちは、きぞくさまなの?」

 少女が聞いてくる。

 そう言えばまだこの子の名前を聞いていなかったな。

 後で自己紹介するからその時でいいか。

「いや、私達は冒険者だよ。普通の冒険者さ」

 貴族は冒険者ギルドに顔を出さないだろ....出さないよね?

「取り敢えずお風呂に入ってさっぱりしてこようか。話はそれからだよ」

 ちょうど風呂の用意が出来たようだしな。

「....ひとりはさみしい」

 少女は小さく呟いた。

 やべぇはこの子可愛い過ぎるわ。

 普段余り人に(私以外)感心を示さないアヴェですら、この子可愛いって顔してるもん。

 一緒に入ってあげたいけど、児ポ感がすごいのでアヴェとマーリンに任せた。

 アヴェもちょっとウキウキしながら少女を連れて言ったので、どこぞの騎士みたいな事にはならないだろう。

「ノア様、あの少女は一体どうしたのですか?」

 自室でくつろいでいると、セバスチャンが話しかけてくる。

「ん?あぁ、それはな────────」

 事情を説明する。

「まだ7歳ぐらいの少女なのに大変ですね」

「ほんとそれな」

 私が7歳の頃は.....何やってたっけな?忘れたわ。

「あの少女をどうするおつもりで?」

「あの子はスライムちゃん達の遊び相手をして貰おうかな。スライムちゃん達も結構暇してるだろうし」

 ちょいちょい遊んであげてはいるが、暇なのは間違いないだろう。

 ちなみに遊びと言っても傍から見れば完全な殺し合いだ。

 スライムちゃん達と遊んでいたらマーリンに慌ててとめられたので、なんで?と聞いたら「殺し合いしてるようにしか見えない」と言われた。

 クリスさんとシルクさんはまず、見えてなかった。

「ご主人様、お待たせ致しました」

「ノアさんお待たせ~」

 風呂から上がったアヴェとマーリンが部屋に来る。

「お、おまたせしました。ご、ごしゅじんさま」

 そには、

                天       使      が      い      た

 アヴェに少女が着るようのメイド服を渡していたのだが、それを着た少女はまじで可愛かった。

 可愛すぎて天使に見える。

 あれ?翼生えてね?頭の上に輪っか付いてね?

 どうやらアヴェもマーリンもうんうん頷いている。

 お前らも同じ事を思ったんだな。
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