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絶対不可侵中立国アルカンと第二次勇者戦争

マーリンとセバスチャン③

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前回のあらすじ

 魔術ってすげぇ!!なんでもできるんだな!!



 マーリンの器は出来てきちんとした肉体を手に入れた。

 ......あとの75体の死体はどうしよう。

 いらねぇんだよなぁ....そうだ!!

「なぁマーリン。この死体を75体使って器を作っとして魂は魔術で作れるか?」

「え?うーん。魂を魔術で作るなんてやった事ないから分からないけど、理論上魔術で出来ないことはないからできると思うよ?」

 まじかよ!!それじゃぁ、この家の最強管理人とか作れるんじゃね?

「マーリン!!今から魔術で魂を作る研究だ!!」

 マーリンの手を引っ張り自分の部屋に行こうとする。

「え?!ちょっ、ちょっと待ってよ!!何をするのか話してからに─────うわぁぁぁあ!!引っ張らないでぇ~」

(あー、あぁなった我が主は止まりませんぞ)

「そうですね。私はご主人様が休憩される時の紅茶と菓子の準備をしますかね」

「あっ、私も手伝うよ~アヴェちゃん」

「私は剣の手入れとフレイと遊ぶかな」

「ちょっと!!みんなノアを止めてよォ~!!」

 マーリンの叫びが悲しく響くのだった。

 それから約1週間後、ようやく魔術が完成した。

 魔術の基本は簡単だ。

 素数が全て何かしらの属性として分類されており、基本素数を合わせて魔法陣を構築していく。

 掛け合わせると威力は強くなるが、魔力消費が多い。

 足し算をすると魔力消費が少なくなるが、威力が低くなる。

 割り算すると分解。

 引き算すると魔力と威力の軽減。

 さらに属性相性もある。

 例えば2が火属性、3が水属性だとすると。

2×2をすると純粋に威力が高くなり、魔力消費が多くなる。

 2×3の場合属性相性が悪いため威力は小さくなり、魔力消費は多くなる。

 だが、火属性と水属性の混合魔術になり、上手く使うと霧を発生させることができる。

 霧を使うだけならば、足し算をした方が効率がいい。

 とまぁこんな感じだ。

 基礎は結構簡単なのだが、これを応用するとめちゃくちゃ難しい。

 ぶっちゃけ改編やってるよりも大変だった。

 そりゃ作ってある魔法を作り変えるよりも、ゼロから魔術を作る方が大変に決まっている。

 私がやろうとしてた魔術で魂を作るのは難易度がとてつもなく高かったみたいだし....

「やっとできた~」

「付き合わされた私の気持ちにもなってもらいたいね....」

「今度何かしら奢ってあげるよ」

「超高級のレッサーレッドドラゴンの肉を食べ放題で許してあげる」

 あっ、それは『アイテムボックス』に死蔵されてますね。

 ここのアルカンに来る前のスライムちゃんの特訓で腐るほど狩りましたわ。
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