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絶対不可侵中立国アルカンと第一次勇者戦争

暴露と家族④

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前回のあらすじ

 全員フリーズなう。



「何?このスライム達は」

 フリーズからいち早く立ち直ったクリスさんが聞いてくる。

「私のペットだよ。レーレンでテイムしてきた」

「こ....これは....」

 シルクさんがフルフルと震えている。

 何か不味かったか?

「これはこれで可愛いですぅ!!」

 何故かル○ンダイブをしながらスライムちゃん達に突っ込む。

 あっ、1匹捕まった。

 スライムちゃん達の方が、圧倒的にステータスが高いから避けれるはずなんだけどな。

 流石シルクさん。

 スライムちゃん達をその変態さでスタンさせるとは。

「うは~ぷにぷにだ~ノアさんノアさん。この子なんて名前なんですか?」

「名前は決めてないよ。スライムちゃんってみんな呼んでた」

「じゃぁ、この子の名前を付けてもいいですか?」

「いいよ」

「うーんとね、貴方はジェルよどう?」

 ジェルと呼ばれたスライムちゃんがぷるぷると縦に振れる。

「嬉しいって」

 スライムちゃん達は念話を使えない。

 ただ、縦に振れてYES横に振れてNOを表すぐらいはできる。

 今回は縦に振れたのでYES。 

 つまりジェルと言う名前でOKだと言うことだ。

 ちょうどいいや、シルクさんとクリスさんに護衛をつけさせようと思ってたし、スライムちゃん達の中から護衛を選ぶか。

「クリスさんも─────」

「私にシルクと同じダイブをしろと?」

 するわけないでしょ?という顔をしている。

「違う違う。クリスさんもスライムちゃん達の中から1匹選んでよ」

「?なんで?」

「護衛かな。この子達はとても強いからね。クリスさんに万が一があっても困るし」

 なんやかんやかなりお世話になっている。

 何かあって死なれると寝覚めが悪い。

「この子達はそんなに強いの?」

「この子1匹1匹が古竜ぐらいだよ」

「..................は?」

 レーレンにいた時は15万程のステータスだったが、アルカンにくる途中でかなり鍛えた。

 今では全ステータス25万程だ。

 それが15匹。

 この子達だけで世界征服できそう。

「このスライム1匹1匹が古竜並の強さ?ノアは、頭の悪い冗談を言うのね」

「冗談だと思うなら試してみれば?強さを見た目で判断するのは良くないよ」

 見た目で判断して痛い目見るのはよくある事だ。

 ほらフ○ーザの第3形態とかあまり見た目は強くなさそうじゃん。

 戦闘力53万だけど。

「....わかったわ。じゃぁ、この子にしましょう。私と少し手合わせしてくれる?」

 ひょいと抱きかかえられたスライムちゃんは縦に振れる。

「これはOKってことでいいのよね?」

「そうだよ。庭でやろっか」

 ちなみこのやり取りの最中、シルクさんはずっとジェルをぷにぷにして可愛がっていた。


マーリン:私、空気。結構寂しい。
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