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ラグーン帝国とダンジョン都市レーレン
冒険者とギルドマスター③
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前回のあらすじ
アヴェも私もスイッチ入るとヤバいやつ説
モヒカン頭がそろそろ死にそうなので止めに入る。
「アヴェ、それ以上やると死んじゃうからストップだよ」
モヒカン頭の頭を踏みつけるのを止め、こちらへ来る。
「よくやった。お疲れ様」
そう言ってアヴェの頭を撫でる。
普段は少し大人びた雰囲気を出しているアヴェだが、頭を撫でてやると年齢相応の柔らかい雰囲気になり、顔が緩む。
目を細めて、尻尾をブンブンと横に振るのでとても喜んでくれている。
あ~、ほんっとに可愛い。
撫でるのを止めると、少ししゅんとした表情をした後いつものアヴェに戻るのも可愛い。
全てが可愛い、神だ。
「ほ、本当にやりやがった....」
グランツさんが呆然としている。
「言ったでしょ?大丈夫だって」
「た、確かにそうだな。お前らランクは幾つだ?」
「2人ともDだよ」
そう言ってギルドカードを見せる。
「凄いな、見た感じ人間と獣人だから、見た目相応の年齢だろ?」
違います、スライムです。
まぁ、そんなこと言えないから
「そんなとこだね」
とだけ返しておいた。
「おいおい....仕事を増やすなよ....はぁ、師匠がここのギルドマスターを僕に押し付けるから....」
上の階から1人の青年が下りてくる。
短めの青い髪と、緑の目、身長は175cmぐらいのジャ〇ーズ系のイケメンだ。
あの人今ギルドマスターって言わなかった?
「グランツさんあの人は....」
「ここのギルドマスター『蒼剣アクア』と呼ばれてる、元Aランク冒険者だ」
やっぱりか。
『炎剣クリス』と『蒼剣アクア』って二つ名似てるな。
師匠と弟子っていう関係だったはずだから、戦闘スタイルとかが似てるのかな?
「君たちがこれをやったのか?」
私が二つ名について考えているとギルドマスターが話かけてきた。
「そうだよ。正確にはアヴェがやったんだけどね」
「そこのモヒカン頭からは、今事情が聞けそうきないからとりあえず君たちから事情を聞くけど、問題ない?」
「いいよ」
~事情説明中~
「なるほど、それでここにこのモヒカン頭が伸びてると」
「そゆこと」
ギルドマスターが私達の後ろにいたグランツさんに顔を向ける。
「この子達が言ってることはあってる?」
「あってるぞ、ギルドマスター。今回は明らかにあのモヒカン頭が悪い」
むしろこれで私達が悪いって言われたらキレるわ。
(我が主、クリス殿から預かっている手紙は渡さなくてよいのですかな?)
あっ、完全に忘れてたわ。
ナイス、イン。
よく言ってくれた、それでこそ私の眷属だ。
アヴェも私もスイッチ入るとヤバいやつ説
モヒカン頭がそろそろ死にそうなので止めに入る。
「アヴェ、それ以上やると死んじゃうからストップだよ」
モヒカン頭の頭を踏みつけるのを止め、こちらへ来る。
「よくやった。お疲れ様」
そう言ってアヴェの頭を撫でる。
普段は少し大人びた雰囲気を出しているアヴェだが、頭を撫でてやると年齢相応の柔らかい雰囲気になり、顔が緩む。
目を細めて、尻尾をブンブンと横に振るのでとても喜んでくれている。
あ~、ほんっとに可愛い。
撫でるのを止めると、少ししゅんとした表情をした後いつものアヴェに戻るのも可愛い。
全てが可愛い、神だ。
「ほ、本当にやりやがった....」
グランツさんが呆然としている。
「言ったでしょ?大丈夫だって」
「た、確かにそうだな。お前らランクは幾つだ?」
「2人ともDだよ」
そう言ってギルドカードを見せる。
「凄いな、見た感じ人間と獣人だから、見た目相応の年齢だろ?」
違います、スライムです。
まぁ、そんなこと言えないから
「そんなとこだね」
とだけ返しておいた。
「おいおい....仕事を増やすなよ....はぁ、師匠がここのギルドマスターを僕に押し付けるから....」
上の階から1人の青年が下りてくる。
短めの青い髪と、緑の目、身長は175cmぐらいのジャ〇ーズ系のイケメンだ。
あの人今ギルドマスターって言わなかった?
「グランツさんあの人は....」
「ここのギルドマスター『蒼剣アクア』と呼ばれてる、元Aランク冒険者だ」
やっぱりか。
『炎剣クリス』と『蒼剣アクア』って二つ名似てるな。
師匠と弟子っていう関係だったはずだから、戦闘スタイルとかが似てるのかな?
「君たちがこれをやったのか?」
私が二つ名について考えているとギルドマスターが話かけてきた。
「そうだよ。正確にはアヴェがやったんだけどね」
「そこのモヒカン頭からは、今事情が聞けそうきないからとりあえず君たちから事情を聞くけど、問題ない?」
「いいよ」
~事情説明中~
「なるほど、それでここにこのモヒカン頭が伸びてると」
「そゆこと」
ギルドマスターが私達の後ろにいたグランツさんに顔を向ける。
「この子達が言ってることはあってる?」
「あってるぞ、ギルドマスター。今回は明らかにあのモヒカン頭が悪い」
むしろこれで私達が悪いって言われたらキレるわ。
(我が主、クリス殿から預かっている手紙は渡さなくてよいのですかな?)
あっ、完全に忘れてたわ。
ナイス、イン。
よく言ってくれた、それでこそ私の眷属だ。
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