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ラグーン帝国とダンジョン都市レーレン

冒険者とギルドマスター①

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前回のあらすじ

 盗賊殺して、お宝強奪!!



 盗賊に襲われてから1週間後、ダンジョン都市レーレンについた。

 検問も特に問題なく、都市へ入る。

 ダンジョン都市レーレン、ダンジョンを中心として栄えた都市だ。

 始めは小さな村だったが、徐々に大きくなっていき、今では帝都の次に大きい都市だそうだ。

 シルクさん達がいた街よりも全然大きい。

 ダンジョンは、都市の中心にあるそうだ。

「とりあえず、冒険者ギルドに寄ってこの手紙を渡しに行くか」

(それがいいと思いますぞ!!)

「あっ、インお前は『分裂』してこの都市の情報を集めてこい。本体は残ってていいから」

 情報は大切だからね。

(了解ですぞ!!)

 インは10体になり、9体は情報収集へ出ていった。

 冒険者ギルドの場所は、門番に聞いていたので迷わなかった。

 だって門からずっと真っ直ぐ行くだけだから、迷いようがない。

 それで迷うことが出来たら、そいつはある意味国宝級だ。

「あの街より大きい建物ですね....」

「そうだな。かなりでかい」

 あの街より2倍あるんじゃないかと思うぐらい大きい。

 流石は、帝都の次にでかい都市。

 冒険者ギルドの扉をくぐると、かなりの人がいた。

 今は、昼過ぎなんだけどな。

 広さが桁違いだが、ギルド内の配置は前の街と同じだ。

 とりあえずカウンターに並ぶ。

「ん?嬢ちゃん達、依頼ならあっちに並ぶんだぞ」

 私の前に並んでいた冒険者のおっさん....って言うには若いな、お兄さんが話しかけてきた。

「問題ないよ。私達も一応冒険者だからね」

「おっと、そいつは悪かったな。気を悪くしないでくれ」

 へぇ、てっきり「お前が冒険者?お前みたいな嬢ちゃんが冒険者とか、冒険者舐めてんじゃねぇぞ!!」とか難癖つけてくると思ったのに。

「いいよ。こんな見た目だからね。しょうがないよ」

「俺はグランツお前達は?」

「ノア」

「アヴェです」

「ノアとアヴェか、よろしくな」

 グランツが握手を求めてくる。

....特に何かしようとしてる訳ではないようだな。

 相手に触れることで発動する魔法もあるので、警戒していたが問題ないようだ。

「よろしく。グランツさん」

 そう言って握手をした。

「おいおいおい!!こんな嬢ちゃんが冒険者だァ?冒険者舐めてんじゃねぇぞ!!」

私の後ろに並んでいたモヒカン頭が叫ぶ。

.....あれか、さっき難癖つけてくるって思ったのフラグだったのか。

 回収が早すぎね?

「弱いおっさんが吠えても怖くないよ。とっとと犬小屋に帰りなポチ」

 売られた喧嘩は買う主義なので、先制パンチだ。

「お、おい!!嬢ちゃん辞めておけ!!こいつはEランクの期待のルーキーだ。調子に乗ってるバカだが、実力は本物だぞ!!」

 グランツさんが慌てたように止めに入る。

 っていうか、調子に乗ってるバカって普通に悪口じゃね?
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