【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する

ラグーン帝国と冒険者

冒険者登録とテンプレ展開④

前回のあらすじ

 テンプレ展開っていいよね!!



 『焚き火の炎』あっ、違った『ワイバーンの炎』(笑)のメンツが殴りかかってくる。

 おっそいなぁ、大体全ステータス平均200ぐらいだな。

 私はまず、スキンヘッドの男の懐に入り水月(鳩尾)に拳を叩き込む。

 もちろんかなり手加減してだ。

 本気で撃ったら死んじゃうからね。

 次に、スキンヘッドの後ろにいた男2人の顎を裏拳で掠める。

 人間の顎に衝撃を加えると脳が揺れる。

 大体の人間は脳が揺れると立てない、視界がぐらつくからね。

 最後に残りの3人。

 めんどくさかったので首筋に手刀を当ててジ・エンド。

 そして立っていた場所に戻る。

 時間にして0.05秒。

 やっぱり、鈍ってるな、この世界に来てから、インと手合わせしかしてないからしょうがないか。

 あと0.03秒は縮めれたはずだ。

「流石です。ご主人様」

「いや、鈍ってる。もう少し訓練をしっかりとやるべきだな。ってか見えたのか？今の」

「全く見えてませんでした」

 見えてないのかよ、今のセリフは私が何したか分かってる時のセリフだろ。

「ノアさん!!アヴェさん!!大丈夫です......か？」

 受付嬢さんとスタイルのいいお姉さんがきた。

 美人だな～

「これは....何があったんです？」

～事情説明中～

「なるほど、それでなんでこの馬鹿共は倒れてるの？」

 スタイルいいお姉さんは案の定ギルドマスターだった。

 さて、正直に言うと面倒だし適当に誤魔化すか。

「なんか勝手に倒れたよ」

「なんか勝手に、ねぇ....」

 ちょっと無理があったかな？まぁ、知らぬ存ぜぬで通せばいいや。

「まぁいいわ。とりあえずこの馬鹿共を連れていきなさい」

 ギルドマスターがそう言うと、ギルド職員の人達が倒れている男達を連れていく。

「大丈夫でした？ノアさんアヴェさん。怪我はないですか？痛い所は？どこか調子悪い？大丈夫？」

 受付嬢さん、唐突にキャラが変わる。

「こらっ、シルク、素が出てるわよ」

 受付嬢さんシルクって言うのか。

「だって、こんなに可愛い子に何かあったらこの世界の損失じゃないですかぁ!!」

 世界の損失まで言いますか。

 シルクさんだいぶキャラ濃いな。

「はぁ～、普段仕事をする時は真面目なのに、可愛い子を見ると途端に性格が変わるのは、何とかしなさいっていつも言ってるでしょ？」

「む・り・です!!」

 えぇ....無理って断言しちゃったよこの人。

 冒険者ギルドに登録した初日、この受付嬢さんに話しかけたのは間違いだったのでは？と思う私であった。

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 受付嬢さんとギルドマスター、ノアが話している裏で

「分かります。ご主人様めっちゃ可愛いですよね」

(アヴェ殿....めっちゃわかる)

 こんな会話がされていたとはノアは知らない。