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1章・連続する不幸
第四話・ギルド
しおりを挟む「手続きが完了しましたよ。気をつけて行って来てください。」
「はい。」
思い出せないわ……。
あの名前はどこかで見たことがあると思うんだけど……。誰かに聞いて見ようかしら……。
バァン!!
「!!!!!!」
「助けて……。」
「どうしたんだ!酷い傷だ。」
「早く!ポーションと回復術士を連れてこい。」
「マリア、何があったんだ、誰にやられた。」
「私たちは癒しの森の定期調査に向かっていました……。これまではモンスターなんかいなかったのに……。あの強さは異常だよ……。」
「何がいたんだ、種族だけでも分からないのか。」
「……種族はウルフ……。だったと思います……。それもダークウルフ……。」
「何?!ダークウルフ……。ダークウルフはこの辺には居ないはず……。それは間違えないのか。」
「多分…です……。けど、あの強さは普通のウルフではありませんでした……。毛色も黒……。でした」
「ありがとう。
ミネルヴァ!森には近づかないようにみんなに伝えてくれ。」
「はい!」
あっ!思い出した。
「ツルネさん!さっき太郎君が……。」
「太郎がどうした!」
「森に……行きました。」
「いつ頃だ。」
「まだ20分ぐらい前です。」
「スマンが、後を頼んでもいいか。」
「はい!早く行って来てください。」
「応援を頼む、行ってくる。」
「はい、気をつけて。」
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