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第一章 花開くクレマチス

(9)花開くクレマチス その4-2

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 克也は天蓋のついたベッドへ愛子をゆっくりと下ろし、そしてそのまま唇を近づけ、自分もベッドに横たわる。
  
「んっ……」

 愛子は克也の身体に両腕をまわし、腰を股間に押し付ける。いきり立ったままの克也の淫棒が、愛子の股間に挟まれ埋められる。
  
 そのまま二人はお互いの唇を合わせ、舌を絡ませ、唾液をたっぷりと出しながらお互いの口腔へと舌先を向かわせる。克也は愛子の胸を、愛子は克也の淫棒を愛撫する。そしてお互いその感触を味わいながら広いベッドの海で脚を絡ませ、腰をくねらせて貪りあう。
  
「はぁ……、はぁ……。克也さん……」
「愛子……、今日は、いっぱい声聞かせて」
「え……?」
「愛子のいやらしい声、いっぱい……」
「克也さん……、ああっ!」

 克也は愛子の両方の乳首を親指と人差し指できゅっと摘まんだかと思うと、そのまま顔を胸の谷間に押し付け、手のひらで愛子の両胸を外側から顔を挟み込むように寄せて押し付ける。克也は胸の谷間に顔を埋めながら大きく鼻で息を吸うと、愛子の左の乳首にむしゃぶりつき、ちゅうーっ。と音を立てながら思い切り吸い上げる。
  
「あああああん! か、克也さんっ、いいっ!」

 愛子は克也の激しくなった愛撫に応えるように、左手で包み込んでいた克也の淫棒をぎゅっと掴む。
  
「愛子っ……、愛子っ……」

 どくっ、どくっ、と波打つ裏筋の激流を手のひらで感じながら愛子は左手で克也の淫棒を擦り上げる。克也は胸からいったん顔を離して右の乳首にシフトして同じようにむしゃぶりつく。左手の親指を人差し指ですっかり潤った左の乳首をこねくり回し、右手を愛子の股間へと潜り込ませる。
  
「はぁ……、はぁ……、あああん! いいっ、克也さん、いいよぉ」
「はぁ、はぁ……、愛子……、このあと、どこを触ってほしい?」
「……はぇ? い、いわないとダメ?」
「愛子の、口から、ききたい」

 克也は右手で愛子の太腿を焦らすように愛撫する。愛子は堪らないという表情で克也を見ながら懇願する。
  
「んんっ……、か、克也さんの、いやらしい指で……、わたしの……、い、いやらしい、お、……おま×こ、たくさん……、いじって……。お願い。もう我慢できない!」

 克也は微笑しながら頷くと、愛子の左側で横向きになり、再び顔を左胸に近づける。左腕は愛子の首の後ろから回して肩を支えるようにそっと抱く。そして、太ももにあてていた右手を愛子の秘境へと滑らせ、中指と薬指をクレバス手前の草原まで探らせる。
  
「克也さぁん、焦らしちゃいやぁ……」

 愛子は腰を浮かせながら克也を求める。克也は身悶える愛子の身体を左腕と太腿で支えながら、右手の中指をクレバスの奥まで侵入させる。
  
「ああああん! きたぁ、克也さんの指っ」

 すっかり潤った愛子の秘泉は克也の指を飲み込むかのようにクチュクチュと音を立て、さらに深淵へと誘う。克也は呼応するように中指と薬指をさらに秘泉の奥深くまで侵入させる。そして花芯に関節を当てながら膣口の入り口まで中指を侵入させる。
  
「そこっ、克也さんっ、はやくぅ」

 愛子は本能のままに克也を求める。克也は乱れる愛子を見守りながら中指と薬指を膣内へ侵入させる。
  
「ああああん!」

 愛子が反応して腰を浮かせると、ぐちゅっ、と音を立て、膣内に入った二本の指が一気に根元まで挿入される。
  
「あああ!!」

 愛子は身体をびくっと震わせる。そして克也の肩に腕をまわして必死でしがみつく。
  
「んんっ、いいよぅ!」

 克也は指の付け根を花芯にあてながら中指と薬指の関節を曲げて愛子のGスポットを探る。
  
「か、克也さんっ、そこっ! そこいいっ!」

 愛子は顔を克也の胸に埋めて必死にしがみつく。克也は関節の位置を固定したまま指を前後にゆっくりスライドする。
  
「ああっ、あああっ! なんか、なんかきちゃうよっ! ね、克也さん?」
「うん、見せて……、愛子が、いくところ……」

 克也は中指と薬指の指の腹を交互に動かし、肉壁のざらざらした感触がする部分を撫でたり押したりする。膣内から次々と愛液が溢れ出し、克也が指を動かすたびに、ジュプジュプッ、と淫靡な音を立てる。
  
「あっ、きちゃう、洩れちゃう……、洩れちゃうよっ! ああああっ!」

 ぷしゃぁああああっ!

 愛子は腰を高く上げて背中をのけぞらせ、秘泉から大量の飛沫を飛び散らせた。
 克也は震える愛子の肩をしっかりと抱きながら、さらにGスポットの愛撫を続ける。止めどなく溢れ続ける愛液とリズミカルに飛び散るしぶきに、克也は興奮し、目を奪われていた。
  
「あうっ、あううぅ! あうっ……」

 しぶきの噴出がおさまってからも、愛子はリズミカルに痙攣を繰り返し、絶頂を迎え続ける。克也は中指と薬指をゆっくり膣口から抜くと、つややかな液体がとろとろと指をつたって溢れ出る。そして液体は克也の太腿を伝ってベッドシーツも濡らしていく。克也は痙攣を続ける愛子を両腕でぎゅっと抱きしめて胸を押し付け、心臓の鼓動を伝える。
  
「はあっ、はぁっ、はぁっ……」

 克也の鼓動に合わせるように愛子は徐々に呼吸を落ち着かせていく。
  
「はぁ……、はぁ……、かつやさん……、初めて、潮吹いちゃった。えへへ……」
「愛子、今までなかったんだ」

 克也は意外そうな顔をして、愛子を見る。
  
「ないよぉ。こんなのない。すごいよ……」

 克也が思った以上に愛子は体力を消耗したらしく、目がとろんとして虚ろになっているのが分かった。
  
「愛子、もっとしたいけど、明日があるから……、ね」
「はぁ……、はぁ……、うん……。もっと、時間、あったらなぁ……」

 愛子は肩で息をしながらも、不満そうに口をとがらせる。
  
「今日だけじゃないし、まだまだ、いっぱいできるから」
「うん。そうだね……。でも、もう少し、このまま……」
「うん。もう少しだけ」

 とろけるような心地よい空間に酔いしれたふたりは、そのままつかの間の眠りに落ちるのだった。
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