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第二章 がまんできないっ

(16)がまんできないっ その5-1

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 さかのぼること数時間前。

 若野雄哉(わかのゆうや)は常連客である竹屋真奈美の家を訪れていた。

「いいお客さんになるわよ」

 真奈美が若野にコーヒーを淹れながら話し始める。

「どんな方なんです?」

 あまり興味なさそうに若野が聞き返す。

『真奈美さんの紹介する人変わった人多いし、ちょっと、ね……』

 実際、真奈美が若野に紹介した客は、訳ありの人物が多かった。軽いところで一番多いのが風俗嬢、年齢層もかなり高め、そこから場末のバーのママ、ソープランドのオーナー、オカマバーの店員とかもいた。変わったところではバイセクシャルの女性だったり。結果は残せるが、自分の胃が痛みそうなお客様ばっかりだった。

「んー、そんな疑うような目で見ないでよぉ」

 真奈美はむすっとする。

「今回は当たりよ。雄哉くんもうまくいけば、いい思いできるかも」
「へぇー。面白そうな話ですね」

 半信半疑のまま若野は、真奈美の淹れてくれたコーヒーをを手に取る。

「ふふっ、ほんとよ。これから楽しくなりそうっ」

 若野の横に真奈美は腰かけると、若野の股間に手を置く。

「こ・こ・の期待、しちゃっていいよ」

 若野はコーヒーを吹きそうになる。

「ま、まじっすか?」

 吹きそうになったコーヒーを何とか飲み込み、目を丸くしてで真奈美に聞き返す。

「うんっ。マジ。大マジ。だ・か・ら……」

 真奈美は若野のベルトに手をかける。

「あの子のところに行く前に、私が味見してあげるっ」
「あ、味見って、真奈美さんこの前しゃぶったばっかでしょっ!」

 若野は慌てながら言うが、真奈美の手をはねようとはしない。

「んー、たぶん、やっておいた方が効果あると思うんだっ」
「わけわかんないっす。もう……」

 こうなると真奈美は止まらない。若野は完敗とばかりソファーの背もたれに体を預けた。

「ふふっ。じゃぁ、遠慮なくいただいちゃうよっ」

 真奈美は素早くズボンとパンツを引きずりおろし、若野の股間に顔を埋める。

「んー、今日もいっぱい匂ってるっ」

 愛子ほどじゃないが、真奈美もこの匂いが嫌いではない。

「んふふー。あの子喜んじゃうだろうなぁ」

 真奈美は右手で陰嚢を軽く触り、左手の薬指と小指で指で陰茎の根元を掴む。

「んん……」

 若野のモノが徐々に膨れ上がっていく。
 右手の指を牛の乳を搾るような動きで陰嚢を包み込みながら揉み、左手は薬指と小指だけ使って竿を擦り上げる。

「うふふっ。大きくなってきた」

 起き上がってきた陰茎を遊んでいた左手の中指と人差し指でそっと支え、親指を亀頭の裏側に添える。右手では陰嚢のマッサージを繰り返しながら左手の指の握り方を徐々に変えていく。擦り上げていた中指と小指を添えるだけにし、人差し指と中指で竿を握ってゆっくり擦り上げていく。親指は亀頭の裏側を撫でるように押しながらくねらせる。

「んんっ」

 ほんの少し擦り上げただけで、若野のモノは完全勃起してしまっていた。
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