妖精の靴

チゲン

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 翌朝、女の子の枕元まくらもとに、一通の手紙が届いていました。
 妖精からの手紙でした。

 「優しい女の子へ。
  ダンスのお礼と、靴のおびに。森の妖精より」

 手紙といっしょに、小さな木のなえが置いてありました。
 女の子は、その苗を、かつて妖精の森があった場所に植えました。再びここが、緑豊かで美しい森になるように。妖精が歌い、木々が踊る素敵な場所になるように。そう願いを込めて。
 きっと、その日は『すぐに』来るよ。
 風に乗って、妖精の靴音が聞こえた気がしました。

 (完)
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