冷酷な旦那様が記憶喪失になったら溺愛モードに入りましたが、愛される覚えはありません!

家族から虐げられていた男爵令嬢のリゼル・マギナは、ある事情によりグレン・コーネスト伯爵のもとへと嫁入りすることになる。

しかし初夜当日、グレンから『お前を愛することはない』と宣言され、リゼルは放置されることに。

愛はないものの穏やかに過ごしていたある日、グレンは事故によって記憶を失ってしまう。

すると冷たかったはずのグレンはリゼルを溺愛し始めて――!?

けれどもリゼルは知っている。自分が愛されるのは、ただ彼が記憶を失っているからだと。
記憶が戻れば、リゼルが愛されることなどないのだと。

(――それでも、私は)

これは、失われた記憶を取り戻すまでの物語。
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